ことばの遊園地〜詩、MIDI、言葉遊び
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2013年

1月13日(日) 八重の桜

大河ドラマ「八重の桜」はなかなかいいと思う  先週分を昨日7割ぐらい見たが、近年になくおもしろい内容になりそうだ  オープニングもギラギラしたところがなく見やすくていい  テーマ作曲は誰かと調べたら、坂本龍一とある  反原発論者ということで起用されたのかも知れないが、大河ドラマ近年の悪癖を一掃するかのように、これでどうだ!感を消し去って穏やかだ


大震災と原発事故からの復興を後押しする意味を込めたドラマだろうが、そういえば過去の大河では会津藩を主な舞台にしたものはなかったのではないか  新撰組関連で重要な土地にはなるが、平泉の岩手、仙台の宮城ほどには、主役の活躍場所とはなっていなかった気がする  実は今回の「八重の桜」、あまり期待していなかったのだ  どうも話が暗くなる気がして…


戊辰戦争で負ける側を描くという暗さよりも、新撰組が絡んでくるからだ  いや、新撰組というよりも佐幕派の生真面目さと言った方がいいかも知れない  太平洋戦争期の指導者たちの生真面目さと相通じるところはないか  ところが「八重の桜」の主人公八重の家族は結構おもしろい  暗くて堅そうな西島秀俊という俳優がこんなにいい味を出す人だとは知らなかった

2012年

9月16日(日) 松竹梅ちゃん

「梅ちゃん先生」もいよいよ終盤、一癖も二癖もある脇役たちが結構おもしろい  脇役たちの誰かひとりでも欠けていたら、梅ちゃんが医者になることはなかっただろう  とくに別世界への通気孔となっている陽造おじさんがよかった  時々見るだけなので物語がどう進んでいるのかよくわからないが、元々朝ドラは都合よく辻褄をあわせる手法があるので、気にしていない  


その梅ちゃんは今昭和34年頃の話になっている  私は小学低学年だったから当時の世情など何も知らないが、TVニュースなどで時々「ライン」という言葉を聞いたのは覚えている  画面に線が描いてあったのも覚えている  あの向こう側に竹島があり、竹島は日本領なのだとはずっと後に知った  現在、いくら調べても韓国領という根拠が最後には薄弱なのには驚く


その韓国がサッカー大会やネットで揶揄の対象にしたことのある東日本大震災から1年半経った  奇跡の一本松とも希望の一本松とも言われた岩手県陸前高田市のひょろ長い松が、とうとう切り倒された  木に言葉が話せたら何を語るだろうか  一本松がその背の高さで見た光景をすべて聞きたい  7万本の仲間の最後がどうであったのか、7万本がどこへ消えたのか…

8月8日(水) NHKとオリンピック

NHKがツイッターを宣伝している  少し前から幾つかの番組で「ツイッターでも受け付けています」みたいなアナウンスをしていたが、オリンピックになったらなんと画面に常時 Twitter の文字が…  画面に CocaCola と常時表示させるようなものである  いつの間にか何気なくそっと忍び込ませて済ませているようだが、Twitter社は一私企業であり営利企業なのだ


いや別にいいんだよ、かたいことを言う気はない  ツイッターでも何でも、使えるモノはおもしろく有効に使うがいいさ  ただ、従来の姿勢と整合性がないではないか  ちゃぶ台の上のビール瓶を、ラベルが見えないように撮影してきたのはいったいどこのNHKだ  もうひとつ、これは確かめたわけではなく確かめるすべもないのだが、応援メッセージで気がかりなことがある


TVで紹介されるメッセージは、受信料をちゃんと払っている人のだけを紹介しているのだろうか  その辺はどうなっているんだろう  たとえば、払ってない人の声が紹介されて、払ってる人がボツになるなんてヘンな現象、起きてないでしょうか…  いや別にいいんだよ、かたいことを言う気はない  ただ、いつもはきまりに厳しいNHKが、オリンピックだとユルユルになるなぁ

2月25日(土) TV録画

地デジのアナログ変換が終了したら、もうテレビを見ないつもりでいた  しかし密度の高い地デジの映像を見るいろんな機会があったり、録画が簡単にできるのを知ると、やはり買いたくなるのが人情というもの  無駄な抵抗はやめて、地デジ対応テレビを設置することにし、1月末からそのセッティングにかかった  ケーブルTVのSTB経由で、考え考えの難しい配線だった


