| 外法帖放遊記 |
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第拾四話「因果」 |
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やっと、「陰」ディスクに。 等々力渓谷、九角家屋敷。 幕府による包囲、攻撃がなされている。 徹底抗戦を訴える家臣たちに、「生きろ」と命じ、逃がす九角家当主。 <嵐王>に、自分の子――天戒を託し、自らは炎に消える……。 ★ 「――ちょいと、お起きよ――」 闇の中、自らを呼ぶ女性の声が聞こえる。 (ひら……さか?) いや、違う。……そもそも、ソレは、誰の名前だったか……? 「ちょいと、あんた、起きておくれよ」 はっきりと、自分を揺り起こす、姉御肌な女性の声。 はっと目覚めて、見まわしたそこは――見知らぬ山小屋の中。 彼――水箭戸遼次郎を揺り起こしたのは、 桔梗と名乗る、艶っぽい三味線弾きの女性だった。 「よく寝てたねえ、あんた。死んでたのかと思ったくらいだよ」 どうやら、雨宿りに駆け込んだ山小屋で、 暇を持て余して、話し相手になってもらおうとしたものらしい。 「へっへっへ、俺も仲間にいれてくれよ」 なんだか怪しげな態度と声で話に加わってきたのは、 なんだかどこかで見かけた覚えのある男。 どこかで見世物小屋の主人をやっていたような気がするが、 実際にそんな記憶はない(はず。)――「前世」かなんかなんだろうか(笑)。 周りを良く見ると、桔梗のほかにもうひとり、町娘ふうの女性と、 自分よりももっと深く寝倒している坊さんがいた。 みんな、雨宿り仲間らしい。 高イビキで、どう起こしても起きない坊さんを置いて、 残り四人で、囲炉裏を囲んで井戸端(?)会議。 怪しい男は、江戸を騒がす「鬼」の情報を売る、情報屋をやっているらしい。 この山のどこかに、「鬼」の根城があるとみて徘徊していたところ、 雨に見舞われ、ここに逃げ込んだという。 それを聞いて、そう言えばこのあたりには、「鬼」が出るという話がある、 ――と言い出す桔梗。 と、そこに、ノックの音がした。 自分たちと同じ、雨宿り仲間かと、町娘ふうの女が様子を見に行く。 それを横目で見送ると、「鬼」についての「解説」を始める桔梗。 話が一段落しても、「町娘」は帰ってこない。 様子を見に行こう――と、遼次郎を誘って外に出る桔梗。 雨は一段と激しさを増しており、しかし「町娘」はどこにも見えない――。 「女ひとりの足で、この雨の中、おかしいと思わないかい? フフ、なにかに連れ去られたのかもね――<鬼>の話は聞いただろ……?」 いわくありげなことを言う桔梗。 が、次の瞬間、轟音とともに、世界が真っ白に光る。 実は、単なる雷だったのだが、 驚きのあまり、思わず遼次郎に抱きつく桔梗。 雨に濡れた彼女は、艶っぽさをいっそう増し、なんとも扇情的な雰囲気だ。 しかし、次の彼女のセリフは―― 「……あんたに、ウラミはないんだが――ここに迷い込んだのが運の尽きだ。 ……死んで、貰うよ――」 言下に、呼び出された<鬼>が彼を取り囲む。 戦闘へ――。 〜〜ぐは。<陰>編、初戦闘は、味方、自分たったひとりぢゃん! しかし、LVは<陽>ディスクから持ち越し、大楽勝〜〜 <鬼>を斃した遼次郎に、感嘆の声を上げる、若い男の声。 紅蓮の髪の男が、目の前に現れた。 彼は、どうやら桔梗の仲間であるらしい。 「死んで貰おうか――」 剣呑な雰囲気になりかけたところで、 「コイツの腕は惜しい――仲間にしてみちゃどうだい」 という桔梗の申し出。 たった今、「死んで貰おうか」などと言われた相手に、 ノコノコついて行くなど、マトモな神経では考えられないが――。 (仲間を捜しなさい――) そんな声を、どこかで聞いたような気がする――その思いが彼を動かし、 「我々に、ついてくるか?」 という彼の申し出を受け、山道を行く――。 着いた処は、山奥の山村。 「鬼哭村」という名前だ、という桔梗の説明。 「お天道様の下を歩けぬ、ワケありの者ばかりの村」だという。 その割には、ひなびてはいるが、平和そうな村だ――と、辺りを見ていると、 側の樹上から、着物――道着姿の少年が飛び降りて来た。 風祭澳継と名乗った彼は、 桔梗と仲のよさそうな遼次郎が気に入らないのか、「間抜けそうなヤツ」呼ばわり。 で、思わず蹴飛ばす(笑)遼次郎。 ケンカになりかけたところに、紅蓮の髪の男、再登場。 「御屋方様」と呼ぶ彼にたしなめられ、桔梗には「坊や」扱いされ、 「新入り」の遼次郎には蹴飛ばされ(笑)、 さんざんな澳継少年。 ともあれ、全員揃って「お屋敷」へ。 その「御屋方様」、そこで初めて、 自分の名前は九角天戒である、と名乗り、 自分たちの正体は、江戸を騒がす「鬼道衆」である、と明かす。 とりあえず、桔梗の報告を聞く天戒。 「白い着物を着た女の暗躍」――なぜか、遼次郎の脳裏に、さびれた寺の風景が。 「村の周辺をうろつく者たちの存在」――あの「情報屋」のことか――。 どうやら桔梗は、町に情報収集に出て、その帰りに雨に遭ったものらしい。 人の出会いとは、ひょんなところにあるものだ――。 そして、遼次郎に対し、この村に居てもよいかどうか「性格テスト」を課す天戒。 その答が、お気に召したのやらどうやら、 ともあれ、その晩は、「お屋敷」に泊まりこむことになる――。 が、寝つけず目が覚めた夜半、天戒と話し込んでいると、 「敵襲――!」の声が。 どうやら、幕府の兵であるらしい。 幕府に虐げられ、幕府に恨みをもち、幕府に復讐することが目的の、鬼道衆。 その根城であるこの村とのことだったので、 幕府軍に狙われるのは、仕方ないことと言える。 しかし、その軍を率いる頭目は、ケチでマヌケで思い込みの激しいお笑い系の小悪党であり、 「御屋方様、コイツ、殺っちゃってもいい?」 などと、澳継少年に思わずツッコまれるほどであった。 が、ある意味ソレが「鬼哭村」には幸いで、 手柄を一人占めにしたいがために、手勢は自分の配下のみ、 他の軍勢との連絡もなく、孤立しているらしい。 そうと知った天戒、 「この村を、余人に知られるわけにはいかぬ――皆殺しだ」 と宣言。 「外法ってやつを、見せてやるぜ――」 いよっ、名セリフ! 〜〜アレっ、出陣メンバーに、いきなりいっこ空きが。なんで? あんだけいがみあってたクセに、なぜか方陣組める遼次郎と澳継(笑)。〜〜 「これが、今の幕府の姿よ――」 などと、自分たちの「憤り」に共感を求める天戒。 しかしね、相手があまりにマヌケな役人でしたからね…… 怒るとか憎むより、あきれ果てるくらいがせいぜいですぜ、アレじゃ。 なので、幕府があんなバカばかりならば「悲」しいことだ、と答えたつもりだったのだが、 いまいちお気に召さなかった模様。 ともあれ、幕府軍を相手に、「鬼道衆」とともに戦ったという既成事実ができた以上、 彼――水箭戸遼次郎は、立派に鬼哭村の一員として、 迎え入れられたようである――。 これでいいんだろう、比良坂――。 |
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