| Top page 詩の1 詩の2 詩の3 句帳 音楽照葉樹林 アンダン亭から だじゃる丸 いいぞ、ハイドン 映画『道』のこと |
| リンク集 掲示板 |
| アンダン亭から | アンダン亭トップ | アンダン亭・過去の記録 |
2013年
2月11日(月) 大鵬
今日、元横綱大鵬のお別れの会が国技館であったようだ 仕事がなければ行ったかもしれない 私は柏戸ファンだったので、子供の頃は毎年毎年6回殆どすべての場所で、実に悔しい思いをし続けたものだ 2人が真に拮抗していたのは大関から横綱初期で、優勝回数ではあれよあれよという間に差が開き、柏鵬から鵬柏と新聞見出しが変わったときは大ショックだった
ただ対戦成績だけは長いこと拮抗していた記憶がある それも次第に差が開いていった 柏戸が軽々と惨めな負け方をするようになった 大鵬憎しの思いは強かった しかし昭和46年、いよいよ大鵬が引退したときはとても寂しかったのを覚えている 引退を報じる新聞を下宿の一室で読み、「やはり大鵬は偉かった」と憑き物が落ちたように素直な気持ちになれた
引退後の大鵬は、柏鵬時代のことを聞かれると必ず「柏戸さんあっての私だった」と言っていた 謙虚な人である あそこまで差が開いたら、柏戸ファンだってその偉業には脱帽である しかし常に柏戸を立てることを忘れない態度に、1ファンとして感激したものだ 残念なのは、あの時代の大相撲が手をつかずに立ち会いをしていたこと 映像を見るたびにそう思う
2012年
11月25日(日) シュートめ、シュートめ
昨年はなでしこジャパンのおかげで、サッカーに少しはついていけるようになった 今年は、というよりも昨日は、サンフレッチェ広島の佐藤寿人という選手のおかげで、より一層サッカーについていけそうな気がした 広島が優勝間近ということもつい最近知ったほどで、佐藤寿人という名前も初めて耳にした そのくらいサッカーに興味がないのだが、そうでもなくなってきた
来たボールを1回だけ蹴ってゴールさせる 佐藤選手のやり方はただそれだけを目指しているそうだ 私などはそれが普通だと思うが、JリーグやW杯の試合を見ると、多くの場合日本の選手はゴール前になるとボールを足元にグルグル回して、何だかいろいろとやっている 私にはそれがよくわからず、そうこうしているうちに敵にボールを奪われてしまうのだ もどかしい
身長が低い上に、他の選手よりも優れた技術があるわけでもない佐藤選手が編み出したのが、シンプルな「一発ゴール」ということらしい ドリブルで相手をけん制するようなことはせず、来たボールをシュートするだけ 結果から見ると「たまたま運良くそこにいた」ということらしいが、佐藤選手はそれを完全否定している 失敗もあるようだが、潔くて気持ちいいサッカーだ
9月30日(日) 台風17号の中で
もう誰の話題にもならなくなった 敢えて言わない方がいいということもあるのだろうか 言ったから問題が顕在化してしまい大騒ぎになる 何となく過ぎ去り、段々と忘れられ、あるときついに、それを言ったからといって何かが誰かがどうなるどうするということもなくなる、そういう日が来るのかも知れない ロンドン五輪韓国サッカー選手プラカード問題の結末である
9月に結論を出す IOCはそう言っていた でもまだ結論が出ていないようだ いや、私の勘違いかも知れない とっくに一件落着になっているのを私が知らないだけかも知れないな 何しろ忙しく(せわしく)忙しく多忙な9月だった 仕事上特別な何かがあったというわけでもない とくに何をしたということもないのに1日が暮れていくのだ これが老閑期というものか
ちょっと字が悪いか、老閑期という語は… どう見ても時間を持て余している老人という意味にしかならない むしろ逆の事態を言いたいのだ、私は… 気がついたら1日が終わってた、今日も結局音楽1曲も聴かなかったな…という感覚だ この感覚は若い頃には決してなかった 聴こうと思っていて1曲も聴かなくてもだ 今は、何だかアトに残って感じが悪いのだ
