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真・Water Gate Cafe

外法帖放遊記

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第九話「蛍」
両国の橋の上。
早朝から、例によって蕎麦屋で食事したらしい、
ご満悦の京梧だったが、そこに走ってきた、
魚屋に「盗っ人」と追われる、
どっかで見た覚えのある、ボロを着た、ノラ猫のような少女に、
「邪魔やーっ」と、噛みつかれる。

とんだ目にあったと、文句たらたらの京梧をよそに、
龍閃組百合先生の指令で、円空上人の元へお使いの任務。
ところが、がいない。
どうやら、具合が悪いらしく、自宅療養中らしい。
むやみに心の沈む出来事の多かった、前回のショックか?

それを心配しつつも、円空の元へ。
その円空から、「織部神社」に「鬼」関連の文献があるので、
見に行けとのお達しが。
では――とばかりに行く途中、杏花に出会い、
「織部神社」のある梅田村近辺では、
人とも獣ともつかぬ怪物に、畑が荒らされる事件が起きていると聞く。
年貢米の貯蔵されている、郷蔵まで被害にあったと。
その調査も含め、織部神社へ。

神社に着くや、小鈴に話しかけてくる「豪快な女」あり。
織部葛乃(おりべかつの)」と名乗った彼女は、
小鈴の父とも知り合いらしい。
「ウチの娘が女らしくなりますように」という祈願に来るそうであるが(笑)。
どうやら、神主さんが不在らしく、葛乃が「文献」を見せてくれることに。

文献は、二十年以上も前、家慶公時代の、
徳川幕府九角家との因縁を綴ったものだった。
その頃、幕府が、ほとんど攫うようにして連れてきた、絶世の美女「静姫」
しかし、寵愛されたというよりも、ほとんど軟禁状態だったらしく、
その意図は不明だという。
その「静姫」を、奪わんとする者が居た――その名は、九角鬼修
鬼修は殺され、九角家は取り潰されたそうだが、
鬼修静姫の間には、二人の遺児があり、
幕府は――多分、鬼道衆も――その遺児を、必死に探しているという。
……なるほど、話が見えてきた。
それは――鬼道衆も、幕府を憎むわけだよな……。

葛乃の勧めで、青雲寺へとやってくる一行。葛乃もいっしょ。
と、女性に囲まれる、涼やかな色男の姿。
葛乃の説明によると、「霞 梅月」という、俳諧の先生らしい。
ついでに占いでも有名だとか。
その「梅月」先生、つと立って一行の側へ。
例によって、やっかみ半分で、なんの用かとつっかかる京梧に対し、
一行を野良犬呼ばわりするわ、
京梧の願立てした「剣の道」をバカにするわで、
大騒ぎ――なのは、言われた方の京梧
その京梧が、「ノラ猫少女」に噛まれたことも知っているかと思えば、
一行が郷蔵に向かおうと考えていることまでわかっている梅月
さんざバカにされたり、行動を見ぬかれたり、
カリカリするわ不気味に思うわで忙しい京梧と一行を無視して、
とっとと去る梅月であった。

神社に戻る葛乃と別れて、一行は郷蔵へ。
なぜだか饅頭を持ち歩いている京梧をネタに、またしてもマンザイ話。
「食い物を持ち歩いていると、<おいてけ堀の怪>がくるぞ」
雄慶のヘタなジョークの直後。
一行の耳に、実際に「おいてけ〜」の声が。
いまさら怪異に驚く一行でもなく、
おびえたフリをして、試しに饅頭を放り出して隠れてみると――
例のボロを着た、ノラ猫のような盗っ人少女が現れる。
独り言を聞くに、どうやら仲間のために、食い物を集めているらしい。
そう言えば、初めて会った時は桜餅をくわえ、
次は魚屋に追われていたっけ。
立ち去った彼女を追ってみようとする一行。
と、そこに、一行を盗っ人と勘違いした、百姓たちの大群(笑)が。
釈明を聞こうともしないため、やむなく戦闘に――。

〜百姓相手にフルメンバーもなかろうと、龍閃組の四人だけ。
は病欠だから、四人。でも楽勝。〜

なんとか誤解を解くことに成功した一行は、「真犯人」について事情聴取。
百姓に混じって、どーみても武人作りのいでたちの子供が居て、
笑うほど怪しいため、集中的に質問を集める京梧
逃げ出したところを見ると、やはりドサクサまぎれのスパイ行為だったらしい。
ともあれ、「怪物は川に向かって逃げた」という証言を得たところで、
いったん竜泉寺に戻ろうとする一行。
と、そこに、あの鬼面の用心棒、神夷京士浪が現れる。
京梧に「剣の道」をとくと説いて、とっとと去る京士浪。何者?

