ただでさえモルドールルート、古森ルート、ローハンルートの３本で映像化すると解り辛いのに、もう１本別ルート追加されて更に解り辛く。何をやりたいのかは解ってるんですが、その、すみません。私ゃあのエルフ娘にどうも馴染めなくて。

　セオデン王復活のシーンも、なんか直截的な魔法の描写をされてしまって眉間に皺。前回のビルボ豹変のシーンや奥方様のシーンの事も考えると、やはり魔法の描写がどうも。もう少し雰囲気だけをぞぞぞと描く手法って無いもんでしょうか。無いのか。あと、復活の後のシーンは大幅にカット。この辺のシーンが好きだった私は一体どうすれば良いのかと。

　ファラミア好きな人はもっと辛かろう。私ゃファラミア好きでないけど何だか観てて辛かったし、納得行かねー。そこは兄貴との違いを…とやると長くなるのでやめ。

　納得行かないと言えば、エントの行動パターンが納得行かんとかヘルム峡谷での展開も納得行かんとかまぁ色々。

　そういや、シルマリルリオンに出てくるキャラを変な所で殺しちゃ駄目でないか？


　と、不満はこれだけ。絵的には大満足だし、何故かゴクリ周りは恐ろしいほど良い出来な気がする。ちゃんとウサギシチュー作ってたしな。しかもその辺の台詞はカットされてないし。アラゴルンのトラッカー振りの演出も映画ならでは。あと、サルマンなクリストファー リーの美声とか大軍を見て感涙するグリマとか。サルマンとの決着シーンが無かったので、次回クリストファー リーの美声が大炸裂するものと期待。つか、それがカットされたら泣くぞ。

　字幕は変じゃなかったけど、やはり英語の台詞に較べて情報量が削られまくってるのがありありと判るので、今度吹き替え版を観に行こう。