演歌イベント観戦記2000・2001
銀座演歌まつり・2001年9月29日
2001年9月29日、私は、銀座演歌まつりに行ってまいりました。
以下は、私のその時の様子の記録です。
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渡辺ひろ美さん
今回、『「ぎんざ演歌まつり」の「トップバッター」を努めさせていただくことになりました。』この「トップバッター」の部分を強調されていました。まさに、
「栄光の」という感じで、この世界で生きていく人は、誰でもこの部分は非常に強調されると思います。やはり、「Gパン娘」の3人のうちの一人(他は、水田竜子
さん=後述、と、上杉香緒里さん)だけあって声援も非常に大きかったですね。「差し入れ」もたくさん来て、人気の高さをうかがわせます。ところで、GパンのG
とは、グラマー・グレイス・ゴージャスのGだそうで、渡辺さんは、ゴージャスに該当するそうです。
今回、渡辺さんは、一瞬「すっぴん」の水田さんを見て誰だか分からなくなったそうで(これは水田さんのコーナーでも後述)、自身は目も、口も大きいとか
言っていらっしゃったようですが、それだけゴージャスだからこそ、大きな、張りのある声が出せるのだと思います。個人的には、本日歌唱された歌の中では、
「あばれ舟」のような元気のいい曲が特徴が出そうな気がします。もちろん、今回の新曲「紅の雨」もいい歌ですし、しっとりとした、また特徴を広げそうな歌だと
思います。渡辺さん自身は、「銀座山野で自身がこのCD1枚買っても、誰も自分と気づいてくれず、泣いてしまった、そんな思いを込めたような」歌だと表現され
ました。さすがにラジオのパーソナリティでもあり、言葉も非常に巧みでした。カメラを向けられると「もっと角度を下げないと、ぶれてしまううんですよ〜その分、
CDも買ってね〜」とか。「根性」の色紙?のプレゼントには「根性って、それがない人が書くものなんです〜」とか。結構トークでも楽しませていただきました。
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岡ゆう子さん
司会者からは、全国各地のご当地ソングがなんと400曲以上!という紹介がされていましたが、実は、岡さんがNHK歌謡コンサートに出演されたときも、
この紹介があったと思います。それに、私は、巣鴨歌謡劇場に初めて行ったとき、岡さんは、巣鴨の別のレコード店でキャンペーンをされていましたので、その様子を
覚えています。その当時は「夢盃」のキャンペーンでしたし、前回のNHK歌謡コンサート出演時も「夢盃」でした。最近でも、実は、結婚式では非常によく歌われる
そうで、結婚式でのソングベスト5に入るほどの名曲だそうです。それほど結構なヒットになったようですね。(実は、私事ですが、親族の結婚式を控えている身なの
です)。さらに、前作の「浮き草の宿」も演歌では相当なヒットとなり、このまま続けても伸びていくと思われるところだったのですが、さらに、今回、本日9月29日、
新曲「想い酒」が発売となり、岡さん、非常に忙しくなりますね。で、今回は、新曲を人前で披露するのはもちろん初めてなので、誰でもそうなのですが、非常に緊張
する、ということでした。いろいろ、岡さんにとってのこの会場は、思い出深いものがあったようです。このような思い出の場所、を作ることもこの世界では大事だと
思います。
今回の曲は、女性の未練心を歌った曲で、スタンダードな演歌ですが、今回に限らず、岡さんの歌には、琴の音色が含まれていて、演歌っぽい感じを出しています。
その路線が好きな方には非常にお勧めできそうな曲が多いですね。ファンクラブは結構婦人の方が多いそうです。どちらかといえば、女性が好み、女性に似合う曲の方
が多い、そんな感じなのかもしれません。
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水田竜子さん
前述の「Gパン娘」の「グラマー」の水田さんです。本日はドレス姿でしたが、デビュー曲が、ど演歌系の「土佐のおんな節」。今回の新曲は「酔っぱらっちゃった」
と軽めの歌謡曲ですから、どんどん幅を広げていく、そんな気概を感じます。でも、デビュー当時の水田さんの姿、私はびっくりしました。会場の方々も結構びっくり
