演歌イベント観戦記2000・2001
 
2002年 2003年

1.巣鴨歌謡劇場2000年6月14日編 2.巣鴨歌謡劇場2000年7月24日編 3.銀座演歌まつり2001年4月14日編
4.銀座演歌まつり2001年4月28日編 5.林あさ美さんキャンペーン2001年5月4日編  6.銀座演歌まつり2001年9月29日編
7.銀座演歌まつり2001年10月8日編 8.銀座演歌まつり2001年10月14日編  

銀座演歌まつり・2001年10月8日 Click Here!

 

2001年10月8日、私は、銀座演歌まつりに行ってまいりました。
以下は、私のその時の様子の記録です。

 

10月8日の出演は、11時から北川裕二さん、12時から清水まり子さん、
13時から秋山涼子さん、14時から小櫻舞子さん、
15時から 加納ひろしさん、16時から松前ひろ子さんでした。

 

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北川裕二さん

 曲目は、新曲の「男のまごころ」、カップリングの「愛の迷路」、前作の「溺愛」、そして、山本譲二さんの最近のヒット曲から「花も嵐も」「おまえにありがとう」 でした。
 日本テレビの「スター誕生」からデビューになった北川さん、弦哲也先生の「2番弟子」ということで、「二」のつく芸名をいただいたそうです。一番弟子は、千葉 一夫さんなので「一」がつくそうです。そして、北川さんの場合、実家が農家ということで、弦先生に弟子入りした時分には、「先生に米は苦労させません」とおっ しゃったそうです。
 本日は、出かけたときは雨は降っていなかったのですが、北川さんが歌い始めてから、周りを見渡すと、傘の花・・・北川さんは「私は雨男ではないのですが・・・」 とかおっしゃっていましたが、続いて「私はいいのですが、他の歌手の方々には大変だと思います」との気配りも忘れません。これも、この世界では重要な気持ちです ね。でも、雨が降ったので、逆に雨よけに観客はみんな近づいてくれることになりました。これはこれで、非常に歌手の方にはありがたいことかもしれませんね。
 本日の新曲「男のまごころ」はスタンダードマイナー調演歌で、また、前作の「溺愛」は、ムード歌謡でした。どちらも北川さんの声の質に合っているのが印象に 残りました。

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清水まり子さん

 民謡で鍛えたノドを披露することが多い清水さん、本日紹介された「流れて津軽」「今、ふたり」「父娘坂」は民謡のノドを披露してくださいました。今回の新曲 「あなたに首ったけ」は、非常にノリのいい明るい演歌になっています。カップリングの「おんな華祭り」も同様の明るい演歌で、清水さんの新しい世界が開けそうな、 そんな予感もしています。自身は「自分の等身大の感じで歌える、明るい演歌」という表現をされています。
 清水さんは、水泳が大好きだそうで、国体の選手にもなったという経歴を持っています。従って、いつも遠征の際は水着を持って、プールに入れるように準備を されているそうです。そして、歌を歌う際は、スポーツ選手らしく、また緊張もあるので、汗をよくかくそうです。これは、本当に健康な証拠でもありますね。 私はどうも運動不足か、汗をかくこと少ないのです。。。(TT)本当に運動しなければいけない体ですよね。。。
 本日は、「まりちゃん」の掛け声がよく響きました。自身も、「民謡のイメージ」からかわいらしい声で「あなたに首ったけ〜」という歌声にイメージチェンジ をしたような、そんなところが印象に残りました。

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秋山涼子さん

 11歳のころからカラオケの「ちびっこのど自慢」で賞を総なめにした実力派歌手で、今回の新曲は、女性版股旅演歌と銘打った「木曽の御岳・岳次郎」です。 その他、本日はカップリングの「哀愁特急・日本海」と、「瞼の母」「岸壁の母」を披露してくださいました。
 新曲の「木曽の御岳・岳次郎」は、木曽節も入っていて、非常に明るく、ノリのいい感じが印象に残ります。そして、「岸壁の母」「瞼の母」を歌いこなすのです から、実力は折り紙付きなのは言うまでもないところです。
 秋山さん自身は、写真を写すファンに一言、「写真を撮る角度を工夫してくださいね〜」という感じの言葉をおっしゃいました。でも、会場からは、 「本物のほうがいいぞ〜」の声が。それでこそ、この世界で生きる方々だと思います。拍手も沸き起こっていました。でも、「岸壁の母」を歌っていらっしゃるとき、 ちょうど台詞のところで、「ご祝儀」が入って、「せりふ忘れてしまいましたよ〜」の声も。でも、これもお茶目で面白いことだと思います。やはり、ここの世界は ファンからのありがたい「ご祝儀」も大事です。皆さん、ファンを大事にする心が、このようなところでも見られますね。
 