8月2日(木) 100ドル抱いて
元気さを叩きつけてくるような元気up歌だけが人を元気にするわけではない いきものがかりが歌うNHKのロンドンオリンピックテーマ歌は、私にはただただうるさいだけだ オリンピックの歌は、いつからこんな風になったのか イギリスでの開催なんだから、イギリス民謡を流すという手もあったのではないか オリンピックには開催国の文化を伝える側面もあるのだ
そのロンドンオリンピックだが、こんなことがあるのかと目を見張ったのが体操男子団体での出来事だ 内村選手のあん馬採点への抗議場面である 4位が2位になったというのもびっくりだが、抗議にカネが要るというのもびっくりだ 私はその場面を見ていないのだが、100ドル紙幣を手にした日本コーチ陣が審判団に詰め寄っている写真が、海外では流れているという
事情を知らない人は当然「日本が審判団を買収しようとしている」と思うだろうし、その写真を流したメディアはそういう誤解を生ましめることが狙いだったのだろう 判定への抗議にカネが要るということは、それぞれの陣営のコーチ陣は、選手の人数に合わせて100ドル紙幣数枚を抱えてその場にいるわけだ むやみに抗議をさせないためではあろうが、なんだか笑えてくる
2011年
8月6日(土) 西の暑い1日
広島平和記念式典中継を何年ぶりかでちゃんと見た 近年は何故か6日が忙しく、なかなか見られなかったのだが、今日はゆっくり見た 気になったのは椅子に座っている子供たちの様子だ 手を伸ばしたり髪を掻いたりと、何かせわしないのだ まぁ無理もないか 朝から暑い中、たぶん自ら来たわけでもなかろうから… 大人の長口舌なんか聞いちゃいられまい
続いて高校野球開会式を、これも何年ぶりかでゆっくりと見ることができた 大震災被災地へのメッセージを書いた横断幕が目に入ったが、画面の中ではあまり効果を上げているとは言い難かった それから、入場行進の際の校名アナウンスで、女子の声が非常に聞きづらかったのが残念だ 聞くのに疲れてしまう発声だった ホントに選抜された生徒なのだろうか
今治西が敗れた 私に何の関係もない高校だが、以前から勝たせてあげたい高校のひとつになっている 元々愛媛は強豪だから、応援する必要もないのだが、今治西はいかにも強そうな名前ではない^^; そういう所を勝たせたいと思うのもまた高校野球だ ずっと出場がないようだが、昔池田と戦った山口の防府商業なども、つい応援したくなる名前であった
7月19日(火) なでしこ優勝
これが発展途上のスタイルなら、発展途上の方が見ていておもしろい 女子サッカーなでしこジャパンが勝ち進むにつれて、TVでの映像が増えていき、女子サッカーの戦いぶりがわかるようになってきた 日本だけでなくほかの国も含めて、戦い方がストレートで清潔だと思った 日本男子の場合、ゴール前で何か特殊な事情があるのか、直截に前へ蹴り出そうとしない
せっかくゴール前まで運んだボールをバックに蹴り戻した挙句に敵に横取りされるシーンを、男子で何度も見てきた だが、なでしこは違った ゴール前でグズグズすることがない 動きが素人にもわかりやすい 女子の戦いの直截ぶりには新鮮な感じを受ける たとえて言えば、男子サッカーはシステムが難しくなり過ぎて起動が遅くなってしまったパソコンのようだ
更新に更新を重ねた結果、複雑になり過ぎてパソコン自体が迷いを生じるようなもの それにしても、女子決勝戦の相手は優勝候補No.1の横綱アメリカだったんだから、しかも1度も勝ったことがないというんだから、勝負は始めからついていたようなものだ 日本の勝利を確信する人は誰もいなかったと思う 体格も全然違うし… いったい何故なでしこは勝てたんだ?!
