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童話


大きな森の小さな家 ~インガルス一家の物語(1)~ (福音館文庫)

[ 文庫 ]
大きな森の小さな家 ~インガルス一家の物語(1)~ (福音館文庫)

・ローラ インガルス ワイルダー
【福音館書店】
発売日: 2002-06-14
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
中古価格: 420円〜
大きな森の小さな家 ~インガルス一家の物語(1)~ (福音館文庫)
ローラ インガルス ワイルダー
ガース ウィリアムズ
カスタマー平均評価:  5
私の一番好きな本
小さい頃、一番心をときめかせた本がこの福音館のローラシリーズです。 自給自足ですべて手作りしなければいけなかった時代・・・ そこには貧しいけれど、清潔で心温かい、人間として豊かな暮らしをしている一家が いました。そんな物語に恩地さんの訳はとてもマッチしていて、ガースウィリアム ズの美しくユーモアある挿絵と共に小学生だった私の心に深く沁みこみ、大げさか もしれませんが、私の人間性の大事な部分を培ってくれたような気がしています。 出てくる料理やかあさんの作る素敵な洋服・・・眠る前にベッドで少しづつ読 んだ幸せな時間は今でも忘れられません。あれから三十年経った今も、子供が読んで くれる日を楽しみに、大切に持っています。 できる事ならば、岩波から出ていた続編も恩地さん訳で読みたかった。福音館で 出版できなかったのか非常に残念に思います。翻訳という仕事は大変だと 思いますが、やはりすばらしいシリーズものは、できれば雰囲気にぴったりの 訳で続けて読みたいと思います。読者のわがままで実際には色々と難しい事情はある のでしょうけれど・・・
ようやく
今頃になってようやくLittle House シリーズに目覚めました。 なんとなくお話しのあらすじは知っていたものの、翻訳版でも 読んだことがありません。多読の目標としてきたのですが 少々長く、レベルも中級だったので今まで謙遜していましたが、 思っていたよりも字が大きく、イラストもわかりやすいので すいすい読めてしまいました。 じっくり読むには最高の作品だと思います。 将来の子供のために翻訳版も購入しましたが、やはり原書で 読むのが一番ですね。
自然に思いッキリ触れる
ローラの物語は、今から約130年ほど前のアメリカ中西部を舞台に、ローラの幼児時代から結婚後までを追います。 まず、全体について: 全9巻で、その成長ぶりがよく出ています。大自然にとっぷりと浸かり、それらを柔軟な感性でしっかりと受け止めて、インディアンを含め、いろんな人たちがいることを知り、交わり始め、すくすくと育ってゆく幼年時代。草原や川やそこに住む動植物と親しみ、自然のすばらしさや美しさを肌で知ると同時に、畑のこと、家畜のこと、バッタの被害なども知り、冬の厳しさを通して自然の怖さをも学び、農業とか社会のことも少しずつ知って行く少女時代。そして娘時代には、仲間同士の葛藤を経験し、教員の免許をとり、働いて賃金を得ることを学び、下宿生活をして子どもたちを教え姉の大学行きを援助します。馬車も御します。いろいろな社会経験を積みながら大人になって行きます。そして、アルマンゾとの恋愛を育て家庭を持つことになります。 この最初の巻では、リアルな自然描写が冴えますが、父さんは狩猟採集に近い毎日で、豚・鶏の放し飼いもすれば、メープル・シロップの恵みにも預かり、母さんは熊に触ってしまうほど人々は自然にふれあっています。ここで培った感性の豊かさが、ローラをどんなに大きくしたことか、と思わせます。 家族のつながりの強さと深さ、これもローラの物語の特徴です。この森で人が増えすぎたと判断して、他の地へ移ろうと考えた父さんは、当時の開拓者の典型なのか、興味をおぼえます。
頼もしいお父さん
福音館の童話はたくさん読んだが、もっとも気に入った作品がインガルス一家の物語で、40歳になった現在でも所有している。 シリーズの一番最初のこの作品では、主人公がまだ幼なく、ウィスコンシンの大きな森における日々を、楽しく詳細に、記述している。 基本的になんでも手作りで、食料はお父さんがしとめてくる。冬が長いので、加工品をつくり、屋根裏部屋に置いておく。 家族を守るお父さんが本当にかっこいい。
先ず親に、そして子供らに読ませたい。
もう30年以上も前の事です。 小学校の図書室で何を読もうか迷っていました。ドリトル先生は何となくありきたりだし如何しようと本棚を眺めていたときに、福音館の綺麗な本に目が留まりました。小さな家シリーズとの出会いです。 あっという間に読み切った事を憶えています。こんなに本にのめり込んだのは幼稚園の時の絵本以来でした。 ローラが目の前で話している様な、そして気が付けば自分も一緒にストーブの近くでもうすぐ出来上がる料理の匂いを嗅いでいたり、雪の上でメイプルシロップの飴を作ったり。開拓時代のアメリカなのに、不思議と自分をその中に置き一緒に感じる事が出来たのです。 インガルス一家は貧しい開拓民です。それでも何故かとても幸せに映ります。 ローラとローズは物語を通して、実はその幸せは家族の構成員それぞれが努力して作っている事を教えてくれます。 愚痴っぽい事は殆ど言わない父母、その両親に恥じない自分になろうとする子供たち。 この本の中には、愛と思いやりと厳格な道徳心、そして茶目っ気たっぷりな不撓不屈の開拓者精神が満ち溢れています。 娘のローズに徹底的に添削されローラは相当怒ったそうですが、それでもこのシリーズを作ってくれました。そして子供の心をひきこむ名訳をして下さった恩地さんにも感謝です。 おじさんになってしまった今でも、時々読み返しています。

