演歌イベント観戦記2003
 
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銀座演歌コンサート・2003年4月6日 Click Here!

 

2003年4月6日、私は、「銀座で演歌・ふれあいコンサート」に行ってまいりました。
以下は、私のその時の様子の記録です。

 

4月6日の出演は、12時から竜小太郎さん、13時から浜博也さん、14時から佳山明生さん、
15時から城之内早苗さん、16時から松前ひろ子さんでした。

 

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竜小太郎さん

 曲目は、新曲「Hoーneまで愛して」、新曲CW「Broken」、デビュー曲「紅色恋歌」、「24時間の神話」でした。
 「流し目のスナイパー」として、目下話題中の方で、女形役者として活躍されています。むしろ、役者出身で、今回、舟木一夫先生のプロデュースで、歌手と しても本格的なデビューを果たした、という方が正確かもしれません。演技力と人気から、2000年からは、座長公演も多く行われるようになり、連日満員の盛況 ぶりを示しています。さらには、NHK「お江戸でござる」の初出演も決定しているそうです(オリジナルソングの役もあるのでしょうか・・・?)。新曲の、 「Hoーneまで愛して」は、確かコマーシャルソングになった曲(タイトルを知らない皆様も、曲を聴けば、ああ、あの曲だ、と気づくと思います)で、カバー曲 です。なお、「本格歌手デビュー」と記載するのは、以前に10歳のとき(上記したように)、「紅色恋歌」で歌手デビューしたためで、竜さん自身、女性の恋 を描いた歌詞を歌う、というのも、今、考え直せば・・・ということもおっしゃっていました。
 今回は、話題沸騰中ということもあり、多くの世代、多数の女性ファンがつめかけました(私もこの盛況ぶりは予想できませんでした。。。私はテレビの芸能 情報を時々見ることもあるのですが、なかなか、この話題に出会う機会はなかったもので。。。)。スポーツ新聞で取り上げられたことは知っているのですが、 確か、あまり大きく、また、広くは出なかった記事だったと思いますが、これからは、マスコミで大いに話題に取り上げられることは間違いないでしょう。現在 の段階でも、昼のテレビドラマに出演されています。
 さて、私が竜さんを初めて見たのは、3年くらい前、巣鴨歌謡劇場で女形役者としてステージに立ったときでした。今回は、女形役者の姿ではなく、スーツ姿 で決めていました。で、巣鴨出演のとき、司会をされていたのが、新山ノリローさんだったのですが、今回、実は新山さんが専属の司会として、場を盛り上げて 下さいました。(専属司会の出演というシーンは、私もこの会場では見た覚えがあったのですが、いつだったか忘れてしまいました・・・)このような専属司会 の方による紹介も、楽しみが多いと思います。
 今回、特徴的だったのは、プレゼントに花束が多かったということ、そして、プレゼントを贈るのに、子連れの方が、子供に花を持たせて行う、というシーン もありました。今までの会場とは、明らかに違った雰囲気を感じました。

