あの歌この歌

最初はアグネスチャンなどが歌っているとは知らずに借りて「何かアグネスチャンに歌声が似ているなぁと思ったらアグネスチャンでした。」昔ながらのソプラノ歌手が歌っているものをは、趣を異にし、なかなか新鮮ないいＣＤだと思います。

ただし、南こうせつの「はいさいおじさん」だけは、何だか場違いな雰囲気はあります。(大昔、南こうせつの「はいさいおじさん」の入ったアルバムを買ったんですが…。いい曲だとは思います。)

昔、子供番組に出ていた、けんたろうおにいさんのＣＤが山のように出ているのですが、それは鼻につくので、買う気が起きません。

残念ながら歴史の教科書にも出てくる川上本人や貞奴の声を聴くこともできない。

しかし、その内容は欠点を補って余りあるすばらしいものだ。特に一曲目の「オッペケペー」。

今の耳で聴くとラップ風に聞こえる部分があったり、さびの部分などロックしていたりしておもしろい。ソウル・フラワー・モノノケ・サミットあたりにぜひともカバーしてほしい。

長唄や詩吟なども意外と古臭く感じず、今だからこそ新しい発見があるのではないだろうか。
日本人初の商業録音
厚紙でできた三方背BOX仕様ケースに、72ページに及ぶ解説ブックレットとCDを納めたジュエル・ケースが入っています。CDは、オリジナル・テープ、原盤をデジタル・リマスタリングしたものではなく、イギリスのグラモフォン（EMI）社商業用のSP（standard playing record、1分間78回転のレコード）盤28枚を一枚のCDにしたものです。そのため、SP盤特有のノイズ、1分間78回転のノイズが入って、かなり聴きづらいです。中村とうよう氏がある雑誌で指摘していたのと同じく、SP盤特有の雑音を取り除くリマスタリングの努力をもう少し行うべきだったのでは、と思いました。