演歌イベント観戦記2004
銀座演歌まつり・2004年5月18日
2004年5月18日、私は、「元祖ぎんざ演歌まつり」に行ってまいりました。以下は、私のその時の様子の記録です。
全体印象へ 目次へ
・
川島一成さん
曲目は、デビュー曲「潮来の宿」、新曲「島唄」(といってもTHE BOOMのあの有名な歌のカバーではありません)、新曲CW「みれん深川おんな川」、「矢切の渡し」、
「涙のお立ち酒」でした。
今回は川島さんの出身でもある千葉県からも多くの講演会の方も参加されました。今回の新曲「島唄」は星野哲郎先生の作詞50周年記念曲、という箔つきの曲でもあり、あえて
THE BOOMの大ヒット曲と同じタイトルをつけたとも考えられることで、こちらの「島唄」の方をむしろ有名にしたい、という意気込みを感じることができます(知らない人にとって、
THE BOOMのカバー曲か?と思ったら違う歌だった・・・けど非常に心に沁みる歌だった、という印象が残りそうなイメージです)。会場でも、ベテラン歌手であまり名前を聞いた事
がない人もいるけど(BS出演はあったと思うけど)、今回の曲は良く、じわりじわり売れている、という話も聞かれました。
「涙のお立ち酒」は民謡つきのフルコーラスでの歌唱でしたし、30分の歌唱で、川島さん本人も「トークばかりしてると時間がすぐ過ぎるので、歌を歌います」という話もされた
のですが、私も盛りだくさんの歌唱で心に残る歌が多く、この時間が非常に短く感じたのが印象に残ります。
行頭へ
・
あさみちゆきさん
曲目は、新曲「港のカラス」、「白い花」(ここまでギター演奏のみの弾き語り)、6月23日発売アルバム収録オリジナル曲2曲・準オリジナル1曲・カバー曲1曲、
そして。。。なんと、本来最後に新曲「港のカラス」(ここはBGM演奏による歌唱)で終了となるところ、異例の「アンコール」コールが起こり、会場から「まだ”紙ふうせん”
歌ってない〜」の掛け声で、もう一曲「紙ふうせん」も歌唱されました。
銀座三越コンサートや、埼玉県内コンサート、山野楽器本店でのコンサートと見てきたのですが、今まで私が見てきたコンサートと違った雰囲気を感じました。もちろん、
時間の関係があるので、銀座三越や埼玉県内での「アンコール」はなかったのですが、山野楽器本店(一人につき銀座三越などより30分長い)でのコンサートでも「アンコール」
が出ることは(私が見た限り)ありませんでした。その意味でファンの熱心度は非常に高く、さらに「アンコール」に応えてくださったスタッフにも感謝したいと思います。
さて、6月23日発売アルバム「あさみのうた」に「準オリジナル」があると記載しましたが、実はこれは「圭子の夢は夜ひらく」のメロディーに、吉田旺先生の作詞で、あさみ
ちゆきさんのオリジナル版歌詞として、「ちゆきの夢は夜ひらく」としてカバーされたものであります。このようなケースは意外に少ない(作詞・作曲家が違う場合はもちろん、
所属レコード会社などの権利関係が複雑で難しく、承諾を得にくいからではと考えられるのですが)とは思うのですが、私としては同様のケースがもっと多く出てほしいと考えて
おります。オリジナルの中には、原点になった井の頭公園から命名された「井の頭線」という曲もあります。
さて、本日あさみさんは、原点である「井の頭公園ライブ」をずっと続けていきたい、とおっしゃっていました。デビュー前からずっと続けていてたくさんの人と出会い、
そしてスカウトされたという運も持ち合わせていましたのですが、その中で人とのふれあいの大事さを学んだと考えられます。その意味であさみさん自身がおっしゃる「原点」
は自身としても忘れられないでしょうし、また、それを大事にする姿勢は、この世界で生きるにおいても非常に大事だと思います。
行頭へ
・全体印象
今回のコンサートは、3〜4月山野楽器での演歌CD購入者についてくる、専用ハガキでの応募での抽選招待方式で行われました。今回ハガキ応募して、3枚中2枚当選となった
のですが、本当の紅白クラスの人気歌手となると数枚出しても当選しないというケースも多い、と聞きました。5月20日には水森かおりさんのステージもあったのですが、おそ
らく競争倍率も大変なものだったと考えられます。
今回は新進気鋭のあさみちゆきさん、ベテランの川島一成さん、と対照的な2名の方のステージを見てきたのですが、会場はどちらも大盛況で座席を用意できるぎりぎりの線まで
来客がありました(これ以上の人数は抽選で落選させた可能性も考えられる)。とりわけ、川島一成さんの「島唄」は、THE BOOMの「島唄」の印象が強いので、このタイトルだと
間違われるのでは?との心配もあったのですが、少しずつ支持を伸ばしており、ロングヒットになりそうなイメージのある曲だと思います。
行頭へ
目次へ