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浜博也さん

 曲目は、新曲「ドルチェ・ヴィータ」、「おまえがすべてさ」、「おまえに逢いたい」、「小樽の人よ」、新曲のCW「北の哀歌」、でした。
 こちらも、男性の専属司会で場が盛り上がりました。最初には、「拍手で盛り上がらせよう」と考えて、「大きな拍手を〜、女性の方だけ〜、ただし、女性と 言っても、20代以下のみ認めます〜」という流れを作り、ほとんど拍手がない状態に・・・(笑)。最後には、「ドルチェ・ヴィータ」でのバックダンスでも 楽しめました。
 デビューして20年という経験がある浜さんは、デビューのきっかけが、カラオケ大会で、鶴岡雅義先生にスカウトされた、ということで、その後、鶴岡雅義 と東京ロマンチカのメインヴォーカルとして活躍されました。その後、ソロ歌手や、東京ロマンチカの活動に戻ることもあり、「浜博也」となったのが平成6年 でした。今回の新曲「ドルチェ・ヴィータ(イタリア語で”甘い生活”の意)」は、20年記念曲で、手拍子で歌えるリズムのいいムード曲です。
 出身は、浜さんいわく、「銀座のすぐ近く」の山形県の飯豊町で、飯豊町にも銀座があって・・・そこにコンビニがあって、「夜には閉まってしまう」そうで す。で、皆様爆笑だったようです。後援会の方々も多く、前回、銀座三越でイベントを行った際に、「えらい客が少ないなぁ」で、後援会に連絡すると、「今、 日本橋三越にいる」という返答。そういう紹介で、また場内が笑いに包まれました。(事実かどうかは定かではないですが・・・)
 で、浜さんの場合、カラオケ大会出身だけに、「カラオケ大会でゲストとして出演したとき、自身の持ち歌を歌ってくださるファンがいるのはありがたいこと です」という話を聞いて、やはり、この世界はファンあっての歌手、ファンの方を大事にする、という姿勢を強く感じております。

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佳山明生さん

 曲目は、新曲「男のつぶやき」、代表曲「氷雨」、美川憲一さんとのデュエット曲「泣きながら夢を見た」、「北の恋岬」でした。
 新曲「男のつぶやき」は、「NHK新ラジオ歌謡」の一曲で(嶋三喜夫さんの「里がえり」「夕焼けわらべ」などと同様に)、後世に名曲を伝るために、との 理念から、NHK「みんなのうた」の「ラジオ版」とも言えるものです。世代的にも、等身大の男性の心情を歌う、新しい感覚を感じる歌です。また、佳山さん のデビュー25周年の記念曲でもあります。
 佳山さんといえば、「氷雨」の印象が非常に強いのですが、実は、私が演歌のファンになるきっかけ、となったのが、「氷雨」と「北酒場」の時代でした。と いうこともあり、私にとっても思い入れの強い歌でもあります。実は、1983年に「氷雨」がレコード大賞・ロングセラー賞を受賞されたのですが、「氷雨」 リリースから6年もの長い期間ヒットしていたそうです。その間には、日野美歌さんとの競作、としても有名だったのですが、両方ともランクインしていた時期 もあったのを思い出します。今回は、一般のカラオケファンとデュエットをして、佳山さんいわく、「プロとアマがこれだけ違うところを見せ付けて」「アマの方 は”氷雨”を歌ったあと、”悲惨な目”に遭って帰っていきますので〜」ということだったそうですが、アマの方も、非常に歌はうまかったと思います。(佳山 さん、アマの方が歌詞を忘れているといけないから、「超」のつく早口でアマのカラオケファンに歌詞を伝授されていました。このあたりも、さすがにラジオの パーソナリティを務めている、というだけあります)
 ラジオパーソナリティを務める、という特徴は、至るところで見られました。自分の持ち歌以外の歌をアカペラで一部分を歌ったり、それを話の流れでうまく 取り入れたり・・・司会者の出番がほとんどない、というほど楽しいステージになりました。また、歌唱の後は、佳山さん自身が、ステージから降りての即売会 となりました。他の方は、ほとんどステージの上での握手会だったので、ファンとの距離、という意味も大事にされている、という印象でした。