大草原の小さな家 (福音館文庫)

[ 単行本 ]
大草原の小さな家 (福音館文庫)

・ローラ・インガルス・ワイルダー
【福音館書店】
発売日: 2002-08
参考価格: 788 円(税込)
販売価格: 788 円(税込)
中古価格: 370円〜
大草原の小さな家 (福音館文庫)
ローラ・インガルス・ワイルダー
カスタマー平均評価:  5
子どものころからひねくれてました
 うわー、やっぱり皆さん満点を入れるんだなー。これはちょっと書くのに勇気が要る。  ってほどでもないか。この本も結構値の張る本だが、教育上よろしいと思ったらしい母親が全巻そろえてくれたんだけど、はっきり言って、それほど惹かれるものはなかった。貧しいけれど、善良で頼りがいのある父と優しく働き者の母親、可愛い子ども達の生活。退屈だと思った方はいらっしゃらないのだろーか。  あとねー、これは最近気づいた違和感の正体だが、「頼りがいのある父親」がいてなぜ貧しいのだろうかということだ。いや、世界の仕組みはわかってるよ。働けばそれだけ裕福になるってもんでもないことは百も承知だが、どうしても「好きな本」には入らなかった。  抗議の投票、覚悟してまーす。
ローラの眼は、自然界から身のまわりの社会へと
ウィスコンシン州からカンザス州への幌馬車の旅(これは、実に千キロ余、札幌から東京を過ぎ静岡あたりまでに相当する!)をする。プレイリーも平らな草原ばかりでなく谷山あれば川もあり、その川も、流れは激しく、泳ぎの上手な犬でさえ渡りきれず行方不明になることもある。小さな家を建て、ささやかな牧畜を始め畑も開墾する。狼の群れとその鳴き声に緊張をおぼえる。子どもたちもそうした生活の中から大自然との共生を学ぶ。インディアンの風習や権利をも考える。そう、そこはインディアン・テリトリー。父さんは、漂泊の情にも動かされ、インディアンの地から脱出することを決め北への旅に出る。 6?7歳のローラの眼は、自然とのつきあいから、次第に身のまわりに展開する社会というものへと拡ってゆく。しかし、ローラ一家にとっては、インディアンをその地における先輩と見ることは考えるべくもなかった。それは、アメリカ西部開拓のその後の歴史を多少なりとも先取りしていたのかも知れない。
大人が読んでも勉強になります
お恥ずかしい話ですが、私は子どもの頃にこの作品を読んだことが ありません。今読んでみてこれは大人でも凄く勉強になるし、楽しめる 本だと思いました。 ローラの一家は「大きな森」の家を出て、長い長い幌馬車でも旅を終え、 草原にたどり着きます。 そこでローラのとうさんは家を建て、井戸を掘り、少しずつ暮らしを 豊かにしていきます。 しかし、ここではインディアンの居住地でもありました。一家はインディアンに 怯えながらも、強く生きて行きます。 インディアンの歴史についても、この本では触れています。そういう意味でも 凄く勉強になる一冊でした。
開拓者としての生活
大きな森の小さな家は楽しくハッピーな作品だったが、大草原の小さな家では開拓者の苦労が綴られている。 特に、ミシシッピを渡る場面には、はらはらした。 勤勉で感心な家族だが、インディアンに対して差別心があり、それを差別と思っていないところに、日本人の読者としては宗教性の違いを感じる。
インディアンテリトリーでの生活
母親の言葉などから アメリカ西部開拓時代のアメリカ原住民(インディアン)への白人が持っていた偏見をも読み取れた。 歴史を知って読むと フロンティア拡張のタメ、アメリカ先住民への殺戮・駆逐を、「明白な運命」と信じていたアメリカ史がリアルに感じられるはず。 インディアンテリトリー(特別保護区)に対しても、強制移動の「涙の旅路」に対しても、当時の白人の大人は当たり前と思っていたのだ。 そして、驚きなのが、 保護区にさえ侵入して、「白人にこそこの土地に住む権利がある」と住みだしたのがIngalls一家なのだ。 しかし、純粋な子供(ローラ)は先住民が怒るのは当たり前ではないか?と考える。 大人の考えがいつも正しいのか? 子供の発想は浅はかなのか? 「子供の本」と侮れない。 「TOEFL対策」として大人が読んでみてもおもしろい。

