ひとり言 第23ページ
ランツ・ブルドッグ35hpの装軌型? 04.01.20


クランクハンドルの使い方
 昨年の暮れ、あの愛すべきレジンキットメーカー「プラスモデル」が、ランツ・ブルドッグ「35hp」装軌型を出すと知った時、ちょっと複雑な気分になりました。私は、ランツが好きなので、装輪型に続き装軌型が出る事はメチャクチャ嬉しい事なのですが、その一方で、「出るはずのない物が出る?」という違和感を強く感じたのです。

 ランツ・ブルドッグの装軌型はその筋(?)では比較的有名で、日本でも戦中戦後の書物に記述があったります。日本や満州に実車が存在した可能性も高く(関連ネタ)、キット化はイロイロな意味で嬉しいです。

 ただ、どの資料を見ても装軌型=「55hp」という扱いで、私の持つ資料では「35hp」装軌型の記載は今現在も見つかりません。これまで『残念!プラスモデルは「35hp」だから装軌型は出せないね』と思っていました。つまり私には「出るはずのない物」だったのです。

 でも、もし、装「輪」型の35hpと55hpの外見が一緒なのだとしたら装軌型も同じになる筈、何hpをキット化したかは模型的には関係無いですね。調べてみましょう。一応、「30と35hpはHR7」、「38、45、55hpはHR8」に分類されているので「違う車体」くさいです。ちなみに装軌型は「HRK」という独自の名称が当てられています。え〜っと、ナニナニ、HR7とHR8は、同じ1934年からの生産で、ボア・ストロークも同じ・・・・・ええ!?・・・いや、まさか排気量が同じとは思っていなかったので・・・・ランツの場合、巨大な単気筒が車体そのものだから、エンジンの積み替え云々はあり得ません、そこで(トラクターに良くある)馬力に応じて車体の大きさ自体が違うのだと思っていました。う〜む。なるほど、写真を見ても形の違いはよく分からないし、排気量が同じなら(基本的には)同じ車体の可能性高そうですね。やった!

 ・・・あれ?、いや、まてよ。 55hpと同じ車体なのなら資料は沢山あるから、逆に『謎の35hp装軌型はこんな形なんだ。』という言い訳が出来ないですね。

 う〜む。こればっかりは、キットを入手してからでないと判定しかねますが、どうも見本写真のプロポーションが私のイメージとは随分違うんです。それに、メーカーの完成見本を見る限りでは、上の写真のようにフライホールカバー中央にクランクハンドル(装輪車の場合ステアリングハンドルを外して使う)を差し込めそうにないのです。ディテールの1つくらいで全否定する気は毛頭ありませんが、焼き球エンジンの始動法はランツの魅力に関わる部分なのでちょっと気になりますね。

 さぁ、みんなも買って確かめよう!

 追記。初期に出ていた装輪型のキットは「35hp」と表記されていましたが、いつの間にか30HPに変わっています。つまり、上記の55hpと同じ車体という前提が崩れているので、個人的にはモヤモヤ感で一杯、キットは買っていません

今日の一言 04.01.14

 ウィリアムズの新マシンを見たジェンソン・バトンの一言。
「先週スキーをしたけど、よく目にした除雪車にああいうノーズがついてたよ。」
 
「悪い子はいね〜が〜!」
ファイティー君03.12.28

 まず、前回の続き。ネット上でファイティーの画像を見ていたら、どうも、造形的に新旧の2種類ある様に思えてきました。FRPか何かで作られていて多少の変形も有るようですが、「修復」なのか「モデルチェンジ」なのか、はたまた私の「勘違い」なのか、とても興味深い所です。ちなみに前任のマスコット「ギョロタン」は初代と2代目があり、たった2年しか使われなかった初代でさえも多少の変化が見られるなど、マスコットを調べ始めるとゴジラスーツ以上のディープな世界が待っていそうです・・・(怖っ!)