寺に帰った一行に、九角家と幕府の因縁話を聞いて、驚く百合先生
それはともかくとして、郷蔵での事件は、
やはり鬼道衆――侍たちへの「支給」である「郷蔵の米」を奪い、
幕府への信用と忠誠を失せんとするたくらみ――であり、
川は盗品の運搬に舟を使うためと判断。
よって、川沿いの聞きこみと――別件で、人捜しの任務も。
幕府からの頼みの筋で、
歴代施政者にとっての重要ポスト、「星読みの一族」である秋月家
その、次期当主が行方不明なので、探し出せという。
で、翌朝。
なにやらワケあり風ながらも、ともあれ復帰したとともに、
「龍閃組、出動」!

どうやら、前回のなどの件で、
鬼道衆との戦いに、深い疑問を抱いてしまったらしい
捜査の合間にも、さかんに悩む心の内を覗かせる。
と、河原にて、無宿人たちから、なにやら急病人発生の騒ぎ。
駆けつける、追う龍閃組
そこに居た、「真由」と名乗る病弱な少女を介抱する
なんとか持ちなおした彼女から、
例の盗っ人少女の名は「真那」といい、自分の姉だと聞く。

どうやら真那は、妹と――
もうひとり、泰山という男のために、盗っ人家業をしているらしい。
真那はいつも、「長命寺の水」を汲んで来て、
真由の薬代わりにしているという。
ともあれ、この一件で、「聞きこみ」に非協力的だった無宿人たちも、
「怪しい壊れ舟が川上にあった」と教えてくれる。

とりあえず、真那への「妹の無事」報告をかねて、長命寺へ。
――と、途中、例の梅月に会う。
またしても、彼らの目的を知っているような様子で、
<長命の水>なんて迷信はくだらない、
他人のためになにかをする、などという行為も理解できない、
などと、一行の反論にも耳を貸さず、立ち去る。
何しに来たんだコラ(笑)。
偶然なんて、嘘の皮だろ。

やっと着いた長命寺に、残念ながら真那の姿はなく、
代りに「八丁堀」コンビに出会う。
どうやら、例のオカマ上司に引っ張り回されているらしい。
居ても意味ナシと見た一行は、「舟」探索へ。

そこで見つけた「舟」には、真由との話にも出た、大男の「泰山」が。
あまり頭はよくないらしく、真那に食事を恵んで貰っているらしい。
彼が居座るため、「舟」の調査ができない一行、
しかたなく、両国橋へ――「振り出しに戻る」
やはり、カギは真那が握ると、彼女の居そうなところを検討する一行。
そこに現れた葛乃に、「子供の物盗りが捕まった」と聞く。

本所辺りだと聞いて、急行した一行。
町娘たちのウワサによると、捕まえたのは、梅月らしい。
と、ウワサ通り、真那を捕らえて歩く梅月の姿が。
どうやら、彼の家の、樹の花に見とれて、侵入してしまったとのことだ。
「家族のため」に「働く」真那と、「家族の貴さ」を理解しない梅月
言い分は平行線で、真那をいったん預かる龍閃組
と、やっかいなことに、与助登場。
が、彼を呼んだ本人の梅月も、盗っ人騒ぎは「勘違い」で通してくれる。
「人情」をさんざ否定したわりに、この行動。
彼も、いろいろ迷っているのだろう。
龍閃組の周辺をうろつくのは、
迷いのない(バカだけど)、彼らの心意気を、感じてみたいのか。
真由の名を出されて、大急ぎで「家」に帰る真那
共にゆく龍閃組。……そして、梅月