2月13日(日) いかさまひと筋66年
大相撲の八百長が大きな問題になっているが、実のところ八百長問題にはあまり関心をもてないで困っている 相撲は好きだし、できることならズルなしでやってもらいたいが、そこはホレ、何といっても「お相撲さん」なのだ そもそもスポーツとして見るのは少し無理があったかも知れない 戦後日本、憲法9条ひとつ取っても、国家規模でいかさまやっていたではないか
スポーツマンとして社会人として組織として、いろいろと自覚が足りず不備があると言われているが、あまりお相撲さんを責めちゃダメ 子供の私が初めて八百長なるものを意識したのはスポーツ界ではなくTV芸能界であった レコード大賞である お金が動いているとか、事務所の力次第とか、紅白不出場と交換で受賞する場合もあると聞いて、何度がっかりしたことか
「たかが娯楽」といっても、子供にバレてしまうようないかさまが許されていいわけはない さて、目を世界に向けると、これぞいかさま国家といっていい超大国が、イヤでも目に入る ロシア(旧ソ連)だ 日本の降伏直前に北方4島を侵攻・占領し、66年経った今も民間人を盾に占領軍として居続ける 勝負が決まってからのダメ押しは、お相撲さんに嫌われるよ
1月30日(日) サッカー優勝
サッカー・アジア杯で日本代表が優勝した ところがそれは今回で4回目の優勝だと聞いて少し驚いた 過去3回の優勝のときはこんなに大騒ぎになっていなかったように思う ファンにとっては大きなニュースだったのかも知れないが、元々関心の薄い私はまるで覚えていなかった 今回も薄い関心の中、それでも否応なしに日本の戦いぶりが目に耳に入ってきた
そしてだんだんと日常会話の中にアジア杯だのサッカーだのが出てくるようになったから不思議である 今回はそういう無関心層もずいぶんいたのではないか サッカーへの興味が深まったわけでもなく、個々の選手など全く知らないけれど、なんとなく慣れてきたという感じだ それでもやはりサッカーはそれほど興味がわかないなぁ あまりにも点が入らなさ過ぎる^^;
競技としての欠点のように思う 90分も動き回って1対0とか2対1、ときには0対0 始めからPK戦をやればいいのにとすら思う 点が入り過ぎるバスケットボールも興味のわかないスポーツだ 78対60だなんて、1回1回のゴールが軽過ぎやしないか バスケットボールはもっとコートを広げ、サッカーは狭くすれば、ほどよい点の取り合いになるかも知れない
2010年
8月1日(日) 白鵬の連勝記録
白鵬が47連勝を記録したところで名古屋場所は終わった 47連勝というこの数字はかなりまずい 次の秋場所前半に千代の富士の53連勝を抜く可能性が高い 抜いたら、双葉山の69連勝もはっきり視界に入ってくる 双葉山の69連勝には神聖不可侵めいたところがあり、アメリカ野球におけるベーブ・ルースの年間本塁打60本みたいな、一種の無形文化財といえる
’61年にマリスという選手が61本の新記録を打ち立てたが、こんにち彼を「マリスという選手」と書かなければならないほど全米の反感を買い、生涯冷遇され続けたそうである 私は子供だったので知らなかったが、ベーブ・ルースとの試合数の違いから、マリスの記録は当時公式には認められなかった そういうことが白鵬の身にも起きやしないかと、少し危惧している
私自身、69連勝は破ってほしくない気持ちがある しかし強いのなら破られるのも仕方がない 年場所数が違うとか、周りに強い力士がいなくてラクだとか、そういう問題ではないのだ 69回続けて勝ったか勝たなかったかだけの話である そうは言っても、できれば来場所初日にコロッと負けてほしい^^; 困難な名古屋場所で、白鵬は本当によくやったと思うけど…
1月24日(日) 国技大相撲
