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KBC映像労働組合ニュース・2004年1月26日 第192号

我々は不当な{解雇}絶対許さない


労連臨時大会で
本人たちが悲痛の訴え!

24・25日の2日間、東京・両国で民放労連第98回臨時大会が開かれました。単組からは三角委員長(地連代議員)・小幡書記長・平尾組合員・斎藤組合員・吉永組合員が出席。今回の{解雇}問題を全国に訴えました。

斎藤 「僕は7年間、一生懸命KBCの制作技術部で働いてきました。そして、職場のみんなも認めてくれています。なのになぜ・・・本当に納得いきません。」

吉永 「会社から呼び出されて、言われたのは『君、カメラ向いてないんじゃない?』と言われ、正直落ち込みました。でも、この仕事が好きだから続けていきたい。問題解決にはみなさんの協力が必要です。よろしくお願いします」

平尾 「私が{解雇}通告を言われたとき、会社に聞きました。理由は?と・・・。帰ってきたのは『評定等です。』・・・わずか3秒の言葉で私は生活を奪われようとしています。もし、こんな事が許されるならば、会社はもっと酷いことを言ってくるでしょう。そして、こんな事が全国に普及してしまう。今止めなければならないんです。」

会場に一瞬の静寂が立ちこめた後、激励と共感の拍手が会場を包みました。以降、大会は今回の問題が中心に論議が展開され、「東北美術の3名・朝日放送SE争議の安部さん・KBC映像の4名の解雇を絶対に許すな」を今春闘の重要課題であることが確認されました。

2日目には九州地連・九州朝日放送労組・KBC映像労組連名で提案された「KBC映像労組4人の組合員の「不当解雇」の撤回と社員化を求める決議案」が決議されました。そして、今大会の大会アピールを平尾組合員が読み上げ大会は終了しました。


本日18時30分から団交
会社は撤回を行うのか?


民放を襲う解雇の恐怖!
その裏に・・・

民放労連の臨時大会では、KBC映像労組以外にも解雇問題が報告されました。仙台にある東北放送の美術部門を担当している「東北美術」という会社では、中労委・地労委などの命令を無視して、3月いっぱいで会社解散=解雇を発表しています。東北美術は、組合と交渉もせずに、一方的に一時金を支払わなかったり、賃金を大幅に切り下げたりと、3名の組合員を排除するために様々な攻撃を行ってきました。そして、中労委や地労委などの第3者機関に違法性を指摘され、形勢が不利になると社長は東北放送に契約解除を申し入れ、会社を解散するという従業員の人生を根こそぎ奪う卑劣な行動に出たのです。

また、大阪では民事再生法を悪用し、会社を倒産させた「大阪東通」から、朝日放送のSE職場に派遣されていた安部さんが、朝日放送から職場を奪われました。安部さんは、派遣職場の朝日放送にも団交に応じる義務があることを最高裁で勝ち取った当事者でした。朝日放送は会社解散をきっかけに、その権利を反故にしようとしているのです。大阪東通には解散当時、朝日放送からも役員が出ており、この流れは最初から仕組まれていたのではと考えられます。

このように、日本全国に我々の単組と同じような問題に取り組んでいる人たちがいます。そして、共通しているのが当然の主張を行って、労働者を守ろうとした組合を経営が黙らせようとしている事です。そして、モノを言えない労働者を生み出そうとしているのです。我々も今回の問題を解決させる事ができなければ、組合の存在意義は無くなり、評価に怯えモノが言えなくなり、労働条件は今以上に低下する事は目に見えています。そんな会社になる前に、立ち上がり運動の力で止める事が、これから働きやすい労働環境を作っていく土台となって行くのです。自由な発想が必要でなければならない会社に、このような恐怖が多くの弊害を生み出し、制作能力は衰えていきます。そんな魅力の無い会社になってもいいのでしょうか?

我々組合はあらためて誓います。「社員を希望した12名全員を無条件で社員にする」と会社が言うまでたたかいます。


1月23日に追加要求の提出団交が開かれました。
(要求書は1月23日発行第191号に掲載)

組合 「(要求書読み上げ)4名については協議中ですし、試験に関しても解決していません。何よりも試験は会社の規則のどこにも記載されてない。現在認められているものは試験することなく社員にするべき。会社が認めたなら試験の必要はないでしょう。」
会社 「2の要求は理解できる。1の要求については今日が締め切りなので、出されない方は放棄したとみなす。」
組合 「専門職社員内規には試験とは載っていない。」
会社 「社員登用の機会が載っている。就業規則には試験と書いてある。今回は特別ですから。今回は。人物的な問題は評価されているので、形式的な試験は行います。面接も行うし。筆記試験さえちゃんと書いてくれればいいんですよ。受けないなら受けないで勝手です。(組合が)問題を難しくしてきた。会社は既に動いているのだから。26日が回答指定日では・・。今回は要求がでるので役員会を行うようにしているが。」
組合 「どちらにせよ、26日までに考えてくれ。」
会社 「2については継続してやっていくこと。今の段階では答えられない。26日なら、1については今言ったとおり。受けなければ従来通りの更新となります。受けないから契約解除とはしない。契約のまま、今日が締め切りですから。」
組合 「問題が起こっているのに試験の強行自体がおかしい。」
会社 「おかしいならおかしいでかまわない。『社員化は仕切り直し』と受け取るだけ。」
組合 「ここで答える事じゃない。役員会で話し合ってください。26日にまた団交をお願いします。」

この日は、要求書提出のみの団交だったため10分程度で団交を終了しました。会社は「今回が特別」ということを根拠にして試験を行うようにしています。しかし、専門職社員内規にはそのような規程がないのは事実です。会社は就業規則を根拠にしようとしていますが、就業規則の適用外の部分について専門職社員内規があるわけですから、会社の理論は苦しいこじつけでしかないと執行部は考えます。

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