びっくりしたことが多い  USBハードディスクに録画できるのが地デジ番組のみと知った時はかなり衝撃を受けた  その上、USB−HDは、そのテレビでのみ再生可能と知った時は更なる衝撃を受けた  もっと衝撃を受けたのは、それらのことが世間一般には当たり前とされていることだった  私が興味を持たなかっただけで、とうの昔に論議は尽くされているのだろう


10年程前に買ったCDラジカセに驚いたのが、今となっては懐かしい  何に驚いたかというと、出力端子が殆どないのだ  店頭で確かめればよかったけれど…  後日家電店へ行った時に質問したら、今は自己完結型が多いとのことだった  ただ、自由に録画できないテレビの仕様は、単に著作権保護が目的だとは思うが…  BS→USB録画の裏技はないのかなぁ

2011年

12月9日(金) 世界ふれあい街歩き

この頃「世界ふれあい街歩き(NHK)」という番組にすっかりハマッている  もうずいぶん前から放送されているようだが、私がその存在を知ったのはたぶん昨年だったか  それも始めは「なんて間の抜けた旅番組なんだ、つまらん」と感じた  異様なほどの刺激のなさに、ついていけなかったといっていい  それが今ではネットで放送日チェックするほどのファンになった


それどころか、DVDのBOXを買った  お金出してDVD商品を買ったのはこれが初めてだ  買うのは散々迷った  買ったところで本当に見るのか  以前録画したビデオさえ、その時見ただけで20年以上一度も見ていないものが少なくない  もはや20年という単位では物事を決められない年齢なのだから、ここはひとつ慎重に…  というわけで、買ってしまった^^;


この番組の良さは、まるで夢の国おとぎの国を歩いてる感じをもたせてくれるところにある  建物や空の雰囲気はもちろんだが、いちばん気に入っている点は、その街には悪い人がひとりもいないように見えることだ  住む人会う人皆がいい人  そんな街があったらいいなぁ…  時折石壁などにあるスプレー落書のデザインが万国共通なのを発見したのも、この番組であった

10月4日(火) 餌待ち雀

野田首相は記者会見が少ない  ぶら下がり取材に応じない  国民に直接語りかける場面がない  このように批判されているようだ  ここ数年、首相を始めそれぞれの閣僚がぶら下がり取材で発言することが目立っていたから、それに比べれば少ない気はする  だが同時に、内閣で十分に検討されていない不用意な発言が、いらぬ摩擦を引き起こしてきたのは事実だ


はっきり言うが、ぶら下がり取材なんか要らない  そこでの発言なんか、少なくとも私は別に見たくないし聞きたくない  聞きたいのは、内閣としての責任ある言葉だ  報道記者の本分は取材である  地道な取材で首相や閣僚の考えを調べ突き止めるのが仕事だ  プロならプロらしく取材してもらいたい  ぶら下がり取材なんて、口を開けて餌を待ってる雀の子と同じだ


首相や閣僚のやることが変なのは、別にぶら下がってもらわなくてもわかる  例えば野田首相は何をしに朝霞まで行ったのか  公務員宿舎建設についての判断のためとは言うが、そんなことは行かなくても判断できるのではないか  明らかにパフォーマンスなのに、パフォーマンスだと批判するメディアがない  財務相として建設続行判断の際には朝霞まで行ったのか

4月9日(土) 「江」私評記

大河ドラマ「江」のつまらなさはいったいどうしたことか  これほどお粗末なキャンキャン大河は初めてだ  私の場合、土曜再放送をちょっと見る程度だが…  「江」の画面はまるで学芸会だ  周囲を固めるベテラン俳優陣が気の毒だ  NHKは怪女優上野樹里を大河で使ってみたかっただけということだろう  「江」役の子役を1話限りにしたことからも、それはうかがえる


脚本が田渕久美子ということで、かすかな不安はあった  同じ作者の「篤姫(2008)」もたいへんつまらなかったからだ  「篤姫」は人気が高く、大河史上最高視聴率などと言われたドラマだったが、私にはピンとこなかった  ただ、人が「いい」と言うものはたいていいい、というのが私の座右の銘  いったい何がそんなにいいのかと目を凝らして懸命に良さを探したものだ 