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小櫻舞子さん

 今回は、鳴り物入りでデビューすることになった大物新人という振れこみです。今回は、神奈川県出身ながら、「NHK秋田放送局70周年記念曲」と銘打たれた 新曲「恋する城下町」(=角館を歌った曲です)を披露されました。また、本日はなかったのですが、カップリングも秋田を舞台にした「おんなの湖畔」(=田沢湖) です。期待の大きさは、BS勝ちぬき歌謡選手権優勝とか、NHKのど自慢優勝などで、折り紙付きです。
 大物新人らしく、すでに7月31日に「NHK歌謡コンサート」に、「アンコ椿は恋の花」で出演され、しかも10月30日にも出演が決まっています(ここでは、 おそらく新曲「恋する城下町」が歌唱されるでしょう)。さらに、新人では異例のソロコンサートがあったり、ファンクラブもすでに結成されています。期待の大きさ をうかがわせます。
 小櫻さんは、「自分の歌を買っていただくのだから、非常に緊張します」とおっしゃっていました。この世界だと、どなたも同じだと思いますが、特に、期待が 大きいだけにそう感じるのもあると思います。
 本日は、東北に縁の深い「孫」「ドンパン節」「津軽の花」、それから、「箱根八里の半次郎」も披露されました。非常に観客も多く、「まいちゃん」の掛け声 の大きさも印象的でした。

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加納ひろしさん

 亡き「木村好夫さん」の名曲「銀座」が10年ぶりに復活。という振れ込みです。特に、「ぎんざ演歌まつり」にはぴったりの題材になりました。この曲は、荒木 とよひさ先生の作詞で、石原裕次郎さんに送る予定だった曲だということで、今では木村さんも石原さんもいないということで、ムード歌謡の似合う歌手が少なくなった のが非常に残念です。したがって、石原さんの後を受け継ぐムード歌謡曲を歌う歌手として、加納さんには非常に期待されているというところがうかがえます。
 本日はその他、カップリングの「夢探し」石原さんの名曲を紹介する「メドレー」、そして、4人の方々によって歌い継がれる「バラの香水」(この曲は、前回の 演歌まつりでも、美貴じゅん子さんが歌っていらっしゃいましたが、男性では加納さん一人だけで、一部歌詞が違います)も披露されました。加納さん自身は、 「売れる歌も、自信を持って歌わないと売れない」という心意気でした。そして、「10回聞けば、11回目から好きになる名曲」という宣伝もされました。 さらには、会場に来てくださった皆さんに自身から積極的に握手を求めに行きました。非常に、この曲にかける意気を感じました。特に、北川さんと同様ですが、 男性の演歌歌手には、どんどん出て下さると私も応援のしがいがあると思っております。

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松前ひろ子さん

 初めて見たのは、実はつい先日のことです。テレビの「演歌百撰」で司会を務める姿を見ました。本日もそのことについて紹介がありました。
 芸名は、北海道の松前からつけています。そして、出身は知内町で、北島三郎さんとはいとこ同士という紹介もされました。北島さんは、同時に松前さんの師匠でも あります。
 本日の曲目は、新曲の「あなたのみなと〜いい夫婦〜」ヒット曲になり、「夫婦演歌の松前さん」を確立した「祝いしぐれ」、そして、「夫婦草」「花街一代」 「夫婦坂」そして、師匠でもある北島三郎さんの曲から、「風雪ながれ旅」の歌唱もありました。非常にノドも鳴っていて、印象に残る歌声が聞けました。
 この時間になると、この時期は外も少し暗くなってきますので、皆さんに「夕食の準備で帰られる方々が多いと思いましたが、でも、これほどのお客様が残って いらっしゃってますね」と喜ばれました。ご祝儀には、夫婦演歌の松前さんらしく、相合傘のプレゼントもありました。本日は、雨の天気ということもあって、観客 が少ないのかなぁ?とか思ってはいたのですが、最初は大丈夫だったので、結構な観客がありました。そして、途中から雨になったことにより、観客と歌手の方の距離 が近くなり、歌手の方々にとっても非常に印象が残ったような気がします。特に、ファンの方々は、多くが、最初から最後まで残っていた方が多かったです。 やはり、皆さんが熱心な演歌ファンですから・・・ですね(^^)

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全体印象

 「ぎんざ演歌まつり」今回は4度目の参加です。今回は、前回とは違って、私の知らない歌手の方々も多くいらっしゃいました。改めてこの世界の広さ、奥の深さ を実感した次第でございます。本日は、非常に声援が大きかったのは、小櫻舞子さんでした。小櫻さんは、新人ながら、鳴り物入りでこの世界に入ったというのは、 本文を見ていただければ分かるでしょうが、その他の歌手の方々も非常にがんばっておられます。したがって、この演歌まつりは、全員の歌唱を見て、それで気に 入った歌手、あるいは楽曲、詩を選ぶことが私の目的になっております。
 私の場合は、いろいろイベントを見てきて、やはり、宣伝の力というのが大きいんだなという実感も持ちました。実力はもちろんのことなのですが、それ以外の 何かというのも、やはり大きいところがあるというのも、この世界では致し方ないのかもしれませんが、でも、実力を研鑚して、その上で地道に活動を続けていれば 大きな舞台に立つチャンスもめぐってくるということも感じました。私は、その意味で注目している歌手の方がいます。ただ、それも、一人だけに集中するのではなく、 その様な歌手の方々を多く見つけるのが私の考え方であるというのも付け加えておきます。

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