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vol.6 gui詩gui詩 Poetry Reading
奥成 達
ちょっとしたあいさつとguiのことを話した様子だが、わたしは聴けなかった。詩「帽子の海」を読むが、トランペットを吹くジャズマンの彼のこと、ただの朗読ではない。観客の中から四人を指名して輪唱形式のセッションである。短い「帽子の海」に五人の声が次々に合わさり重なって膨らむ楽しさ。
奥成達といえば、その詩で一目瞭然だが、モダニスト北園克衛を敬愛する永遠の少年。15歳にして北川冬彦の「時間」に入ったという伝説の人だが、それから幾星霜。現在guiの「アイ・ガット・リズム」に連載中の「北園克衛「郷土詩論」を読む」では、「魔がさしてしまった」(本人談)か52号で北園克衛の”愛国詩”をわざわざどこかから引っ張り出して載せてしまい、自分で頭を抱えている始末。しかし、愛してやまない詩人をこうして読み直す誠実さはなかなか勇気あるものではないか。
彼は、guiの活動やメンバーについて、「現代詩手帖」5月号に
「ね、森原さん!」その1
その2という長い文章を書いている。ここに再掲載したので、興味のある方は読んでください。彼の回想は2、30年前までさかのぼっていて、レトロな気分を味わえる。
帽子の海
奥成達
(作者と観客による輪唱) 奥成達→ヤリタミサコ→大村浩一→徳弘康代→中村恵
偏の緑の白の1の赤と1の白へ白の1を白の虚む弾は1の白と1の青に白の1の黒の1と片の1の中の手を白の1る光に白の1い角四と白は空の1い白
愛
白
い
1
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空
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白
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1
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黒 に
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白 の い
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の 手 空
1 の は
と 中 白
白 の と
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は 片 い
弾 と 1
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虚 の 白
の 黒 に
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1 の 1 白
の 白 の い
白 に 白 1
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白 の 手 空
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1 と 中 白
と 白 の と
赤 の 1 四
の 1 の 角
1 は 片 い
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白 む 1 の
の 虚 の 白
緑 の 黒 に
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1 の 1 白
の 白 の い
白 に 白 1
へ 青 を の
白 の 手 空
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1 と 中 白
と 白 の と
赤 の 1 四
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1 は 片 い
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白 む 1 の
の 虚 の 白
緑 の 黒 に
の 白 の 光
偏愛 を 1 る
1 の 1
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白 に 白
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白 の 手
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1 と 中
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赤 の 1
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1 は 片
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白 む 1
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緑 の 黒
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1 の
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白 に
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1 と
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赤 の
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白
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白
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1
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白
の
緑
の
偏愛
奥成 達
詩集
「サボテン男」2800円1974年思潮社刊
カード詩集「1234が呼んでいる」1000円1976年TBデザイン研究所刊
散文詩集「古都-ballade for y.y」1000円1978年TBデザイン研究所刊
「帽子の海」gui叢書1000円1988年詩学社刊
英訳詩集「SEA OF HATS」/訳ジョン・ソルト1000円1988年Momoko Press刊
「small change-HAYAMA HORIUCHI BLUES」2000円1990年ミッドナイトプレス刊
主な評論・エッセイ集
「みんながジャズに明け暮れた-私家版日本ジャズ史」2500円1998年三一書房
「駄菓子屋図鑑」・イラスト/ながたはるみ 1600円1995年飛鳥新社
「ドラッグに関する正しい読み方」2500円1991年大村書店
「深夜酒場でフリーセッション」1500円1984年晶文社 など著書多数
青木栄瞳「夏の少女とバランス感覚」「(LESSON1) 産卵」へ
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