| 外法帖放遊記 |
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第拾参話「螺旋」 |
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いきなり三月後。 おいおい、飛びすぎだろう、そりゃ……。 ともあれオープニング、 江戸に入る、小猿を連れた謎の少年の姿が。 どっからみても中華風なその少年、乱れた江戸の「気脈」を心配している。 ★ ソバ屋にて、この三月のことを振り返る龍閃組オトコ衆。 松平容保は、記憶を失っているそうだ。 百合センセは開放され、龍閃組は存続している。 さらに、鬼道衆もおとなしく、事件らしい事件のない平和な日々。 とはいえ、最大の懸念である、「黒蠅翁」は、まだ見つかっていないらしい。 コレを解決せねばどーにもならぬと、 ウワサのひとつも求めて、杏花の住む長屋へ出発。 と、そこに現れた犬神に、 「竜泉寺に<邪気>が迫っている。早く帰ったほうがいいぞ」 と聞かされ、あわてて方向転換。 着いた時点で、寺に異常はない。 ただし、そこに、冒頭の中華風少年が連れていた小猿が現れる。 呼んで見ると、瓦版拾弐号をくれた(笑)。 喜んでいると、その飼い主である、少年も登場。 しかし、(当然)中国語をしゃべるので、とまどうオトコ衆。 と、なにやら<力>を使って、突然日本語をしゃべり出す少年。 んなことできるなら、ハナからそーせいや……。 少年は「劉」と名乗り、小猿を「童乱(タンキー)」と紹介する。 今、垣間見せた彼の<力>は、中国の術方、「仙道」というものらしい。 彼は、「仙道」を駆使する「道士」なのだ。 で、中国伝来の「道士」として、中国の伝承にある「三神山」のひとつ、 東方の「蓬莱山」の名を頂く「蓬莱寺」京梧に関心を持つ。 「お前、仙人か?」 まんざらでもない京梧。しかし――。 「そんなワケないな。こんなマヌケなカオをした仙人が、いるワケない」 劉の、持ち上げておいて落っことすという、その「言葉のバックドロップ」に、 すっかりキレてケンカ腰の京梧。 そこに、百合センセ、藍、小鈴の龍閃組女性陣登場。 騒ぎ立てる京梧は慣れっこのため無視して、自己紹介する女性陣。 しかし、むつかしい顔をして、それに答えない劉。 「……?」 全員が不審な顔をしていると、 「隠れてないで、出て来いっ!」 劉の突然の叫びに、呼ばれて現れたのは――あの黒蠅翁! どうやら、「迫っている邪気」とはコイツのことだったか。 「強い氣を追って来た」とのことで、「道士」たる劉に引かれたものらしい。 そして、劉の方も、故郷にある<仙境>から、 ある仙術を盗んだ道士を追って、日本に来たというのだが、 黒蠅翁には、その道士の仙術の「匂い」がするという。 「ヤツは――<崑崙>は、何処に居る!」 凄い剣幕で、詰め寄る劉。 むろん、黒蠅翁を捜していた龍閃組も戦おうとするが――、 遼次郎の頭には、「まだ、戦ってはだめ――」という女性の声が響く。 「今のあなたたちでは、勝てないわけがあるの――」 聞き覚えのあるその声。 しかし、他の面々は、ヤル気マンマンである。 黒蠅翁の術により、どことも知れぬ竹林に呼び込まれた一行。 さらに黒蠅翁が呼び出したのは――あの鬼面の用心棒、神夷京士浪! 京士浪自身は、己の剣を伝えるべき相手を求めているだけで、 黒蠅翁の手下というわけではないようだが、 この状況で真剣勝負を挑むのなら、なんでも同じである。 ともあれ、戦闘へ――。 黒蠅翁の<影>どもを従えての、「本気」の勝負に敗れた京士浪。 どうやら、これで本当に己の剣を伝え終えたと確信できたのか、 京梧に「後を託す……」というようなことを言って、消滅。 「継ぐ者」を求める執念だけが形を取っていた――、 そんな存在であり、生身の人間ではなかったようだ――。 そこに、再び黒蠅翁、登場。 自分が感じた「強い氣」の正体を、劉ではなく遼次郎であるとみなし、 これを消さんとする。 と、さらに、その黒蠅翁が「主」と呼ぶ、「紅蓮の髪の男」も出現。 おなじ髪の色でも、鬼道衆の九角天戒ではない。 それまで起こって来た、すべての事件は自分のしわざであると言いきる、 その男の名は――「柳生宗崇」! やはりか! 「すべてはムダであると、思い知らせてやろう」 その言葉の通り、次々と斬られて行く龍閃組の面々。 そんな中、「戦ってはだめ――」という「あの声」が、遼次郎の頭に響くが、 こんな状況を目の前にして、逃げ出せるものではない。 だいいち、逃がしてはくれないだろう――。 仲間を目の前で殺され、怒りに燃える遼次郎は、単身戦いを挑む。 しかし―― 信じ難いほどあっさりと、彼ほどの男も斬られた。 柳生の魔剣は、もはやこの世のものではないかのようである。 全てが死の闇の中に溶けて行くその時、 <遼次郎>であったその意識の中に、あの女性の<声>が語り続ける。 「私の名は比良坂――黄泉と現世を繋ぐ者――光と闇を紡ぐ者――。 あなたはまだ死ぬべき時ではない――。 仲間を捜しなさい――。 光と闇、ふたつの力が合わさるとき、はじめて一つの太極となる。 太極をもって敵に当たり、大いなる邪を打ち倒すのです。 仲間を捜しなさい――。 光と闇、それぞれを司る、仲間たちを――」 暗転。 |
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