須賀さんの文章、なんて綺麗なんでしょう。言葉のひとつひとつが黄金色に光り、やさしく微笑んでいるようでした。
「こうちゃん」て何だろう?日本語の言葉のようでもあり、かけがえのない思い出のよう
でもあり、須賀さんには見えていた精霊のようでもあり……。きっと、人それぞれに「こうちゃん」からイメージするものは違っているのでしょうね。でも、それはきっと美しいもので、「こうちゃん」を見ることのできた人の心を明るく、くつろいだものにするのだろうと、そんな気がしました。
須賀さんのお話と寄り添うように描かれた酒井駒子さんの絵が、とても素晴らしかった。須賀さんの文章と美しいハーモニーを奏でているような、透明感のある絵の数々。言葉と絵との幸福な二重唱。胸の中にあたたかなものが広がりました。 となりにいるような。酒井駒子さんの絵が大好きなので、店頭で見つけた時、内容も確認せずにレジへと向かいました。先入観を持たずに読み進めるうちに、本のなかから飛び出した「こうちゃん」が、私の隣にいるかのように感じていました。なでた頭のやわらかな感触が手のひらに残るほどに。読み終わったあと、抱きしめたくなる本でした。
海賊の兵庫水軍のところへ、行くのです。水軍とは、海で戦ったり船を守ったり、いろいろな海の仕事をするそうです。
海賊と忍者は武器や戦い方が似ているので、仲良しになったそうです。
さて、夜。海のいろんな妖怪のお話を、総大将が話してくれました。
なんとその翌朝、乱太郎たち3人組は、ウミボウズを見つけてしまいました。なんと泳げないウミボウズの子どもは、みんなにいじめられて泣いていたのです。
そこへ船入道というおばけが出たとの知らせが届きました。みんなで見に行きましたが、なんだかうそ臭い・・・。
船入道を退治するのに、いろんな海のおばけをまねをします。その中で、泳げなかったウミボウズも、たくましくなっていきます。
海の妖怪や、海のこわさ、面白さを味わえる絵本だ。2ページにまたがるカラーの挿絵の部分は、迫力がある。
痺れを切らしたえんま大王が直々に迎えに来ます。食いしん坊イシシの寝言の通り、巨大たこ焼きにつぶされ、ゾロリ達は地獄へ。
ゾロリの知恵で地獄を脱出し天国へ行き、ママに会えるけど・・・また地獄に戻るって話です。続きが「じごくりょこう」にあります。
活字の魅力を子供に伝えるのには最適かもしれません。スリル満点だし、絵が豊富で読みやすいし。親の立場でも、覚えて欲しくない「人をすげさむ言葉」など出てきません。逆に暖かい心あるゾロリです。
所々に登場する「おやじギャグ」も子供の心を引き付けます。わが長男が「この靴きゅーくつ!」とさっきも申してました!笑 続きが早く読みたくなりました。ゾロリの本は購入2冊目ですが、小1の娘は本当に何度も何度も繰り返し絵を自分なりに読み解いたり、天国と地獄について家族に熱く質問責めしたり、とても楽しんでいるようです。大人の私まで面白くて、読み聞かせのつもりが楽しんでいます。『じごくりょこう』が早く読みたいと思っています。 ゾロリ・シリーズは[はずれナシ]うちの子ども(5歳)が幼稚園の本棚で見つけて以来、大のお気に入り。お小遣いを貯めては買ってるようです。この本はそんなうちの子どもがはじめて買ったゾロリ本。私も子どもが寝てから「どんな話かな?」と読んでみると、正直「子どもにこのギャグの意味わかるのかな」という所もけっこうあったのですが、子どもはなぜか大うけしてます。子どもと大人の笑いのつぼはちがうのかな。とにかく、子ども(特に男の子5〜8才位)に贈ればきっと喜ばれる事でしょう。(ちなみに、五つ星評価は子どもの意見です。)
ムーミンを読んだことの無い方にはとっつきが悪いと思いますが、短編の中で、ムーミン世界ならではの描写で起承転結がシンプルに結ばれているので、他の同シリーズ作品が自分の肌に合うかどうか、お試し感覚で読んで見るのもいいかもしれません。
彗星が好きな方は「彗星の元になった話」として、シリーズ全巻を読破している方は「シリーズ以前の番外短編」として、それぞれ楽しめると思います。