当時は「篤姫」の悪口を言うと石が飛んできそうだったので、表立って言うことはなかったが、同じ作者の「江」もつまらないとあっては、もはやこれまでじゃ^^;  もっとも、「江」にもいい所はある  オープニングだ  音楽もいいし、上野樹里の舞いもいい  控えめで節度のある舞いだ  この舞いのように、型を重んじたつつましいドラマにどうしてしなかったのか  残念だ

2010年

12月23日(木) チャングム

チバテレビというローカル局で「チャングムの誓い」が放送されている  以前NHK地上波で放送していた時は、チャングムが済州島から戻った頃から、即ち話としては後半の話から見ただけだった  それでも十分におもしろかったが、なぜ済州島に流されていたのか、アヒル事件とは何なのか、よくわからないことも多かった  だから今回の放送はたいへんありがたい


「チャングム」は、面白さのほかにもうひとつ特筆できる点がある  オープニングの明るさだ  古文書のような背景に次々に人物が現れては消える  古文書自体もめらめらと燃えるように消えていく  そして全体がとても明るくて、チャングムを苦しめる悪役紹介場面でも、いやな気持ちにならないのだ  このオープニングは、何度見ても飽きない  珍しいオープニングだ


NHKの大河ドラマは、この辺を見習ってほしいものである  ある時期からのNHK大河は、オープニングの映像と音楽に凝り過ぎてあれこれ一杯詰め込み、目も耳も疲れてしまうようになった  「ある時期」というのがいつ頃かはもう思い出せないが…  ついでに朝ドラにもひと言  オープニングに「歌」はやめてほしいと思います  エンディングならまぁいいけれど…

12月20日(月) NHKの体質

もうひと月前のことになり、話としては終わってしまっているだろうが、記念にというか記録するために書いておきたいTV椿事がある  NHK「龍馬伝」最終回におけるテロップ問題だ  龍馬が暗殺されるクライマックス・シーンで、愛媛県知事選の速報が流されたという、あのことだ  いつも土曜の再放送を気が向けば見る程度なので、問題の場面は見ていないのだが…


YouTubeで見ると、なるほど相当に無神経だ  「龍馬伝」は映像に凝っていたから、映像担当の人は激怒したことだろう  そういう話は伝わってはこないが…  ただ、NHK報道部の無神経な専横体質は今に始まったことではない  昔からこうなのだ  古い話で正確な年は覚えてないが、1980年前後のある1年間、昼のクラシック番組がぶつ切り状態になったことがある


それまでは午後2時から4時まで丸々2時間、通して放送していたのだが、その年はどういうわけか午後3時になるとニュースが入るようになった  たぶん「報道に力を入れる」とか何とかの方針が立てられたのだろう  別の言い方をすれば、1時間を越えるクラシック音楽はかからない方針になったのである  猛抗議があったとみえて、1年で元通りにはなったが…

5月5日(水) ドラマ・八日目の蝉

NHKで放送され昨日最終回を迎えた「八日目の蝉」は、誘拐犯が主人公なのに神々しいようなドラマだったと思う  残念ながら「岐阜篇」の辺りは見ることができなかったが、こんなに素晴らしいドラマなら録画してでも見るべきだった  檀れいの演じる誘拐犯が、誘拐した子供に母親として注ぐ愛情は、本物の母親よりも深く慈愛に満ちたものだった


警察に捕まる時に子供は「保護」されたのだが、この擬似母親が必死で訴えて叫んだ言葉が「その子はまだ朝ご飯を食べていないんです!」  この平凡さは何だ…  泣けてくるではないか  母親としていちばん気になる我が子の空腹  原作者角田光代に、ここは脱帽である  後年、成長した子供は誘拐犯のこの最後の絶叫が記憶になく、それを確かめに旅に出るのだ


私がこのドラマを「神々しい」と感じたのは、擬似母親(誘拐犯)の絶叫が、ごく平凡な「母親の言葉」だったからだ  何かの説明とか、言い訳とか、そういう自己保身につながる言葉ではなく、子供を気遣う至極真っ当な母親の言葉だ  感動してはいけない  この人はひとつの家庭を壊した誘拐犯なのである  その家庭がそれ以前から壊れていたとはいえ…