真由の無事を喜ぶ真那
その姿を、ちょうど辺りに舞い始めたたちの、
短い命を懸命に「光らせる」姿に例えて、眩しげに眺める梅月
と、そこに、郷蔵にて出会った、武人作りのニセ百姓の子供が現れる。
真那に、なにやらかかわりがあるようだ。
それも、「力づくでも吐かせ」たくなるような、なにかが。
やたら自信ありげな、その子が名乗る。
「俺の名は――鬼道衆の、風祭澳継だ!」
澳継の呼び出した下忍どもに、すっかり囲まれてしまった一行。

そこに、真那〜っ!」と雄叫びを挙げ、泰山が暴れ込む。
「なにしてんだ、泰山っ!?」
驚く澳継
どうやら、泰山は、もとは鬼道衆の仲間だったらしい。記憶喪失のようだ。
澳継の探し物は彼であり、
郷蔵の事件の、「人とも獣ともつかない化け物」も、彼らしい。

その泰山澳継の言葉に記憶を取り戻してもなお、
世話になった真那や、その友達と、戦うことなどできない――と、嘆く。
が、突然苦しみ出す泰山
猛烈な<陰気>が、黒光りする<珠>に吸収、増幅されていく……!
龍閃組には、もはやおなじみの、<変生>である。
「なっ、なんだよこりゃあ……」
なぜだか澳継までが、その出来事に驚いている?
ともあれ、戦闘へ――。

〜〜あっ、真那と――梅月まで参加している。
真那はともかく、あんだけ龍閃組をコキ降ろしていた梅月が――。
その気持ち……カワイイ(笑)。〜〜

泰山が変じた<鬼>を斃すと、
御神槌の場合と同じく、<陰気>は<珠>に吸収され、
一行の前にポトリと落ちた。
「なっ、何が……起きたんだ?」
ボーゼンとする澳継
「トボケんじゃねえっ、おまえたちの仕業だろうがっ」
怒鳴る京梧。そらそうだ。
「知らんっ。あの<御屋形様>が、こんな事、するハズがねえっ」
わめく澳継。あながちウソではなさそうだ。
ということは、彼らは<御屋形様>に騙されて利用されているのか、
それとも――前作のプレイヤーならわかる、「アイツ」なのか――?

泰山は、どうやら息を吹き返したようだ。
「俺たちは負けたんだ。何も教えるつもりもないっ。――殺せっ」
わめく澳継を、ぶん殴る京梧
「俺たちは、敵を殺すために戦ってるんじゃねえっ。
死んだら――何もねえよ」
京梧の言葉に、黙りこむ澳継
「おら……いかなきゃなんねえ……おやかたさま……待ってる……」
真那との別れを悲しむ泰山
「帰れる処があって、待ってる人がおるんなら――帰ってやりいな」
真那のあたたかい言葉に送られ、涙しながらの泰山
澳継とともに撤退。

「家族とは――いいものだな。今まで、そんなふうに思ったことはなかったが――」
彼らの行動――たぶん、特に真那泰山を送ったセリフ――に、
ついに梅月の凍った心も動かされる。
やはり、彼の「正体」は、人の「宿星」を視て、その運命をも視る、
幕府の捜し人でもある、「秋月家」の次期当主――
「秋月真琴」そのひとだったのだ。

その特殊能力から、時の施政者からは頼られ、時には脅され、
自分たちを巡って争いも起こる。
また、人の運命――生死さえも見通すことができる能力は、
まともに人と付き合うことも難しくしてしまう。
それが、秋月家
そんなゴタゴタがイヤで、「逃げ出してきた」のだという――。

「でも、捜しているのは幕府だけじゃないわ。
あなたを、本当に心配して、捜しているひともいるはずよ」
と、
「そうだな。だが――」
「今からでも、遅くはないで。家族の間には、早いも遅いも、なんもあらへん。
そこにあるのは――ただ、あったかいもんだけや」
迷いのない、真那の純粋な言葉が、梅月の心に、染み透る。

というわけで、竜泉寺に出入りする「怪しい若者」が、
また二人、増えたのだった――。

真那ちゃん、いいこと言う。こんないいコだとは。
筆頭のお気に入りー。


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