ゲド戦記 3 さいはての島へ (ソフトカバー版)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ゲド戦記 3 さいはての島へ (ソフトカバー版)

・アーシュラ・K. ル・グウィン ・Ursula K. Le Guin
【岩波書店】
発売日: 2006-04-07
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
中古価格: 500円〜
ゲド戦記 3 さいはての島へ (ソフトカバー版)
アーシュラ・K. ル・グウィン
Ursula K. Le Guin
カスタマー平均評価:  4.5
最高傑作
ゲド戦記五作の中で最高の出来です グインは感情を抑えて淡淡と話を展開します 最後にクモと戦って魔力を失います ラストがすばらしい 余韻に満ちています 書きすぎず  それでいて書き足らないことも無い グインの最高傑作と思います
力の使い方
力を使い果たしたハイタカの姿が描かれる、一応の完結本。作者の中では、ここまでで力の使い方については完結していたのだ。次の構想までに長い期間を要したのは、作者の考えを変えるべきモノが見つからなかったからだと思う。 超えてはならない壁を越え、再び此岸に戻ってきたのだ。そういう意味からすると、「王の帰還」という題名が似合う気もするけれども、トルーキンが既に用いていた。 力を捨てる勇気は、本当に強い決断を求められるのだと思う。
成長物語
これは一人の王子の成長物語である。そして、自分自身であること、光と闇の相克、生と死、永遠の命とは何かを描写した物語である。人生における示唆に富んだことが書かれている。
ゲド戦記の中でも物語性に特に富む巻。
 第1巻の「影との戦い」では若者だった主人公・ゲドも本書では大賢人となって壮年を迎えています。そのゲドが魔法の力が弱まってきていることを知らせに来た王子アレン(本名はレバンネン)と共に原因を探る旅に出るというのが本書のあらすじです。レバンネンはアースシーを統べる未来の王であり、第3巻では主人公はレバンネンではないかと思いたくなるほどです。この第3巻は、ファンタジーとしての物語性や醍醐味に特に富んでいて、大いに楽しめます。  本書ではゲドとレバンネンは非常に大きな問題に立ち向かうために旅に出るですが、旅に出ることを決意する際の言葉が心に残りました。少々、長いですが、全文を引用します。  「自分の血筋になんの誇りも感じないというのかな?」  「いえ、それは感じています。血筋のゆえに、今、王子としてあるのですから。わたくしには血筋に恥じない行動をとる責任があります。」  大賢人は大きくうなずいた。  「それだよ、わしの言いたかったことは。過去を否定することは、未来も否定することだ。人は自分で自分の運命を決める訳にはいかない。受け入れるか、拒否するかのどちらかだ。ナナカマドは根のはり方が浅いと、実を結ばないものさ。」(P.52-53)  身分の高い人がその身分に応じて大きな責任を果たす精神はノーブレス・オブリージュと呼ばれますが、上記のやり取りを通じて、その美しさ・気高さを垣間見た思いがします。『ナルニア国物語』で描かれる創造主による救いとも、『指輪物語』のフロドが見せた実直さと強い意志とも違う、人間の美しさを描いたファンタジーが『ゲド戦記』ではないでしょうか。
アレンの成長物語
 1巻、2巻にも言えることですが、「戦記」といっても戦争ものではありません。また、RPGのような内容でもありません。  大賢人ゲドと若き王子アレンが世界の均衡を崩す原因を探す旅に出る、その旅を通じてのアレンの成長物語だと思っています。悟りを開いたかのようなゲドに対し、アレンは未熟で何も分からない若者です。ゲドの深みある言葉を最初は理解できません。そのアレンの人間的に成長していく姿がとても印象的です。ゲドの言葉も深く考えさせられるものがありますね。  スタジオジブリのアニメ化も楽しみです。