大相撲初場所は朝青龍が13勝2敗で優勝し、優勝回数で史上第3位になる25回を記録した たとえ何かと物議をかもす横綱でも、凄いものは凄いと称(たた)えたいのだが、いまひとつその気にならない なぜだろうと考えると、原因は朝青龍にあるのではなくて、大関以下の力士にあるのではないかという気がしてきた とにかく大相撲がつまらない
清新の気合の入った力士はどこへ行ったのだ 太ったサラリーマンとして相撲を取ってるだけみたいな力士が多い 稀勢の里が上がってきたときは「いいお相撲さんが出てきた」と喜んだものだが、その後数年伸び悩んでいる 稀勢の里はいい相撲取りには違いないが、心のどこかで現状に満足しているのではないかと思ったりもする 千代大海の二の舞かも…
場所前だったか、「国技大相撲」というDVD付き雑誌が刊行され、「本日発売」のその日に書店へ走った 「今日発売になった大相撲の…」最後まで言わなくても「あぁあれネ、ここだよ」と平積みの1冊を渡してくれた 初代貴ノ花や輪島などの懐かしい映像を楽しみにしていたが、実はあまりおもしろくなかった 相撲協会撮影の映像なので実況アナウンスがないのだった
2008年
8月16日(土) 柔道二直線
柔道とJUDO もはや交わることのない「平行」もしくは「ねじれ」の関係にあって、素人眼にも別個のスポーツだ 北京五輪の柔道が終わった後で始まったレスリングを見ていると、柔道がいかにレスリング化しているかが、なるほどよくわかる 掴む襟の有無と足技の有無しか、見分けがつかない 土俵が厳密な相撲と違い、フィールドの大雑把なところも似ている^^;
男子柔道の不振に斎藤監督を始め柔道関係者が、世界に通用する柔道、即ちポイント制に即応した柔道選手の育成を目指したいと発言している 1度や2度完敗したからって、焦ってはいけない 私などは、むしろ「いつもいつも勝たなくていいから、技そのものを競う本来の柔道を頑なに(かたくなに)続けてほしい」と、少し小声で言いたいのだ
無形文化財、世界遺産としての柔道である JUDOの単なる一流派になってもいいから、こせこせしたJUDOとは一線を画した、堂々たる柔道として生き残ってほしい そして時々勝てばいい いや、常に勝ってほしいけれども、古式の柔道(といっても講道館スタイルの近代柔道だが)を選ぶ限りは、潔い敗北もよし、である 尊敬に値する柔道を残してほしいと思うのだ
8月10日(日) ママで銅は立派
昨日の準決勝で敗れた谷亮子選手 本当に残念だった 敗れたと書いたが、本当に敗れたと言えるのか… 敗退するような失策は何もしていないように、私には思えた 何もしていないことが失策であり、マイナスになったと、TVも新聞も解説してはいるが… それは勝者も全く同じだったように思う 谷選手自身、負けた気がしていないのではないだろうか
オリンピックの準決勝にしては、稀れに見るつまらない試合であった とうとう最後まで柔道が始まらなかったと言っていい 谷選手は柔道で負けたというより、つまらない国際ルールの犠牲になっただけと言った方がいいだろう あんな試合をなくすためには、例えば「10秒間どちらも襟を組み合わなかったら双方とも即失格」というようなルールを作るしかないと思う
ママになったことと関連があるかどうか、あの試合での谷選手は危険を回避し過ぎた 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「死中に活を求める」という言葉がある 柔道界ではよく使われそうな気がするけれど… 唯一の救いは、判定に驚いて一瞬顔を動かしただけで、後は判定への不服を微塵も表すことなく会場を去ったことだ アトランタの憮然顔から随分成長したと思う
8月9日(土) 五輪の薔薇
北京五輪の開会式 時々2、3分見ただけだが、繊細にして壮大な開会式であったとは思う しかし虚しいことに変わりはない 選手団入場がなかなか始まらないのも虚しいが、始まった選手団入場がなかなか終らないのは更に虚しい ここまで虚しい時間を費やされると、大きくなり過ぎたといえどもシンプルではある高校野球の開会式が、むしろ新鮮に思えてくる