 まだラフな状態ですが、いい感じになってきました。

 とくに理由は無かったけど、約15年ぶりに紙粘土「ファンド」を使ってみました。私の場合、このようなヒネリ系の造形は、紙粘土→エポキシパテ→スカルピー、と使う素材が代わってきたのですが、改めて紙粘土のファンドの使い易さに驚きました。再発見って奴ですね。ファンドは大きい固まりにすると、表面がすぐ乾くくせに中はブヨブヨの状態が長く続くので、すぐに形にしたい場合には向きませんが、芯から乾かしながら徐々に盛っていく根気が有れば、最高の素材の一つです。今回はそういう造詣法なので良かったです。

 まず、ほぼ真横と思われる画像をプリントし、その輪郭を薄くのばしたファンドで形づくりました。これが左右の断面となる訳です。こうしてみて初めて意外と前後に細長い造詣で、イラスト版ファイティーを忠実に造詣している事が分かりました。それでもイラスト版みたいに気持ち悪くならないのだから凄いぞ!こぐま座さん(着ぐるみ作った会社です)。

 さて、その左右断面が乾いたら、左右にだいたい同じ分量ずつファンドを盛って徐々に「ふくらませて」行きます。私の苦手な「左右対称」も、こうして行くと結構いけます。
でも、ファイティーに会いたい。03.12.24

噂のニセコエクスプレス(北海道日本ハムファイターズ仕様)でちょっと無茶するB・B。

 イブの今日は、ファイターズの新マスコットのお披露目の日でもありました。募集していた名前は「ブリスキー・ザ・ベア」略して「B.B」に決定!。先に発表されたデザイン画は可愛げが無くて心配されていましたが、着ぐるみは普通のマスコットに仕上がっていて安心しました。

 さて、B.B君が札幌駅のお披露目会場からホームへ移動する途中、私の為に立ち止まってポーズをとってくれました。デジカメがアホで5秒くらいシャッターが切れなかったのにこのポーズで待ってくれました。実にいい奴です。(気づくとTVカメラの砲列がコチラを向いていて恥ずかしかったりもしましたが・・・)

 だけど実は、今の私は旧マスコットの「ファイティー」に夢中です。彼はプロ野球史上、いや、全着ぐるみマスコット史上、最も秀逸なデザインだと思うんです。私の好きな翼竜でもあるしね(笑)。ファイティーは存続署名なんかもあって生き残る事が決まりました。しかし、東京で留守番する事になったので来シーズンは札幌に来ません。グッズももう売っていません。今日も、0.01パーセント位はファイティーに会えるかもしれないと思って行ったのですがダメでした(笑)。そう、会えないとなると余計に会いたくなるのです。

 先日、ネット上でファイティー画像を集めてプリントしました。勿論、私もモデラーの端くれですので、造形したいと思っています。さて・・・。(って、なんだかなぁ)
フェレンギ人が作った車03.11.30

 ちょっと前、ホンダの個性的ミニバン「ストリーム」が大ヒットしたのは記憶に新しいところです。で、案の定、そのヒットを見てソックリ真似をした車をトヨタが出して話題になりました。「ウィッシュ」です。

 これが、「大売れしたストリーム」に「大売れしているフィット」的な顔を付けた車なのですが、なんと、この純然たるコピー商品がバカ売れしてるそうです。なるほど、確かに後出しだけあって、スペックもスタイルも少しだけ良く出来ていて、本家より魅力的なのかもしれない。当然の結果として、本家「ストリーム」の売れ行きはガタ落ちしました。

 トヨタの「後出しジャンケン」「モグラ叩き商法」「ローリスク・ハイリターン」は伝統と言って良いのですが、私は、それが平気で通用しているウチは、恥ずかしくて先進国を名乗れないと思うです。

 コピーが出回る事で、オリジナルまでも陳腐化してしまう事を考えると、この巨大メーカーらしからぬ態度がどれだけ日本全体のイメージを悪くしている事か・・・。


 ちなみに私は「良い物を真似する」のを否定しているのではなく、「売れた物を真似る」その節操の無さや、偽物が支持されてしまう現実を嘆いているのであります。

  そのあたり、新型ホンダ「ストリーム」の宣伝文句ではズバリと表現しています。「ポリシーはあるか」と。

 一方で、トヨタの某車の宣伝文句は、最初から偽物ぶりを売りにした凄い物。「トヨタが作った欧州車」

 ・・・もうココまで来るとお見事です・・・。

 で、この企業のキャラクターが、「トヨタF-1チームによるスパイ疑惑」へと繋がっていく訳ですが、日テレの視聴率買収事件なんかも含め、事実がどうであれ「さもありなん」と思わせるところが実にイタイよなぁ、まったくこの国民はフェレンギ人キャラだもんね。

(以上、掲示板の流れで書いた部分が有るため、少々不適切な部分があったかも)

 すんません。このところ色々あったし、モニタがちょっと変(元々良い色で見ていたかどうか疑問ですが・・・)なので、画像編集ができずに更新が滞ってます。とりあえず、人知れずアップしていたページが有るので、宜しければ寄っていってくださいまし。(どれもオチが無くてごめん)