3月6日(土) バンクーバー番組

今回のバンクーバー五輪は、仕事の都合で昼も夜もあまり見る時間がなく、NHKのハイライト番組を録画して見た  どうせつまらない番組だろうと思っていたが、予想を超えてつまらなかった  この手のハイライト番組は、以前はかなり楽しみにしていたものだ  年末番組になるが、「ニュース・ハイライト」「スポーツ・ハイライト」など、録画して残したものも結構ある


異変が起きたのは90年代に入ってからだ  外ではソ連崩壊、内では政権交代やバブル崩壊など政治・経済に劇変相次ぎ、「ニュース・ハイライト」も単に記録映像を顧みるのではなく、当事者インタビューなどを交えるようになった  つまり後からの構成映像が盛り込まれるようになったのだ  「スポーツ・ハイライト」も同じで、選手に心境を語らせるシーンなどが多くなった


TVを見ていて、ふとした機会に昔のニュース映像などが流れると、食い入るように見てしまうのは私だけではないだろう  企画構成して作り直した映像ではないから、それだけで値打ちがあるのだ  話をバンクーバー・ハイライト番組に戻すと、結局キムヨナの演技も浅田真央の演技も葛西紀明の大ジャンプも、中途半端なシーンの継ぎはぎとインタビューで終わった

2008年

6月15日(日) のど自慢

NHK「のど自慢」を久しぶりに見た  と言っても昼食を食べながらの間だけだが…  たまたまキム・ヨンジャがゲスト審査員であった  以前この人が「見上げてごらん夜の星を」を歌うのを聴いて、圧倒されたことがある  本家坂本九を始め多くの歌手が歌った名曲だが、キム・ヨンジャの歌唱は別格であり、ほかの歌手とはレベルが段違いであった


ただちに「キム・ヨンジャ、日本の歌を歌う」というようなCDを探したが、どうもそういうものはないようだ  出せば売れるのに…  私には同じような経験がもうひとつある  '80年代に「森昌子、唱歌・童謡を歌う」を探したが、そういうものは存在しなかったのだ(森昌子の唱歌・童謡は絶品)  レコード会社はCDが売れないと嘆く前に、ツボを得たCDを出して欲しい


ところで「のど自慢」だが、どうしてあんなに下手な人が出られるのか、不思議だ  予選があるらしいけど、予選で落ちた人は番組でいちばん下手な人より、もっと下手だったのだろうか  あるいは、番組構成上、それぞれのレベルに属する出場者を、まんべんなく選んでいるのだろうか  ひどく下手な人が出るたびに、予選落ちした人のことを考えてしまうのだ

2007年

11月11日(日) 肩透かCM

山場CMという言葉があることを知ったのは、つい最近である  山場になると流されるCMのことで、それなら私もひとこと言いたい  私の場合はそういうCMが流された途端、「ハイ、さようなら」と、チャンネルを変えてしまうか、他に見るものがなければあっさりとTVを消してしまう    このようにしている人は結構多いのではないだろうか


ところで、山場CMという言葉は、ちょっと芸のない、直截過ぎる言葉のような気がする  わかりやすいといえばわかりやすいが…  私が考えたのは「CMCM」である  「Climax CM(クライマックス・CM)」の略だ  山場CMを英語にしただけです^^;  CMCM…いかにもCMだらけという感じがよく出ているのではないだろうか  シムシムと読むのもいいだろう


肩透かしを食うという意味では、防衛省・守屋前事務次官への証人喚問も似たようなものであった  なぜ守屋氏だけを呼んだのか  接待側を呼ぶという話が全く出ないうちに、守屋氏の喚問が実現し、そうこうしているうちに接待側である日本ミライズ前社長が逮捕されてしまった  これで日本ミライズ前社長の喚問はなくなってしまったのであるから、何か変だ

2006年

6月3日(土) かけ合い天気漫談

天気予報が当たらないとされているのは、よく知られた事実である  一方、天気予報がわからないで私が苦しんでいるのは、全然知られていないが、これもまた事実である  天気予報がわからないと言っても、その中身は人によっていろいろ違いがあると思う  例えば「言ってる用語がわからない」人もいるだろうし、「天気図記号がわからない」人もいるはずだ


