演歌イベント観戦記2004
 
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入間演歌コンサート・2004年4月24日 Click Here!

 

2004年4月24日、私は、「入間で演歌・ふれあいコンサート」に行ってまいりました。
以下は、私のその時の様子の記録です。

 

4月24日の出演は、11時から竹川美子さん、12時からヤン・チェンさん、
13時から神園さやかさん、14時から山内惠介さん、15時から広畑あつみさん、
16時から立樹みかさんでした。

 

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竹川美子さん

 曲目は、新曲「江釣子のおんな」、「恋舟」、「好きになった人」、新曲CW「日本列島華舞台」でした。
 昨年の5月21日デビューということで、あと1ヶ月でデビュー1周年を迎えることになります。広島出身で、のど自慢大会でチャンピオンになったことがデビューのきっかけで、 このときに歌ったのが、香西かおりさんの「恋舟」だったそうです。
 新曲「江釣子のおんな」にはいろいろなエピソードがあります。歌詞にも「北上駅」が出てきますが、現在の北上市の西部にある地名で、以前の「江釣子村」から来たものです。 そして、師匠の叶弦大先生の知人が江釣子出身の女性と結婚した、という実話もあるそうで、竹川さんも、デビュー当時よりも気持ち、スケールを大きくして歌えるようになった、 との話もありました。たびたび、当地を訪れることも多く、当地で有名な古墳祭りでも、イベントに参加したそうですし、また、歌詞の中にある「チャグチャグ馬コ」が行われる 6月には、また当地を訪れて歌うそうです。
 デビューに当たっては、伊豆の叶弦大先生の別荘で修業したそうです。温泉旅館の芸者さんのお手伝いの中で、日舞や三味線の稽古も行って芸の幅を広げていった、という話も ありました。これは、NHK歌謡コンサートに出演されたときにもおっしゃっていた記憶があります。

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ヤン・チェンさん

 曲目は、前作CW「大阪RainyBlues」、前作「倖せの向こう側」、「北国の春」「涙そうそう」、新曲CW「約束の地」、新曲「遥恋(ヤオレン)」、新曲CW「青蔵高原」でした。
 西安出身、日本に来て12年目だそうで、日本では、大阪を中心に活動されています。大阪には東アジア(韓国、中国)系のコミュニティが東京よりも栄えている、という有利さ もあったと思います。で、所属事務所も吉本興業系です。ただ最近、カタカナの芸名を持つ歌手が混同されたり、出身地が間違われることもあり、実際、チャン・スーさん(同じく 大阪で主に活動されている)と共演したときも間違われた、という話がありました。子供の頃から、日本の叙情歌や童謡を聞いて育ったそうで、「北国の春」は、中国語でもよく 歌われる、ということもあります。また、最近では、今回歌った「涙そうそう」が中国でも歌われることが多いそうです(つい最近も、銀座で天雀さんが歌ったのを聞いた)。
 今回の新曲は、3曲(マキシシングル・ボーナストラックつき)とも中国の広い大陸をイメージした、スケールの大きい歌になっています。とりわけ、シルクロードをイメージ した、とのことですが、西安はシルクロードの入り口にあたり、古い歴史を持つ都市ですが、道路舗装が不十分で、バスがガタガタ揺れて走り、ホコリが飛んでいる、という話が ありました。

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神園さやかさん

 曲目は、新曲「さすらい鴎」、前作「初めてのひと」、そのCW「かげろう坂」、新曲CW「ソーラン恋唄」でした。
 「現役女子高生演歌歌手」で話題になっています。クラウンレコードの40周年記念新人歌手としてデビュー、「平成の森昌子」とも呼ばれるそうで、デビュー曲「初めてのひと」 や、そのCW「かげろう坂」は、森昌子さんのデビュー当時をイメージさせるものがあります。デビューから今回までの2作は「女子高生」をアピールするため、セーラー服姿での ジャケットになっており、発売時期の関係で「初めてのひと」は冬服、「さすらい鴎」は夏服になっています。で、「このセーラー服を着られるのもあと1年ですから、次の曲で この姿だと”コスプレ”になってしまいますね」との話があったので、場内大笑いでした。NHKアナウンスコンテスト準優勝の実績もあり、トークにも定評があるところです。です から、「コスプレ」という、意外にトークで出すには難しい言葉も出せるのかもしれません。
 今回の新曲は若手らしい元気さ、イキのよさをアピールした曲で、とりわけ、最後の「ハイ!」がファンや、小さいお子様にも耳に入りやすく、まねしやすい、という点が大きな 特徴です。私も、「夏木ゆたかのホッと歌謡曲」の番組でも、CMで「さすらい鴎」のサビの部分から最後の「ハイ!」までを聞いたことがあるのですが、つい先日の4月21日発売 にもかかわらず、ファンの方は最後の振り付けまで覚えている、という人気ぶりでした。キャラクタ的なものもありますし、これ、キャンペーンが続くにつれて人気になりそうです。 5月18日にはNHK歌謡コンサート出演もあり、そのときに、最後の「ハイ!」が会場のファンから響きわたりそうな気がしています。