・ちょっと見かけたサビ車、サイドダンプローダ
・ちょっと見かけたサビ車、ファモール・カブ
・スペックキャストのトラクターのミニカーJDリンデマン
・ちょっと見かけたサビ車、自衛隊60式雪上車 
・ちょっと見かけたサビ車、スノータイガーSM30雪上車
・ちょっと見かけたサビ車、日車・メンク

謎トラクター(2)03.06.17

 とりあえず1:10サイズでアウトラインを作図。本人が使用するものなのでドラフターもCADも使いません。100円ショップで揃えた方眼紙と三角定規と4色ボールペンがあれば十分でしょ(笑)。

 なお、1:10サイズなのは、一々計算する手間が省けるからで、当然あとで1:35に縮小コピーします。細かいディテールは縮小コピー後にバランス見て描き込む事にし、必要があればその都度1:10で部品図を描けばいいと思います。

 さて前回のつづき。
 実は、実車取材時に、あとで写真から割り出せばよいと考えた部分は計測しませんでした。写真には歪みが付き物ですが、頭の中で微調整すれば結構正確になる筈ですから。

 ・・・と、思っていたのですが、これが、どうも上手くいきません。「デジカメはレンズがワイド気味で歪んでいるし、十分な距離を取れなかった為に強いパースがついているし、プリントアウト時に縦横比が歪むことも考えられるし」そんな事を考慮して割り出してみるのですが、どうにも・・・・仕舞いには実際に測った所でさえ「こんな寸法になる筈ない!」と疑い出す始末(笑)。 これで学びましたよ。写真から寸法を割り出すことが非常に難しい事を。

 もっとも逆に、『有名な写真1枚でキャラが立っている様な車両』の場合、積極的にディフォルメした方が良いんじゃないか?という思いを更に強くしたのですが。

 いや、実に深いテーマだと思います。
謎トラクター 03.06.10

 ・・・という事でカトーの謎トラクター製作準備。

 戦前の加藤製作所は、クローラー・トラクターのメーカーとしても結構知られていた様ですが、今のところ機種に関する資料はカタログ以外に知りません。まして戦後間もない頃と思われるこの車両は、北大で「P型」とされている以外には何も分かっていません。昭和21年の「北海道開墾用トラクター大農機具性能研究会」に参加した機種リストには、加藤だけが「2型」「97型」「TC型」と3機種も載っており、昭和22年に緊急開拓事業が中止されるまではトラクターに意欲的なメーカーだった事が伺えます。

 なお、この3機種のうち「2型」は、別の資料から3tクラスである事が分かっています。同サイズの「P型」との関係が気になります。また、「97型」は半端な数字で気になる名です。九七式軽装甲車のキャタピラを使っている「P型」と関係ないのでしょうか。・・・資料が無いおかげで興味は尽きません。(だれか情報を!)

 さて、写真は、実車が公開されたときの寸法取材メモ。折りたたみ式の1メートルものさしを使って採寸しました。ミリ寸法で作られた国産車が対象なので楽に測れました。しかし!

 つづく。
まいど、有難うございます。 03.06.05

 おかげさまで当サイトも15万ヒットを迎えることが出来ました。

 以前から、こういう機会を利用して何か作らなイケンな〜とは思っていたのですが、作りたいアイテム、資料集めが一応済んだアイテムが結構あって迷っているところです。

 閑話休題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 赤いのは、最も好きなトラクターの一つ、イセキ TB-20です。この野村トーイのプラスチック製ミニカーは出来もよくて涙物。だいたい1:14スケールくらいの大きい物です。

 緑は、アーテル1:64のジョンディア630・トウモロコシ収穫マシーン。中に普通のトラクターが入っていて魅力的なんですが、日本ではまだ通向けアイテムって感じですね。

 さてさて、アーテル1:64は、ボディは玩具然としているのですが、タイヤの出来がカッチリしていて全体が引き締まって見えます。流石トップメーカー、ツボを押さえていますね〜。で、モデラーとしては当然、このタイヤを流用して何か作りたいと思ったりするわけです。 ある日、このトウモロコシ収穫マシーンのタイヤは、イセキTB-20が履く24インチタイヤに形が似ている事に気が付きました。電卓で計算してみたところ、ちょうど1:43スケールとしてなら流用出来そうな感じです。むむむむむ、どうする!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってな事を日々考えていたりします。

 ま、順当なところで、カトーの謎トラクターでも行きますか。
  
なんだか濃い瞬間!03.05.22

 私は、田んぼやら雑木林やらに放置されたポンコツ車を愛でる、いわゆる「草むらのヒーロー(草ヒロ)」系の趣味も持っています。残念ながら北海道では面白い物はあまり見かけないのですけど・・・(日本一周ドライブをしたときに痛感しました)