私の場合は、「聞いてるうちにわからなくなる」のである  気象予報士なる専門家が喋るそばから、ニュースキャスターがぺちゃくちゃ合いの手を入れるものだから、焦点が定まらず聞き疲れてしまい、明日の天気を把握しようという意欲をなくすのである  「明日は朝から雨でしょう」と言えば、すかさず「もう渋谷あたりではパラパラと降ってるみたいですね」


NHKに限らず民放もひどい事態に陥っている  でもTVはまだいい  天気図やマークで勝手に判断できるから…  ラジオの予報はもはや井戸端会議同然だ  キャスターやDJの先導で話題があっちへ飛びこっちへ飛び、予報士さえも迷惑そうな口調になることがある  端正な予報を心から必要とし、待っている人が存在することを、TVもラジオも忘れているのではないか

4月3日(月) 神はサイコロを…

一瞬先がどうなるのかについて、ちょっと考えさせられるドラマを見た  もうとっくに終わってるが、小林聡美とともさかりえの「神はサイコロを振らない」である  見たのは最終回だけ^^;  それゆえに尚更考えさせられたとも言える
事前の番組紹介での知識のほかは、ストーリー展開を全く知らない状態で見た


同僚であり友人である小林とともさかが話している  どちらかが時空を超えてフッといなくなるはずなのだが、小林が消えるのかともさかが消えるのか、まるでわからなかった(爆)  ほかにも、関根恵子と成海璃子の母子、尾美としのりと俳優X(名前がわからない^^;)の兄弟も、それぞれどちらかが消滅する設定らしいのだが、どちらが消えるのか、最後までわからなかった


最終回だけ見て言うのも気が引けるが、最終回は名編であったと思う  どちらが消えるのかが、台詞だけでは見当がつかない設定になっているところが、とてもおもしろかった  普段の私たちの一瞬先にもつながるものを感じられて…  しょんぼりうつむいてる方が消えるとは限らないわけだ(笑)  構成を多少変えれば、最終回だけで短編ドラマになりそうだった

2005年

12月15日(木) ベッキー

私はベッキーが大好きだ  タレントのベッキーである  この歳になって(どの歳だ^^;、この気持ちは意外な展開で、我乍らちょっと驚いている
詳しく知ってるわけではないが、あの明るさと前向きさは只者ではない  明るいといっても、天真爛漫とは少し違う感じがするのは、ベッキーがもう二十歳?の大学生だからかも知れない


私は山瀬まみがかなり好きだ  デビュー当時「テレビ探偵団」に出ていた頃は、何だかミョーな感じがしてただけだが(たぶん誰もが同じだろうと思う)、外見や見た目(同じではないか^^;とは裏腹に、自分の頭で考えてそれを言葉にできる上、大方の支持を得られる中庸ポイントに立脚した、稀なタレントである


ふたりとも、自由な表情…いや、顔つき、顔面といった方が適切かも…と自由な仕草が持ち前である  ほかのタレントが拒むであろうようなシチュエーション(お〜!言えた^^;であっても、たぶんスタッフが望む以上の顔つき・仕草をしてみせる  その千変万化は、見ているだけで有難くなるような、今様観音といっていいのだよ

10月1日(土) 女王の教室2

TVドラマ「女王の教室」が終わって2週間  もう誰も「女王の教室」のことを話さない  子どもに水を向けても、阿久津先生の苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)は、もはや時の彼方だ  月日は百代の過客にして、今を生きる子どもの成長もまた速く、時々がっかりする^^;


あのドラマの主題はひとことで言えないが、「コレだ!」と、見てわかるシーンはあった  阿久津先生が去った後、教頭が代わりに算数を教える場面である  「60ページ、開けて」と教頭が言うと、「もう開けてます!」とひとりの子どもがはっきり言う  クラス全員が既に60ページを開けて教頭を睨んでいたこのシーンこそ、全編の頂点ではないかと私は考えた


「もっとちゃんと子どもを見てくれ」…このシーンは、そう言っているようだった  子どもが準備OKかどうかは見ればわかるのに、それをしないで漫然と授業を始めようとした教頭への、痛烈な一撃であった  もちろん、すべての大人たちへの一撃でもあったはずで、私は「(-"-;) 痛っ…」と感じた