だったようです。前述の渡辺さんの「(水田さん)すっぴんだから分からなかった」には、ここでは「そうだって?渡辺さんのほうが(すっぴん)分からないよ」との
こと。そんな悪口?冗談?も、この世界の友達だからこそ言えるというもの。私もよく聞いてます(有名なのは、細川たかしさん、山本譲二さん、吉幾三さんの3人は
いつも公演やコンサートがあれば、お互い他人の悪口を言っている、この間もラジオで細川さんが、吉さんのことを言っていた)。
以前は宝塚の男役のような洋服?でステージに立っていましたが、今回から叶姉妹もびっくり?のドレス姿だそうです。今回、ドレスには寒いかなぁと思ってた
ところ、ちょっと暖かくなったので安心した。という話も聞けました。今度、11月30日〜12月1日に「Gパン娘」のコンサートがあるそうですが、上杉さんを
含めて、いろいろ趣向をこらすそうで。開けてびっくり?のステージが楽しめそうです。本日は、準備の2時間はずっと化粧してたそうで。やはり、この世界の女性は
大変ですね。でも、その努力が、ファンの「うれしい〜」の声援につながり、それがこの世界を支えているとの内容で、「その一言が明日への仕事につながる」と
おっしゃっていました。我々もそうありたいですね。
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三笠優子さん
オリコンでは「夫婦舟」はミリオンセラーかつ、ロングヒットで第3位にはいるというすごい曲だという紹介がされていました。私も、それほどのヒットとは
知らなかったのです(TT)。私も演歌ファンになる以前の話ですから。実は、ほんの少し先日、ラジオを聞いて、「夫婦舟」は大ヒットだったという話は聞いてたの
ですが、ラジオでは、「ミリオン」という部分までは聞けなかったので。。。で、今回の新曲「これからも夫婦舟」について。ここからの話は、一部は、ラジオでも
聞けた部分です。当初、この曲のタイトルについて、荒川利夫先生も詩はできたが、タイトルが・・・なかなか決まらなくて。。。とかおっしゃっていました。
「続・夫婦舟」?「夫婦舟パート2」?どれもこれもしっくり来なくて。。。(堀内孝雄さんのヒット曲・「竹とんぼ」の続編が「続・竹とんぼ」になったのは、
これはこれで面白かったですが)で、作曲の聖川湧先生や、編曲の池多孝春先生から「これからも〜夫婦舟」の部分をそのまま取って・・・ということになったのです
が、最初は、三笠さんにとっては、かなり恥ずかしかったようです。でも、「夫婦舟」は三笠さんの「特権」ということで、GOサインが出たようです。現在では、
気にいっているようです。
三笠さんの歌には、カラオケファンには物足りない歌ではなく、民謡・浪曲・台詞入りの歌が多いそうです。でも、今回の新曲「これからも夫婦舟」は歌のみ、
ということです。三笠さんへのプレゼント、なぜかお酒が多いようでした。それから、デビュー当初、『「3年持てばいいかなぁ」と言われたものが、「夫婦舟」
のおかげでデビューから25年を迎えることができました。本当に皆さんの声援のおかげです』と感謝していました。今回も元祖の「夫婦舟」が披露され、大変な拍手
がありました。
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谷本知美さん
今回はきらびやかな黄金のジャケットで登場。非常に元気で、それが売り物だとの司会者の紹介がありました。今回の新曲「歩の女房」にもその元気さが出ていて、
音頭に合わせて、思わず手拍子が出る、そんな曲想ですね。本曲以外にも、谷本さんの場合、デビュー曲は「女の王将」ですし、また、「角番」(本来は囲碁用語)
など将棋に関する歌が多いですね。元気さが「勝負」をイメージした歌に合うのだと思います。今回は、題字を将棋の谷川浩司九段(現在のところは、元名人)に
書いていただくなど、非常に気合が入っていると思います。で、少し感じることを。将棋をモチーフに取った歌、イメージした歌は多いけど、囲碁は意外に少ない。
これはなぜかよく分かりません。囲碁人口のほうが、将棋よりはるかに多いと思うのですが。。。やはり、将棋の場合は、駒の一つ一つに特徴があり、黒と白の石だけ