 ・・・・とはいえ、これは上物です。なんと、M29ウィーゼルです。 実際に見たら想像より小さくて好きになっちゃいました。 操縦席は、すごく狭いけど視界は広いので、レバーをガチャガチャやりながら運転するのは楽しいに違いありません。幅広ゴムキャタピラのこの車両は、まともな雪上車が無かった頃には重宝したんだそうですが、それまた運転したら面白そうですね。

 雪も下草も無いこの時期は草ヒロの季節です。先日これの写真をモトラで撮りに行きました。さて、現場に到着したすぐ後です、目の前の公道を轟音をたてて走っていく物体がありました。75式自走多連装ロケット発射機なのでした!(矢印)。これも数は多くない車両で、まず路上で見かける事はありません。モトラ、ウィーゼル、多連装ロケット、この3台が惑星直列状態になったとき、『少林サッカー』の冒頭のように何かが起こりそうな予感がしました。

 いや、結局、何も起こりませんでしたが・・・。(なんじゃそりゃ)
スターリネッツS-60 93.05.15

 久しぶりにミリタリー物のレジンキットを購入。
 
 ちょっと前に発売されていたものの、国内入荷がなかなか表沙汰(笑)にならなかったせいか、あるいは私のチェックが甘かったせいか、完全に見逃していました。 なにせ物が物だし、メーカーは信頼のおけるプラスモデルだし、なんとしても欲しいアイテムでした。今回はMSモデルさんに取り寄せて頂きました。

 メカむき出しの装軌車両なんて普通のメーカーなら最もキット化したくないアイテムです。それに、そんなレジンキットは作る方だって大変です。でも、流石プラスモデルはやってくれます。確かに馬鹿正直なメーカーなのでパーツは多いし繊細で気を使う部分はありますが、基本的には組みやすそうです。小さな部品をエッチングで逃げずにレジンパーツ化している点は相変わらずグッド。本当にいいわぁ。

 そのうち開店休業状態コンテンツ、「キット紹介」に追加します。完成するかな。続報

1/35スケールのトラクターに注意せよ!03.04.19

 先ごろ古いトラクターのカタログを十数枚入手しました。 まぁ、カタログといっても大半が1枚ペラのチラシなのですが、これが昭和40年代のナカナカ見る機会の少なくなったマシンばかりで見飽きないんです。クセになりそう。 ああ・・・どなたか古いトラクターのカタログをお持ちでしたら譲ってくださいまし!

 さてさて、そのカタログ中に「シバウラ トラクタ S-1400」も含まれてました。決して有名でもカッコイイ車種でもありませんが、ちょっと我々には特別なマシンなのです。 実は日本で唯一(といってよい)プラモデル化されたトラクターですから。

 そのキット、スケール表記はなんと1/35!メーカーはODK「オダカ」こと尾高産業です(もっとも三共/サンキョウの金型を引き継いだようですが)。内容的には動力のないディスプレイモデルで、ロータリーも完備したナカナカの物、 このスケールならジオラマ用にキープしたいと思わせる内容です。

 ただし・・・

 どうにも気になる点があったのです。なんだか妙に大きいのです。トラクターは形を見ただけではサイズがよくわからないので、ハンドル径との対比で大きさを想像したりするのですが、それで判断するかぎりコレは20馬力クラスの比較的小さいトラクターに見えます。でも、キットは当時の国産では有り得ないような巨体なのです。

 さてさて、今回のカタログに2面図とスペックが載っていたので実車の寸法が分かりました。

 換算するとだいたい 1/18から1/20位にあたるようです。 あらまぁ、ずいぶんサバを読んでいましたなぁ。 このキットが売られていたのはAFVブームの頃なんでしょうか。どうせなら1/24にでもしたほうが売れたと思うのですが・・・。 ま、とにかく「AFVモデラーの方は手を出さないように注意してください」ということですね。だって、これ以上余計なプレミアがついてもトラクターファンが困るし・・・(笑)

 キットをお持ちの方への参考までに。全長2,825mm(3点ヒッチ含む)。ホイールベース1,500mm。後輪サイズ9-24

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 註:このディスプレイ・キットの他にゼンマイ仕様もあり、その場合は箱の1/35表記部分がゼンマイ印になっています。この2種は併売されいたのかも知れませんが、「スケール表記のない可動モデル」の方がオリジナルかもしれませんね。
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