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

・P.L. トラヴァース
【岩波書店】
発売日: 2000-07
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
中古価格: 143円〜
風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)
P.L. トラヴァース
カスタマー平均評価:  5
映画を先に見ました。
映画を先に見ました。 とても素敵なお話だったので、ぜひ、本でも読みたいと思いました。 わくわく、どきどきする感じが、映像を見た後だと、本を読んでいても、思いうかぶことができます。 読むかどうか迷ったら、ぜひ一度、映画をごらんください。DVDで検索すると出てきます。
魔法ではない不思議さ
 風にのって現れたメアリー・ポピンズは魔法はいっさい使いません。ただ不思議なことをするだけです。そこにこの物語が子どもを捕らえて放さないおもしろみがあるのだと思います。物語に登場するマイケルとジェインもきつい言い方をしたり、厳しくしてもメアリー・ポピンズから離れようとはせず、むしろどんどん近づいてゆきます。  私は動物園の場面が特に好きです。動物たちが歩き回り、言葉を使い、そして檻の中に入っているのは、人間の子ども心を忘れてしまった大人でした。なんとも風刺的な場面です。  物語を通じて魔法ではない不思議さが随所に見られます。それをメアリー・ポピンズの「魔法」として片付けてしまえば、あるいはファンタジーというカテゴリーの中で一定の地位を確立できたかもしれませんが、それでは本書のおもしろみが失せてしまうのではないでしょうか。  あえて魔法とはせず、「現実の不思議さ」を描くことによってメアリー・ポピンズは本の世界の中で活き活きしてくるのではないでしょうか。  メアリー・ポピンズは風であり、時間であり、大人でも子どもでもある。彼女は作中でこう述べます。「だれだって、じぶんだけのおとぎの国がある」きっと、彼女は子どもたちがそれぞれ持っているおとぎの国の住人なのではないでしょうか。大人になると子どもの時に聞こえた木や風、動物の声は聞こえなくなる・・・なんだか宮崎駿監督の『となりのトトロ』みたいに思えました。
風にのってきたメアリー・ポピンズ
子どもの頃から何度も何度も読んだ大好きな本です。メアリーポピンズが、一番最初に子ども達にあうシーンで、鞄の中から次々といろいろなものを出すところが、大好きで何回読んでも飽きません。不思議な不思議な彼女は、いったい何者なんだろう、と未だに答えがでていません。子ども達を甘やかすわけでもないのに、どんどんすかれてく彼女は理想の先生かもしれません。
不思議なことと美味しいことが山盛り
 メアリー・ポピンズはいつでも自分の服装を気にしていて、ツンとした人です。でも、子供達は大好き。彼女の周りでは、不思議なことと美味しいことが山盛りです。自分の大好きな味がする咳止めドロップ、舗道の上に描かれた絵の中でいただく木苺ジャムのケーキ、アルバートおじさまと楽しむ空中お茶会、コリーおばさんの店で買うジンジャーパンやムギあめなどなど。  挿し絵のメアリー・シェパードさんのお父さんは「クマのプーさん」の挿し絵をかいたA・H・シェパードさんだそうです。

