先の大戦を常識的に考察する

 種々情報が錯綜して混迷する先の大戦観です。大東亜戦争と表する者もいますが、
私は一般的な「先の大戦」と呼びます。大東亜に拘るのは大戦を東亜解放の正戦と
する保守派で、太平洋戦争と称するのは米国の呼称だそうです。また第二次大戦と
するのも大まか過ぎるし、我が国が関係したのは東アジアを主戦場とした「大東亜
戦争」なのだそうです


 私は先の大戦に果たして、東亜解放の大義があったかは真に懐疑的で、寧ろ権益
の横取りを目論んだ面が多々あったのではと感じます。戦争の正邪や責任論も重要
ですが、戦後から現在に至る迄の混乱は、多分に敗戦直後の性急さに起因するもの
と考えます。

 ネット内外の議論はこれらを巡って喧喧諤諤であり、過去の情報不足の我が国で
は真実の見極めが着け難い現状です。議論は出尽したと言われますが、都合の悪い
事を告白する人は少ないでしょうし、闇に埋もれた部分も多い筈です。未だ議論の
余地はある筈で、特に戦争犯罪や戦争責任は大いに論ずるべきです。

概要 第二次世界大戦 日支戦争 支那での蛮行
日韓併合と強制連行 国家神道 国際連盟脱退
アメリカ 特攻作戦 敗戦
戦争責任 樣々な戦争協力 新憲法発布
占領政策 靖国神社、政教分離 日米安保
教科書問題(教科書騒動)
【第二次世界大戦】

 後進資本主義国である日・独・伊三国(枢軸国)と米・英・仏・ソなど連合国との
間に起った全世界的規模の大戦争。一九三九年九月ドイツのポーランド侵入、英・
仏の対独宣戦により開始。ドイツ軍は一時欧州諸国を席捲、四○年六月にはパリを
占領、四一年独ソ不可侵条約を破ってポーランド東部・ウクライナ地方に侵入、独
ソ戦争が勃発。

 一方、同年十二月日本の対米宣戦で太平洋戦争が起り、戦域は全世界に拡大。
四二年夏以降連合国軍は総反攻に転じ、四三年にはスターリングラードにおけるド
イツ軍の全滅、英・米連合軍の上陸によるイタリアの降服、四五年五月英・米・ソ
軍のベルリン占領によるドイツの降服、八月には原爆投下とソ連の参戦による日本
の降服となって終了。第二次大戦。