の囲碁より、演歌の歌詞のイメージがしやすいのかもしれません。でも、今度囲碁漫画「ヒカルの碁」がアニメスタートするそうで(テレビ東京なので、見られない
地域もあるかもしれません)、囲碁の演歌にも期待したいですね。
谷本さんは、やはり、ラジオレギュラー番組を持っているそうで、やはり元気のよさが人気なんですね。それでも大阪では無口なほうだ。というような紹介もあり
ましたが。今回は、連続7曲(このうち、美空ひばりメドレーが4曲あるので、これを考えると、実質10曲になる)の歌唱で非常に忙しかったようですが、中身が
大変濃いものになりました。
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石原詢子さん
本日のメイン?ゲストになりました。さすがに、前年の紅白歌合戦出場歌手ということで人だかりの山、山、山・・・私事ではありますが、私のHP友達に石原さん
を応援するHPを開いている方にも出会いましたし(
ここです)。これだけ「紅白」のブランドの大きさを
感じました。以下は、会場でのやりとりです。石原さん「今日11時から来た人〜?」・会場一同「は〜い!!」・石原さん「では、石原詢子だけを目当てに来た人
〜?」・会場一同「は〜い!!」石原さん「うそつきが多いですね〜」ちなみに、私は、2番目の質問には「しら〜」と答えました。今度、2001年10月からの
番組改編で、CMにも石原さんが出演します。ここにも、紅白効果が出ています。その紅白ですが、去年、11月29日に、NHKから正式な連絡がきて、感激した
のを覚えているそうで、去年は3番手(演歌では1番)に「みれん酒」を歌った後、これでホッとしたそうですが、やはり今度は2年連続を狙いたいという気持ちに
変わってきたようで。やはり、この世界もこれくらいの競争ですね。今年は新曲の「浜唄」で出たいという気持ちだそうです。(「おんなの涙」が飛ばされてますが。)
やはり、紅白出場の記念曲の「みれん酒」は一生の宝物になりそうですね。石原さんは、詩吟の家元に生まれて、幼少のころから詩吟を習っていたため、現在では
師範代の資格があるそうです。今にでも家元を開けるそうです。
さて、今回の新曲「浜唄」ですが、「この部分が大事です」という部分(著作権の関係で明らかにはしませんが)を会場の皆さんに歌わせて、一回「ダメです、
声が小さい」といいました。これはどこの会場でもあると思います。ドリフターズも一回は「おいっす」と言ったあと「ダメダメ。声が小さい」といいますし。
「もう一回やり直し」は恒例の行事ですね(^^)。今回は、皆さん、ここではカメラの音も多く聞こえました(さらに、やや暗くなったので、フラッシュも
多かった)し、掛け声もさすがに多かったですね。この世界の皆さんも、これくらいの目標がなければ。。。ですね。
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・全体印象
「ぎんざ演歌まつり」3度目の参加で、今回は秋の部になります。「ぎんざ演歌まつり」は、毎年春秋に山野楽器と銀座三越の共催で行われるイベントで、前回春の
部に観戦に行ったので、もし秋があれば今回も行きたいとは思っていましたが、予想通り開催が分かったので、参加できるときに参加することにしました。今回は、
やはりメインは昨年の紅白に出場した石原さんでしょうが、この世界の皆さんは、石原さんのようになることを目標としています。前回の春の部も氷川きよしさん、
大泉逸郎さんの出演がありましたが、そのときは大勢の観客が押し寄せました。今回も石原さん目当ての観客は非常に多かったですね(^^)。
でも、第2、第3の石原さんを目指している方も出演されましたし、そこでは大変な声援も飛んでいました。さらに大ヒットを飛ばしたベテラン歌手には、その時
を思い起こさせるファンがいて、やはり声援が大きかったです。したがって、それぞれにファンがいるんだなぁという感想を持ちました。
やはり、生の歌は久々だったので、非常に熱望していたせいか、こころに響く歌が多かったような、そんな気がしました。ファンの熱狂的声援も、この会場ならでは
そんな気持ちにさせられた、今回の演歌まつりでした。
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