銀河鉄道の夜 (角川文庫)

[ 文庫 ]
銀河鉄道の夜 (角川文庫)

・宮沢 賢治
【角川書店】
発売日: 1996-05
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
中古価格: 1円〜
銀河鉄道の夜 (角川文庫)
宮沢 賢治
カスタマー平均評価:  4.5
仏教的思想
 「銀河鉄道の夜」は、短編小説を得意とする宮沢賢治による最大長編小説であるが、残念ながら未完の大作と言われており、実際に本書でも「この間原稿五枚分なし」などの記述があることからもその未完成ぶりがうかがえる。  とはいうものの、この長編には著者の思想が大いに反映されている。宮沢賢治の作品を通じて言えることだと思うが、他では聞いたことがないような「独特な比喩表現」と「生と死」を扱うテーマが印象的。さらにその作品群に込められた哲学は非常に深遠で、人間中心ではなく、世界を「相対化」して眺めようとする姿勢からは、仏教と相通ずる思想がひしひしと伝わってくる。  小学校の教科書にも多数使われているようだが、子供のみならず大人が読んでも読みごたえのある内容に仕上がっている。
世界屈指の名作
心暖まる作品がたくさん収録されております。 人生に影響を与えてくれる作品ばかりです。 宮沢賢治は大人になってから読むものですね。
小中学生に読んで欲しい本
自分が銀河鉄道の夜を読んだのはつい最近ですが、この本自体は小6の時に姉に誕生日プレゼントとして貰ったものでした。 マンガしか読まなかった自分はずっと机の奥にしまいこんでいたまま忘れて、読むことはなかったのですが、年末の大掃除の時に見つけて何気なく読んでみました。 宮沢賢治なんて、国語の教科書で見た名前くらいにしか覚えてない人物で、文章の言い回しも古臭くて最初は抵抗がありました。 読み終わった時に思ったのは「こんな作品が書けるから名前が残るんだな」ということ 小学生・中学生くらいの、つまり最近の子供という風にカテゴライズされる人たちに読んで欲しいのは、下手な漫画なんかよりずっと面白いということ。活字離れしていようとも、きっとこの本ならのめりこめるはずです。 ちなみに僕はこの本に一緒に載っている「ひかりの裸足」も好きです
子どもの頃には見えなかった発見がある。
 賢治の優しさ溢れる童話です。  主人公ジョパンニは病弱な母親のため学校に通いながら仕事をする。日々の疲れで親友カムパネリアとの会話も少なくなってくる。そんなある日、カムパネリアと壮大な銀河を列車で旅をする夢を見る。 その夢は、ジョパンニの心の迷いを旅するかのような物語となっている。カムパネリアともっと昔のように会話をしたいと思ったり、前向きに生きようと思ったりする。  大人になり子どもの頃は見えなかった発見があった小説でした。親子で一緒に読むとまた楽しめるのではないでしょうか。
現実と幻想、無垢な魂、どこにもない世界へ
今からずっと昔の夜。町外れの丘を登ると暗闇の中に街の灯がちかちかと瞬く。その光景がいつの間にか幻想へ変わっていく。「銀河鉄道の夜」はそういう童話だと思いました。 ジョヴァンニとカンパネルラはなぜ銀河鉄道で旅するのかを考えると、切なくなります。それはきっと宮沢賢治(ジョヴァンニ)が見ていた世界の反映だし、彼の抱えていた孤独、無垢な精神、理想への憧れだと思います。 ジョヴァンの家の食卓には、牛乳と角砂糖とトマト、それにパンが並んでいるのが、忘れられません。日本なのに日本でない、ここに童話としての卓越があると思います。 夜の牧場の場面と印刷所の場面も大好きです。