7月25日(月) 女王の教室

ドラマ「女王の教室」の阿久津先生は数々の問題発言を迷いなく言う  あの中のひとつぐらいは言う人も多いだろう  私たちがうすうす思っていたり見て見ぬふりをしている今の教育の矛盾点を、阿久津先生は過激に!まとめて!次々に!衝いてくる


教育ドラマには珍しく、阿久津先生ひとりが大悪役になるというわかりやすさ  まるで阿久津先生さえいなければクラスは矛盾対立なく平穏なのにとまで思わせる仕掛けである  もちろんそんなことはない  教育問題をひとりの人間やひとつの原因に帰(き)してしまうなら、それこそが全体主義の考え方に近いものだ


ただ…第4話(23日)は突然つまらなくなった^^;  何だか、「いじめ」をテーマにしたありきたりのドラマになってしまった憾がある  阿久津先生という、およそあり得ない人物を登場させたからには、それに見合ったスケールの大きい話を期待していたのだが…

1月21日(金) テレビの手法

NHKがらみの話が続いたので、この際もうひとつ  スポーツニュースの取り扱いについて
冒頭画面で主な話題を数秒見せておきながら、その結果(要点の速報)に触れないことが多くなったのはいつ頃からだろう  それを見たい、でも忙しくてその時間まで待っていられない、ということがよくあるのだ


新聞は「大→中→小の見出し」「簡略記事→詳細記事」などの形を工夫して、忙しい人に便宜を図っている  短時間つまみ読みでもどちらが勝ったかの要点ぐらいは掬い取れるように、新聞各紙はしのぎを削っているのだ
同じマスコミでも、TVは忙しい人に対して無策である  スポーツニュース冒頭画面での要点速報は、TVならではのやり方がいくらでもあろうはずなのに…

1月20日(木) 再放送で一件落着

どうも子供のけんかだ
「言ったろ〜っ」「言ってないモン!」  ドキュメンタリー番組を巡る朝日新聞とNHKの応酬
番組再編成の経緯・手順からは、権力の突き押しがあったと見なすのが自然であろう


ただ、2人の政治家は番組への口出しを否定しているし、NHK自身も調査結果を「シロ」と公言しているのだから、国民はそれを、条件付きで丸呑みにしていいと思う
条件とは、当該ドキュメンタリーを本来の姿で再放送すること  完全無修正ノーカット (^^;  これに勝る解決策はない


圧力などかけ(てはい)ないと、政治家は言ってるのだ  圧力など受け(てはい)ないと、NHKは言っているのだ  あるべき姿で堂々と再放送できる絶好のチャンスだよ

1月16日(日) 2人の地味アナ

ようやく「所を得た」、2人のNHKアナウンサーについて、少し述べたい
1人は、最近「ラジオ深夜便」でブレイクしている須磨佳津江である  フリーになって長いようだが、あのひょうきんな目が災いしてTVではいまひとつ信頼性に欠ける憾があった
しかし深夜便での丁寧かつ落ち着いた語りは絶品である  おじさんが言うんだから間違いない d(。・-・。)  いや、若者たちが既にネット上で絶賛しているよ


もう1人は青木裕子という、もっと目立たない地味なアナウンサー
この人を初めて見たのは、初期の「関東甲信越小さな旅(現・小さな旅)」であった  何ということもなく、実にチマチマした印象を受けた  どういう訳だかずっと忘れることがなかった
その後、日曜夜の「ラジオ文芸館」で花開いたと言っていいだろう  この人の構成と語りによる「銀河鉄道の夜」は、数ある「銀鉄もの」の中でもとりわけ滋味に富む  再放送が少なくとも1回あり、同じもののCDが特別に制作されたほどである

2004年

10月29日(金) 母子三人生存説

三人生還という奇跡の救出劇の前に、視聴者は動かない岩石を延々と見続けた
中越地震土砂崩れ現場救出のTV中継に、私どもは完全に「してやられた」のかも知れない


どの局も「三人とも生存」を言い続ける一方、その情報発信者には全く触れないことに、かすかな違和感はあったのだが…


意図したかどうかはわからないが、対策本部発表の薄弱な根拠をもとに善意に近い情報操作が行なわれ、全報道機関が同じ方向へ走ったことは事実である


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