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6月30日(月) 夢のポイントカード
「このカードはマツヤデンキさんのものですよ」「…ぇと、サトームセンでも使えるんでしょ?」「ここはヤマダデンキです」「え!この店、サトームセンじゃないの?」「変わりました」 言われてみれば店内のあちこちにヤマダデンキの文字が躍っている たしかにサトーじゃなくてヤマダだ いつの間に撤退したのだ、サトーは… ダイエー店舗内という絶好のポジションから
私がポイントカードを作ったのは、少し遠いマツヤデンキなのだが、近くのダイエー内にサトームセンがあり、作ったカードはサトームセンとマツヤデンキで共通して使える便利さがあった サトームセンは何年も前からもがいている雰囲気があったものの、ダイエー内の店舗を手放すことはないだろうと思っていた なにしろ老舗なのだ、サトームセンは…
ヤマダデンキの侵食力は凄いと感心しつつ、勧められたヤマダデンキのポイントカードは作る気がせず、私は電気カミソリの替え刃を、店頭価格で買う羽目になった Suicaやパスモ、バス共通カードなら、どの都県どのバス会社でも乗れる 電機店にできないわけがなかろう どの店でも使える共通ポイントカードができれば、各店の売り上げは相当伸びるに違いない
6月25日(水) 栗駒山の男たち
若い頃ヒッチハイクをしたと、2年前に本欄で書いた その旅の目的地は平泉 先日大地震のあった栗駒高原に近い 39年が経ち、もう顔は覚えていないが、そしてどの人も高齢になっているだろうが、地震災害に巻き込まれていないことを祈るばかりだ あのヒッチハイクは日程が順調に進み、予定外であった栗駒高原に向かう余裕ができて、そちらへ向かった
通りがかりの車に山の上まで乗せてもらい、1時間ほどぶらぶらした後、なんと徒歩で下り始めた 上りの車の中で、「このくらいなら歩いて帰れる」と考えたのだ やがて、それがとんでもない暴挙だと気付いたのは言うまでもない 小雨になり、日暮れも近くなり、「しまった」と気づいた時はもはや引き返せない場所にいたのである とにかく歩き続けた
山林の仕事関係らしいジープがそばを追い抜いていったが、ナップザックの中に何かを探していたかして、過ぎ去るまで私は気がつかなかった 車に乗せて貰える絶好の機会を逃した ところが30メートルほど先でジープが止まった 数人の男が窓からこちらを見ている 気に留めてくれたのだ 乗せてくれた やがて一関の標識が見えたときは、本当に安堵した
6月15日(日) のど自慢
NHK「のど自慢」を久しぶりに見た と言っても昼食を食べながらの間だけだが… たまたまキム・ヨンジャがゲスト審査員であった 以前この人が「見上げてごらん夜の星を」を歌うのを聴いて、圧倒されたことがある 本家坂本九を始め多くの歌手が歌った名曲だが、キム・ヨンジャの歌唱は別格であり、ほかの歌手とはレベルが段違いであった
ただちに「キム・ヨンジャ、日本の歌を歌う」というようなCDを探したが、どうもそういうものはないようだ 出せば売れるのに… 私には同じような経験がもうひとつある '80年代に「森昌子、唱歌・童謡を歌う」を探したが、そういうものは存在しなかったのだ(森昌子の唱歌・童謡は絶品) レコード会社はCDが売れないと嘆く前に、ツボを得たCDを出して欲しい
ところで「のど自慢」だが、どうしてあんなに下手な人が出られるのか、不思議だ 予選があるらしいけど、予選で落ちた人は番組でいちばん下手な人より、もっと下手だったのだろうか あるいは、番組構成上、それぞれのレベルに属する出場者を、まんべんなく選んでいるのだろうか ひどく下手な人が出るたびに、予選落ちした人のことを考えてしまうのだ
5月26日(月) 自転車置き場考
駅周辺やスーパーなどの自転車置き場の形態には、大別して2つある 金属の大枠が囲んであるだけのものと、枠内の1台ごとに車輪入れがあって下段上段の順に並んでいるものの2通りである 広いスペースをもつ場所では前者が使われ、狭い場所では後者が使われているようだ 総じて後者は使いにくく、壊れていることも少なくない
前輪を挿入する所が、設置後ひと月も経たぬうちにめくれて緩んでくることなど、ザラである 狭い場所へ無理矢理自転車を詰め込むから、買い物から戻ってみると私の自転車が両隣の自転車に羽交い締めにされていて、全く動かせないこともある そういう状態から我が自転車を救い出す時に、新品のズボンが破れたことすらある 元も子もないとはこのことだ
仮に、1台ごとに車輪入れのあるものがすいているときでも、別の悲劇が待っている 車輪入れが緩んでいるせいで、右または左へゆらゆら倒れそうになるのだ 羽交い締めしてくれる自転車が左右に1台ずつ必要なわけである いや何を言っているのだ、それは困る 羽交い締めはイヤだ ズボン破りもイヤだ あぁ、自転車置き場はストレスが溜まる
5月19日(月) 迷路のような名曲
ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第3番」と、エルガー「チェロ協奏曲」 共通するのは、曲の出だしが比類ない名旋律で、曲全体もたしかに名曲なのだが、滅多に全体像が掴めないこと^^; 特に前者の冒頭第1主題は、しばしばドラマのBGMに使われるほどで、受けのいい素晴らしい旋律である そこだけいつまでも聴いていたいと思うほどだ
だが冒頭の名旋律の後は、ビアノテクニックを極限まで押し進めたような、素人耳にはツボの掴めぬ延々たるフレーズが続く 終始集中して聴いていないと、華麗な迷路に入り込んだみたいで、よくわからない 聴き心地は悪くはないものの、とりとめがなく出口の見えない状況に陥るのだ この曲を、本当に第1級の名曲だと認識できたのは、1、2回
さて逆に、エルガー「チェロ協奏曲」の方は、素人耳にはいくら何でも渋すぎる印象を与える これも楽曲冒頭が独特の高貴さを放つ そして、少なくとも第1楽章にはついていける 渋くてパッとしなくて、シューマンのもそうだけど、チェロ協奏曲はこうでなくちゃ! だが第2楽章がどうもよく呑み込めず、これは一体どうなっているのだろうと、思う間もなくトンネルだ(笑)
5月9日(月) 過剰冷房問題
4月から5月にかけて、毎年のように繰り返されるたたかいがある 今年もまた、4月末のある日、気温が20度を少し越えて、あぁ気持ちがいいなぁ、やっと体が軽くなったなぁと、いい心持ちで歩き、その後電車に乗ったら、冷房が入っていた 困る 非常に大変very困る 外と内でガツンと温度差が大きいことが気持ちいいのは真夏だけだ
しかも気持ちいいのは一瞬で、それすら実は身体によくないから、私は真夏でも冷房の風や扇風機の風の直撃を避けている 電車やバスでは、20度を越えたら冷房を入れるようなマニュアルがあるのかも知れないが、初夏は薫風を楽しむ季節である 昔は冷房などなかったが、4月5月は窓を開ければ済んだから、今のやり方より遥かにクリーンだった
この場合、昔の方がよかったというのは、懐古趣味ではない 口を開けばエコロジー、車内ポスターにエコの文字が躍る当の車内が4月に冷房とは、一体どういうエコなのだ ものを考えなくてよいシステムというのは、煩わしくなくていいが、人を苦しめることも少なくない その点で真っ先に思い浮かぶのは、鉄道やバスなど公共交通機関の、この過剰冷房問題である
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