こうちゃん

[ 単行本 ]
こうちゃん

・須賀 敦子
【河出書房新社】
発売日: 2004-03-11
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
中古価格: 760円〜
こうちゃん
須賀 敦子
酒井 駒子
カスタマー平均評価:  4.5
こうちゃん?
まるで外国の絵本のような酒井駒子さんの綺麗でそして優しく温かな可愛らしい油絵に惹かれてこの絵本を手に取りました。初めてこの“こうちゃん”を読み始めた時、こうちゃんって一体誰?と私の疑問は突如始まりこうちゃん…こうちゃんって何なのだろう?と沢山の疑問符が浮かびました。美しい言葉の数々や表現を感じる前に私は何故だかこの“こうちゃん”とは何かと言うのが気になり、何度も読み返しました。不思議な人のようで、精霊のようで幻のようで…自然の中にあるもののようで、昔自分の中にあった純粋でありのままを感じで口ずさむ幼い自分のようにも思えて考えれば考える程にその存在が何なのかわからなくなりました。でも何故か、わからないけれど本を読んでいる間や読後確かに“こうちゃん”の存在をそっと感じるのです。まるで本の中のようにそっと現れて去っていくような…温かさと懐かしさと愛しさ、そして何かとお別れしてしまったような寂しさ。上手く表現する事が出来ないのがとてももどかしいのですが、著者の須賀敦子さんの言葉の1つ1つの表現が大変美しくそして輝いているのです。須賀さんと酒井さんが醸し出す独特のハーモニー。静かでそして思わず引き込まれるような世界が貴方を待っています。そして貴方はハッと“こうちゃん”の気配を傍で感じるでしょう。
さがしていた本
「須賀敦子」という名にひかれて本屋さんで手に取りましたが、作品のもつあまりの力に圧倒されると同時に、なにかとても清冽なものを感じて、書店の中なのに涙で視界がにじみました。
(赤い目でレジに向かいました・・・・・・。)
ああ、こんな本を待っていたのだ! ずっとさがしていたのだ!
そのような最初の感想が、いま、ますます強くなっています。
酒井駒子という画家の、すばらしさにも驚きました。こんなにもすばらしい絵を描く人がいるのだと、しばらく夢中になりました。画家の作品への理解の深さにも胸うたれるものがあります。表紙の子羊を抱えた絵が、実に象徴的です。
とても素敵
「本当にうつくしいものをみているときにひとから声をかけられたときの気恥ずかしさ」というのがとても気に入りました。
とにかく素敵な本です。何度でも深い感傷を味わえますし、人にプレゼントするのにも最適かと思います。
美しい日本語と、透明感のある絵との、素敵なハーモニー
ゆったりした文章のリズム。ひらがなの多いやわらかな日本語。
ゆっくりと、ゆっくりと、味わうようにして読んでいきました。

須賀さんの文章、なんて綺麗なんでしょう。
言葉のひとつひとつが黄金色に光り、やさしく微笑んでいるようでした。

「こうちゃん」て何だろう?
日本語の言葉のようでもあり、かけがえのない思い出のよう

でもあり、須賀さんには見えていた精霊のようでもあり……。
きっと、人それぞれに「こうちゃん」からイメージするものは
違っているのでしょうね。
でも、それはきっと美しいもので、「こうちゃん」を見ることのできた
人の心を明るく、くつろいだものにするのだろうと、そんな気がしました。

須賀さんのお話と寄り添うように描かれた酒井駒子さんの絵が、
とても素晴らしかった。須賀さんの文章と美しいハーモニーを奏でている
ような、透明感のある絵の数々。
言葉と絵との幸福な二重唱。
胸の中にあたたかなものが広がりました。
となりにいるような。
酒井駒子さんの絵が大好きなので、店頭で見つけた時、内容も確認せずにレジへと向かいました。
先入観を持たずに読み進めるうちに、本のなかから飛び出した「こうちゃん」が、私の隣にいるかのように感じていました。なでた頭のやわらかな感触が手のひらに残るほどに。
読み終わったあと、抱きしめたくなる本でした。


らくだいにんじゃらんたろう にんタマ!かいぞく!!ウミボウズ!!! (こどもおはなしランド)

[ 単行本 ]
らくだいにんじゃらんたろう にんタマ!かいぞく!!ウミボウズ!!! (こどもおはなしランド)