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城之内早苗さん

 曲目は、新曲「大連の街から」、「あじさい橋」、「恋桜」、「雪肌草」でした。
 城之内さんは、今年、新曲に合わせて、大連の町に実際に行ってきたそうです。ただし、2月の北国ですから、大変寒い時期(最高気温でもー3℃、最低だと、 ー17〜18℃)で、寒い、というより、痛い、という感覚だったそうです。で、歌詞に出てくる、「アカシア」は、まだ葉をつけていない状態だったので、今度 は、アカシアの葉がついている時期に行ってみたい、とおっしゃっていました。町自体は、新しい高層ビルの立ち並ぶ中を、古い雰囲気も漂わせる、新旧の対比 が魅力の町、ということです。今回の新曲は、尾形大作さんの歌を14年ぶりにカバーしたもので、知る人ぞ知る名曲、との評価の高い曲で、ポップス系のラブソングです。
 今回は、「あじさい橋」「恋桜」「雪肌草」と、季節感の出る歌が紹介されました。「4部作」として四季の歌をリリースされたこともあります。そして、今 年も、夏に似合う「アース」の蚊取り線香のコマーシャルソングを歌うそうですが、城之内さん「間違っても”マル・鳥”ではありませんので・・・」とも紹介 されました。(「○鳥」は石川さゆりさんですので・・・)

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松前ひろ子さん

 曲目は、新曲「はなむけ祝い唄」、「祝いしぐれ」、「風雪ながれ旅」、「白い海峡」、前作「あなたのみなと」、「花街一代」でした。
 昨日、大雨だったこともあり、松前さんも昨日の出演者に気を遣っていた様子が伺えました。また、本日が雨だったら、また、最後の出演なので、帰るお客様 がいるのでは、という心配もされていましたが、本当のファン、観客は最後まで多く残っていたので、心配は無用だった、と安心されていました。特に、今回は (私には見えなかったのですが)、松前さんには車イスで観戦されたファンの方が見えたようで、これほど熱心なファンを、特に大事にされている様子が分かり ました。
 今回、松前さんの話の中では、「本日はどうも声が出そうにないなぁ。。。と思うときもあるのですが、ファンの暖かい声援で、歌ってみようと思うと、不思 議に声が出るようになった」というのがありました。それほど、この世界では、心理的なものが大きい、というのも感じるところです。
 22年の歌手生活、ということもあり、いろいろ涙を流すことも多かったそうで、特に、悔しい涙を流すことも多かったそうです。いろいろな経験がこの世界 を生きる上で役に立っている、という印象を受けます。今回は、プレゼントに番傘が登場するシーンもあり、特徴を見せていました。

 

全体印象

 今回は、今までの銀座演歌イベントと比べて、明らかに雰囲気が違っていました。最初の竜小太郎さんのステージが始まる前、多世代(10代〜高齢者まで)に渡る 女性ファンの来客があったのに少し驚きました。確かに、「流し目のスナイパー」として、マスコミにもよく取り上げられていた、というのは知っていたのですが、 これほどの人気になっていた、とは思いませんでした。このイベントで人気になっている、山内惠介さんのステージと比べても、負けないほどの人気ぶりでした。私 の隣に座った年輩女性に話を聞いて、初めて竜さんの座長公演が女性ファンで連日満員になっている、という事実を知ったのですが、なるほど、本日の盛況ぶりにつ ながっている、という感想を持ちました。
 そして、城之内早苗さんのステージになると、今度は、中高年男性ファンの来客が多く見られました(両方のステージの客層が明らかに違っていたので、それぞれ のステージに来られたお客様の全員が、両方のステージ、そして、その間の浜博也さん、佳山昭生さんのステージも見てくださるほどの賑わいになれば、もっと盛り 上がる、と思います)。それぞれ、目的の歌手が異なる、というのはありますが。この日は、私の隣の席に座っている方が、それぞれのステージで違う、というほど、 客の変わり方も大きかった、という特徴がありました。
 で、もう一つ、前半のガウスエンターテイメントの3歌手のうち、前半2人には専属の司会で、佳山さんのケースは、司会の方こそ、いつもの担当司会だっ たのですが、佳山さん自身、あるラジオのパーソナリティを務めることもあり、佳山さん自身が実質的な司会者兼任、という印象でした。恒例のイベントで、このよう なパターンが少なかったこともあり、ある意味新鮮に感じた、というところもありました。
 その意味でも、本日は、1時間少なかった、というところをまったく感じさせない、盛りだくさんの内容と言ってもよかったと思います。

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