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山内惠介さん

 曲目は、新曲「君の酒」、デビュー曲「霧情」、前作「二十才の酒」、「酔歌」、新曲CW「南青山三丁目」でした。
 2001年デビュー、着実にファン層を拡大している、という印象があります。やはり立席が出るほどの人気ぶりは相変わらずで、「ケイチャ〜ン」の女性ファンの掛け声は有名に なりました。皆さんの熱気が伝わってきて緊張する、という話もありましたが、ステージに立つ歌手の皆さんも大変緊張している、という気が伝わってきました。福岡・前原市 出身の九州男児で、同じ水森英夫先生門下・同じ福岡出身の氷川きよしさんとも比較されることも多いですが、氷川さんとは歌のイメージはガラリと変わっています。水森先生の 戦略もあるかと思いますが、親しみやすいキャラクタも特徴にあります。
 「さくら草ホール」というわけではありませんが、秋田から帰ってきてすぐにステージに立ったそうです。秋田はまだ、桜が満開のですが、相当寒かったそうです。東北(北海道) の場合、桜が咲いてからいきなり冬に逆戻りすることが結構あるそうで、その意味で大変な気候でもあります。
 新曲は、好きな「君」を慕うような叙情的なメロディ、歌詞が特徴です。ふるさとを離れて一生懸命がんばる人への応援歌的意味合いもあります。4フレーズの歌詞ですので、 この短いフレーズの中で感情を十分にこめることが大事になる歌です(この4フレーズの歌い方は、伍代夏子さんの新曲「秘め歌」でもNHK歌謡コンサートで言われたことがあります)

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広畑あつみさん

 曲目は、「あなたあっての私です」、オリジナルメドレー5曲、「蛍橋」、新曲CW「こぼれ松葉」、新曲「夕花火」でした。
 広畑さん自身にとって、初めてのホールでのコンサートになったそうで、すばらしいホールに感激していました。この5月でデビュー10年目になるそうですが、以前は洋服で 歌謡曲を主に歌った時期もありました。そういえば、「サブちゃんと歌仲間」のグリーンエンジェル時代の主題歌「愛はエバーグリーン」もメドレーの中でも歌唱されていました。 また、名物番組だった「歌うヘッドライト」でも2年間、パーソナリティを務めていたこともあり、ここでトークの勉強もできた、と感謝の意を表していました。
 今回の新曲「夕花火」は有線で演歌チャート1位になった実績もあります。また、「夕花火」にふさわしい舞台、今年の「神宮外苑花火大会」でも歌唱されるそうです。ちなみに、 広畑さんは、デビューから9年間「神宮花火大会」で毎年歌唱されているそうで、今年も出演(8月4日予定、ただし、昨年は雨で中止だったので残念だったそうです)が決定して おります。イメージとしては、生まれ育ちの下町江戸っ娘の粋さを表現したものとなっています。また、振り付けは、日舞の2つの流派で表現されたことがあり、浅草、日比谷 公会堂でそれぞれ披露されたそうです。

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立樹みかさん

 曲目は、新曲「ひとりの酒」、「夢きずな」「人生七坂」、「ムカシ」「湯の花小唄」、新曲CW「朝霧の宿」でした。
 今回特徴だったのは、BGMに合わせた登場だったことです。また、和服のコーディネートも趣味としてあるそうで、ステージ映えのする衣装をどう選ぶか考えたそうです。今回 登場の着物は丸広百貨店で購入した紫のシックな着物で、粋さをアピールしたものとなっています。東松山の後援会など、ファンの方も多く来場しており、「前によくお会いする ファン」もいたそうで、いつもと違う気持ちで歌った、という話もされていました。
 前作・前々作の「人生七坂」「夢きずな」は幸せ夫婦演歌のメジャー調だったのですが、今回の新曲「ひとりの酒」は、一人しみじみ酒を飲む、というイメージの歌になって います。また、CWは「こちらがA面候補にあがったほど」のいわゆる「艶歌」ですが、歌の世界に新しい特徴を出すべく、「ひとりの酒」がA面になった、という話もありました。

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全体印象

 銀座演歌イベントに続いて、埼玉県内の丸広百貨店でよく行われる演歌イベントに遠征してまいりました。以前にも川越、飯能の丸広百貨店でのイベントにも参加したことも あったのですが、入間では初めての観覧になりました。今回行われた丸広百貨店の「さくら草ホール」は、百貨店の一番上の階にある立派なホールで、式場やコンペなどにも使う ことが想定されていると思います。その会場に約150〜200席くらい用意されていたと思いますが、神園さん、山内さんの登場時は満席になり、立席も出るほど盛況でした。以前、 東飯能(入間店に立地的には近い)丸広百貨店でのコンサートを見たこともあったのですが、メンバーの違いを考えても、銀座三越イベントと変わらないほどの熱狂ぶりだったと 思います。立地や百貨店内の位置的に、会場内での混乱も少ないため、今回のイベントでは、銀座イベントよりも一人一人の歌手に費やせる時間が幾分長くなっていたのが良かった ところで、混乱が少ないので、歌唱中に歌手の方がステージを下りて握手を求める、というのも行いやすい環境でした。また、銀座イベントに比べて、後ろの歌手紹介の看板が豪華 でした。
 私のコンサートの前の予想では、山内さんが一番人気ありそうだし、かなり混雑すると見立てていたのですが、実際は、一番人気あったのは神園さんのところでした。今、話題に なっている「現役女子高生演歌歌手」で、昨年レコード大賞新人賞を受賞、という実績も大きいと思います(余談ですが、ネット上のある友達のウェブ日記を見ると、小さな子連れ の母親を見ていると、子供が「♪よこはま、たそがれ」と歌いだしたので、おいおい、えらいナツメロやな。。。と思ったそうですが、続いてその子供が「♪初めてのひと〜」と 歌いだしたので、おいおい、その子の母親、子供にそんな歌歌わせないように、としつけろ、と思ったそうです。私に言わせれば、その母親、育て方は間違っていないです。私なら 大いに歌わせたいと思います)。
 

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