・尼子 騒兵衛
【ポプラ社】
発売日: 2003-02
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
中古価格: 1,250円〜
らくだいにんじゃらんたろう にんタマ!かいぞく!!ウミボウズ!!! (こどもおはなしランド)
尼子 騒兵衛
カスタマー平均評価:  5
海の妖怪や、海のこわさ、面白さを味わえる絵本だ。
忍者の学校、忍術学園で勉強している1年は組のにんタマ11人は、今日は臨海学校に行きます。

海賊の兵庫水軍のところへ、行くのです。
水軍とは、海で戦ったり船を守ったり、いろいろな海の仕事をするそうです。

海賊と忍者は武器や戦い方が似ているので、仲良しになったそうです。

さて、夜。
海のいろんな妖怪のお話を、総大将が話してくれました。

なんとその翌朝、乱太郎たち3人組は、ウミボウズを見つけてしまいました。
なんと泳げないウミボウズの子どもは、みんなにいじめられて泣いていたのです。

そこへ船入道というおばけが出たとの知らせが届きました。
みんなで見に行きましたが、なんだかうそ臭い・・・。

船入道を退治するのに、いろんな海のおばけをまねをします。
その中で、泳げなかったウミボウズも、たくましくなっていきます。

海の妖怪や、海のこわさ、面白さを味わえる絵本だ。
2ページにまたがるカラーの挿絵の部分は、迫力がある。


かいけつゾロリのてんごくとじごく (ポプラ社の新・小さな童話)

[ 単行本 ]
かいけつゾロリのてんごくとじごく (ポプラ社の新・小さな童話)

・原 ゆたか
【ポプラ社】
発売日: 2002-07
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
中古価格: 30円〜
かいけつゾロリのてんごくとじごく (ポプラ社の新・小さな童話)
原 ゆたか
カスタマー平均評価:  5
えんま大王がお迎えに来る!
地獄のえんま大王の閻魔帳にゾロリの名前があるのに、ゾロリはまだ地獄にこない。
えんま大王の命令をうけて悪魔がゾロリを探しにきます。
このあくまがドジでカワイイ。

痺れを切らしたえんま大王が直々に迎えに来ます。
食いしん坊イシシの寝言の通り、巨大たこ焼きにつぶされ、ゾロリ達は地獄へ。

ゾロリの知恵で地獄を脱出し天国へ行き、ママに会えるけど・・・また地獄に戻るって話です。
続きが「じごくりょこう」にあります。

活字の魅力を子供に伝えるのには最適かもしれません。
スリル満点だし、絵が豊富で読みやすいし。
親の立場でも、覚えて欲しくない「人をすげさむ言葉」など出てきません。
逆に暖かい心あるゾロリです。

所々に登場する「おやじギャグ」も子供の心を引き付けます。
わが長男が「この靴きゅーくつ!」とさっきも申してました!笑
続きが早く読みたくなりました。
ゾロリの本は購入2冊目ですが、小1の娘は本当に何度も何度も繰り返し絵を自分なりに読み解いたり、天国と地獄について家族に熱く質問責めしたり、とても楽しんでいるようです。大人の私まで面白くて、読み聞かせのつもりが楽しんでいます。『じごくりょこう』が早く読みたいと思っています。
ゾロリ・シリーズは[はずれナシ]
うちの子ども(5歳)が幼稚園の本棚で見つけて以来、大のお気に入り。お小遣いを貯めては買ってるようです。この本はそんなうちの子どもがはじめて買ったゾロリ本。私も子どもが寝てから「どんな話かな?」と読んでみると、正直「子どもにこのギャグの意味わかるのかな」という所もけっこうあったのですが、子どもはなぜか大うけしてます。子どもと大人の笑いのつぼはちがうのかな。とにかく、子ども(特に男の子5〜8才位)に贈ればきっと喜ばれる事でしょう。(ちなみに、五つ星評価は子どもの意見です。)


小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)

