あの歌この歌 童謡・唱歌・わらべ歌

全国津々浦々
よく知られているのは「汽笛一声新橋を」ですが
実はこの歌は全国の駅や名所の歌詞があるのです。

思いがけない地元の小さな駅の歌詞は、見ると嬉しくなりますよ。

東海道線の昔と今
鉄道唱歌ができたのは、1972年（明治5年）に日本初の鉄道が開通してから28年後の1900年（明治33年）。当時、東海道本線・東北本線・信越本線などは完成していたものの、山陽本線や鹿児島本線はまだ建設途上であった。

今なお国民歌謡として親しまれるこの歌であるが、東海道篇・山陽九州篇・奥州磐城篇・北陸篇・関西参宮南海篇と5集あるうち、最も有名な「汽笛一声」で始まる東海道篇でさえも、全66番という長さゆえ、その全貌はよく知られていないのではないだろうか。この本では、その後明治末期に作られた「東海道唱歌」、昭和初期に作られた「新鉄道唱歌」とあわせ、歌詞に歌われた場所を見ながら東海道本線・横須賀線・御殿場線の駅を各駅停車で辿って行く。今と昔の対比や、作者の歌の詠み方の素晴らしさ等、さまざまな事が読みながら楽しめる本のように思えた。