巨大オリンピックは、あることを連想させる 私が読んでいるミステリー「薔薇の名前」は第2巻に入ったところだが、話の7割はキリスト教の教義に関する論争で、その9割はまるでわからない^^; わかるのは、巨大かつ強大になり過ぎたローマ教皇の権力に対し、十三世紀から十四世紀にかけて、ヨーロッパ各地で様々な分流運動、抵抗運動が頻発したことである
清貧と金(かね)の問題、指導層の政治への接近・癒着など、今日のオリンピックが抱える問題と驚くほど似ている また十四世紀の大半はローマ教皇がフランスに捕らえられていた「アビニョン捕囚」の時期で、この点でも今日、IOCがアメリカTV局に首根っこを押えられている図式とそっくりである アメリカTV局の無理矢理な要求を、中国がよく受け入れたものだ
2007年
9月2日(日) どすこい診断書
朝青龍が横綱の仕事をサボったのはいけないことだが、彼が何故サボれたのかをもう少し考えれば、横綱としての資質の問題ではないことに気がつく さらに、大相撲の伝統や横綱のあるべき姿をきちんと伝えられなかったからと、高砂親方を今更非難するのも変だ この猛暑の中、TVカメラの前で無駄な往復を繰り返した大ちゃん(高砂親方)こそ気の毒ではないか
問題は診断書にあるのだ 昔から、負けが込んでくると診断書を出して休場する大関や横綱が後を絶たなかった どう考えても奇妙な病名や怪我の名前が、診断書をもとに発表されてきた 診断書に頼らず最後まで取り組みを続け、結果として不名誉な「負け越し横綱」の烙印も厭わなかった横綱は、近年では大乃国と三代目若乃花だけである 彼らは立派であった
安易に診断書を求める大関・横綱と、嘘に近い診断書を出す医師と、長い間それを認め続けてきた…というより推奨してきた相撲協会 「嘘に近い診断書」は、もはや相撲界の伝統のひとつ、習わしのひとつといえるだろう 権利意識の強い外国人力士が、診断書の意味や使い方を「休暇届け」のように捉えてしまうのは、無理もないことではないだろうか
2006年
8月4日(金) サギと亀
な、…なんだこいつは…、話が違うじゃないか おい亀、どうしたしっかりしろ お前が負けたらオレがヤバいんだよ ちょっと叩いたくらいでダウンするかよ、フツー まだ1ラウンドだぜぇ 少しは根性あるって聞いてたけどなぁ オレがダウンしないでどうするんだよ おお、立ったか亀、それでいい それにしても、いきなりオレがリードかよ… 参ったな
どうやら10ラウンドまでもってくれたな、亀 ここまでもたすのにオレがどれほど苦心したかわかっちょるのかぁ? 日本中が見てるんだからな、目立たぬように怪しまれぬように、ギンギラギンにさりげなく、え?古い? あれいい歌じゃん、マッチの歌でいちばんいいね 痛ェッ、余計なこと考えてたら1発くらっちまったぜ 残りのラウンド、少し覚悟しといてね
おいおい、しがみつくなってば亀、みっともないぞ 倒れた方がラクだぜ また立てばいいんだから サプライズだよサプライズ え?2度もダウンするのはまずいって? いちおう計算はできるんだな 亀、勝利インタビューを受けてる自分をイメージしてみろ! 格好いい自分をイメージするんじゃ! あと少しだ、粘れ亀、キューピーちゃんありがとね
6月13日(火) 居並ぶ人々
サッカーW杯中継が始まった W杯よりもその中継自体に注目したい なぜなら、それはゲストの季節が到来したことを意味するからである 7月にはプロ野球オールスター戦も開催されるが、ゲストのために開催されていることは、一般によく知られている 今年は、オールスター戦を待たずに、既にゲストとして試合に出ている新庄選手のような変種も出現した
シーズン開始間もなくに今年度限りでの引退を表明し、そしてなお且つそれなりの活躍をしているのだから前代未聞だ 何と言っても、ゲストの時代なのだ 風向きを掴むのに敏感な新庄は、その辺りを見越して、生涯一ゲストとして可能な限りのベースボール表現(野球表現ではない)を果たそうと目論んでいるに違いない 新庄は既にゲスト・プレーヤーである
「徹子の部屋」を嚆矢とする対面トーク番組では、ゲストは不可欠だ 黒柳徹子のことだから、ゲストなんかいなくてもひとりで延々と喋り続けるとは思うが… TV局は、あらゆるジャンルの番組を、ゲストがいなければ成り立たないように育て上げてきた スポーツ中継にゲストがいなかったら… ネズミやゴキブリが突然町から消えたみたいで、かえって不気味だ
6月5日(月) ワールドカップなのだ
今でも、サッカーのW杯という活字を目にすると「ダブルはい」と読んでしまう^^; この場合、問題は「W」を「ダブル」と読む古さであろう アルファベットの「W」は、現在は「ダブリュー」と読む訓練を受けるが、昔はそんな読み方をする人は稀れで、ほぼ「ダブル」であった V2つで double'u' と読む語源からすれば、見当外れの間違いというわけでもない
しかし中には、W杯を「ダブルカップ」と読む人もいないわけではない たまたまデパートのエレベーター嬢の傍に立った男が、連れの男にこう言ったのだ 「ダブルカップ、すげぇ盛り上がってるぜ」 狭いエレベーターであった エレベーター嬢はもちろん、居合わせた女性は皆逃げ場を失ったという話である 私はこれを聞いて、ダブルカップなるものを想像してみた
巨大だ 何といってもダブルカップである 第一、聞いたことがない AやB、さらにはFやGは目にするが、KもQも越えたWカップだ ダブダブではないか 着用した姿を想像したいが、人知の限界を越えている ところが、酪農家は普段からダブルカップと言ってるそうだ WカップのWとは、COW のWであり、カップとは搾乳カップのことである(ホントか?!)
2月26日(日) サクラサクシズカ
それでも地球は回る、とつぶやいたのはガリレオ たしかに荒川静香選手、よく回ってた^^ 大輪の花を咲かせるという言葉は、今回の荒川選手にこそふさわしい しかし…、私はつぶやきたいのだ 浅田が出ていなかったぞ、と 荒川選手が2連敗中の浅田真央選手である
浅田選手が出場しないことで、トリノのフィギュアが格落ちしたことは事実 それに追い打ちをかけるように、五輪直前になってアメリカのミシェル・クワン選手の欠場が決まり、この時点で私のトリノは終わった(爆) クワンはもうメダルを取れないだろうけれど、あの格調高いしとやかな滑りを、せめてもう1度見たいと思い続けてきた そう思うのは私だけではないだろう
それにしても、曲折を経たのちの金メダルには値打ちがある 天才と言われた荒川選手だが、大学入学以降その名を聞くことはあまりなくなった 身が入らないとかスランプだとか、何かで読んだ記憶がある 長い長い低迷、このまま消えるのかとの印象があったから、2年前の世界選手権優勝は、今回の金メダルよりもびっくりした 知らなかった、粘ってたんだなあ、と^^
1月10日(火) 野洲高校のサッカー
「あれ?!…」と思った 昨日のことである たまたまつけたTVで高校サッカー決勝を放送していたのだが、なんと「このサッカー、おもしろい」と感じたのだ サッカーには全く興味が持てず、Jリーグはまともに見たことがない せいぜいボールを競り合って取る場面1、2分を見て、すぐチャンネルを回すのが常だった
ところが昨日の決勝戦は違った 何だか、おもしろい 愉快なくらいにボールで遊んでる感じがしたのだ それが野洲(やす)高校の選手だった 興味がないほどだから何がどう違うのか、もちろんわからない しかし、これまでの高校サッカーやJリーグとは明らかに印象が違っていた 途中でTVを消すのが残念無念だった(塾の子がやって来る時間が迫っていた^^;
そうしたら夜になって、たまたまつけた千葉のCATVで録画放送をやっていて(^0^)、決勝点は素晴らしく美しいロングパスから始まったことを知った
なんと野洲の監督は、高校生に向かって「お客さんが見ておもしろいと思うサッカーをやれ」と言い続けてきたそうだ 本当におもしろかった サッカーへの興味の扉が開けた気がするよ
2005年
4月2日(土) 新野球・四国リーグ
今年の野球界でいちばんの楽しみは、四国リーグである 今までの組織の改変や発展ではなく、横から割り込んできたところがとても気に入っている
これがうまくいけば、九州リーグとか中国リーグなど、道州制リーグが成り立つかも知れない
四国リーグの試合は、地元ラジオ局は当然放送するだろうが、私の住む千葉では、(たぶん)聴くことができない ネットでいろいろ調べたが、今のところ遠い地域でのリアルタイム放送は諦めるしかないようだ インターネット放映ぐらいはあるかも知れないが…
TVの副音声で実況することはできないのだろうか 副音声が空いている番組でしか流せないという条件はあるが… 現にプロ野球では、同じ試合で異なる実況を行なうこともある やる気さえあれば実現可能だろう 東京12チャンネルに、ひそかに期待している(^0^)
2004年
11月9日(火) 古い奴ほど…2
「女は土俵に上がらせない」という考えはやめてもらいたい タダの意地と化している
永谷園のお茶漬け袋がグルグル回る土俵が、それほどに神聖か
伊勢神宮に戦勝祈願をした大海人皇子(天武天皇)は、勝利後に我が子大来皇女を斎宮(さいくう)として置いたという その後数百年は女官集団が神事を司る習わしになったという
戦いと女性が、不可分だった時代もあるのだ
いつの時代の何を根拠に、女性を土俵に上がらせないのだろうか… 私の根拠は7世紀である(^^; いや、笑い事ではない 中東では紀元前のことが昨日のように語られている
11月6日(土) 古い奴ほど…
大相撲は体質が古いとよく言われるが、実は大変に進取の気風がある
完全部屋別総当り制(昭40)、勝負判定にビデオ採用(昭44)、公傷制度制定(昭47)、ハワイ巡業ソビエト公演中国公演などなど
中でも、力士としては平幕どまりだった武蔵川理事長抜擢(昭47)は、特筆すべきであろう 現役時代の地位がすべてを決める世界で、この人はその経理手腕を見込まれて理事長に推され、力士の給料制や定年制の導入など、相撲経営の近代化を進めていった
スポーツとはいえ神事に由来する伝統芸能なので、古い体質が残るのは仕方がない
自分の体質の古さに常に危機感を抱いているかどうかだけだ
10月9日(土) 反体育会系
東京オリンピックを境に、子どもはまともな身体作りの機会を奪われ続けてきたと思う
オリンピック選手の卵作り。スポーツ界は、これを推進した。体育授業や、部活などの地域社会スポーツはいちばん利用され続けた
声のデカい体育会系指導者が、当たり前のように威張っていた
速いこと、強いことが「より高い価値」と見なされた 速くなく強くない私はホントにいやだった
子どもが9年間訓練して、卒業時に皆が身につけているべきものは、準備運動やストレッチのような「一生使える操身方法」のはずだ
10月3日(日) 中略の履歴
中日優勝監督落合には、「どこそこ球団で○○コーチ」という経歴がない なるほど、こういう人もいるのか…
選手引退後の落合は、解説者としてもどうも据わりが悪かった
もしも途中でコーチなどをやっていたら、他のスタッフや首脳との衝突を繰り返し、プロ球界では沈没していたかも知れない
途中を踏ませず、いきなりの監督
チャンスを平等に与える落合采配の妙が言われているが、一昨年秋の「落合でいけ」という中日球団の決断もまた、きわめて前向きで明るい感じがする
| Top page 詩の1 詩の2 詩の3 句帳 音楽照葉樹林 アンダン亭から だじゃる丸 いいぞ、ハイドン 映画『道』のこと |
| リンク集 掲示板 |