・トーベ ヤンソン ・Tove Jansson ・冨原 眞弓
【講談社】
発売日: 1999-02
参考価格: 557 円(税込)
販売価格: 557 円(税込)
中古価格: 208円〜
小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)
トーベ ヤンソン
Tove Jansson
冨原 眞弓
カスタマー平均評価:  4.5
原点。
ムーミン谷の彗星よりも前、ムーミンシリーズの始まりのお話。 ムーミン一家とスニフとが出逢い、ムーミン谷へと辿り着くまで。 絵は古く、ストーリーは短く、ヤンソン氏の書き始めの文章がちょっとぎこちなくもある1冊。 但し、後のストーリーを翻訳した上で溯って訳された為の、不要な気遣いが、ストーリー展開と若干の矛盾を生じてしまっているのが残念。 へぇー、ニョロニョロって、そういう存在になってたんだ!
これが原初のムーミントロールです。
 アニメの後、単独映画も上映された「ムーミン谷の彗星」の元になった話がこの作品です。
 ムーミンシリーズが刊行され人気を博すずっと前に、作者が世に出す事を考えずに書いた「ムーミンを主人公とした短編」であり、真の意味で原初のムーミン作品です。

 ムーミンを読んだことの無い方にはとっつきが悪いと思いますが、短編の中で、ムーミン世界ならではの描写で起承転結がシンプルに結ばれているので、他の同シリーズ作品が自分の肌に合うかどうか、お試し感覚で読んで見るのもいいかもしれません。

 彗星が好きな方は「彗星の元になった話」として、シリーズ全巻を読破している方は「シリーズ以前の番外短編」として、それぞれ楽しめると思います。


十五少年漂流記 (子どものための世界文学の森)

[ 単行本 ]
十五少年漂流記 (子どものための世界文学の森)

・ジュール ベルヌ
【集英社】
発売日: 1994-03
参考価格: 893 円(税込)
販売価格: 893 円(税込)
中古価格: 35円〜
十五少年漂流記 (子どものための世界文学の森)
ジュール ベルヌ
カスタマー平均評価:  5
「読み始め」から「味読」まで
 15人の少年たちが、漂流して無人島に流れ着き、 そこで2年間、サバイバル生活を送るという話。 途中で海賊なんかも出ます。 また、誰がリーダーか?みたいなことで、内部抗争もあったりします。  冒険小説随一の傑作でしょう。 子供たちが知恵を振り絞り、協力し合い、 ときに争いながら無人島で生き抜いていく様子は、 まさに純粋な感動を覚えます。 そして、読み手が同年代ならば、それは憧れとなるでしょう。 そういう意味で、読み始めの本としても最適です。 ベルヌ氏本人は、文体が崩れて読みにくいことで有名らしいのですが、 それは数度に重なる和訳で、解消されていますし。  そしてまた、西洋合理主義が体現された小説でもあります。 熟慮・節制・勤労というテーマが随所に表現され、 加えて男権社会・黒人・英仏の対立等、当時の世相が暗に表れています。 このような点から、「味読」するに十分にたる、大人の小説としても楽しめるのでは? というよりも本来は、大人向けであったのが、時代と共に少年文学化した作品のようです。  まだ読んでいない少年は、この本から読書という漂流の旅へと出発し、 すでに通り過ぎた大人は、この島でしばしの休息と、懐かしさを味わってはいかがでしょうか?
冒険小説の金字塔
この本を私が知ったのは小学校高学年の時で、当時は凄く貪る様に何度も読んだものでした。本当ならニュージーランドの近海で、楽しくヨットで舟遊びをするはずが大人の乗っていないヨットに確か上は十四、五歳で下は五、六歳という状態でいがみあったり、仲直りしたり、島にやってきた悪人を協力して追い払ったりと、随所に見せ場が盛りだくさんです。
小学校高学年向けで挿絵も多い
冒険物語の名作です。私が30年前に子供の頃読んだ十五少年漂流記の挿絵と同じで懐かしく購入しました。小学校高学年向けですが挿絵が約3ページごとにあります。挿絵画家の柳柊ニ先生の挿絵は丁寧に描きこまれており子どもの想像力をかき立ててくれると思います。名作は文章で読ませるのはもちろんですが挿絵のよさも子どもの心をひきつける物ではないでしょうか。(表紙装丁は柳柊ニさんではありません。)
また、この少年少女世界名作の森シリーズは本文上のスペースに本文中の語句(火打石、羅針盤、コロンブスなど)の説明が図や文章で説明されているのも子どもにとって関連知識を得る手助けになりそうです。

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 更新日 2008年10月11日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク