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カリウム (K)
2013.06.03 (Tue) 20:43
【性質・事実】
生体内では殆どが細胞内に存在する。
ナトリウムとのバランスが崩れると、神経と筋肉の機能が損なわれる。
低血糖症や長期間の断食、激しい下痢はカリウムの深刻な損失を招く。
精神的、肉体的ストレスにより身体から奪われる。
【所要量】
2,000mg
【上限】
規定無し
※所要量、上限は成人男性を基準にしています。
※
その他の年齢・性別に関しては、こちらの
ビタミン摂取基準
を参照(PDF)
【働き】
血圧を下げる助けをする。
腎臓においてナトリウムの再吸収を抑制する。
尿中へナトリウムの排泄を促し、高血圧を予防する。
細胞外液に多いナトリウムと拮抗して
浸透圧、pHの調整、酵素活性の維持、神経の興奮性の調整に関与する。
脳に酸素を送り、思考緒を明晰にさせる助けとなる。
体内の老廃物の除去を助ける。
アレルギーの治療に役立つ。
【ヒトにおける有効性の高い症状・効果】
低カリウム血症。
高血圧。
高カルシウム尿症。
脳卒中予防。
【供給源】
柑橘類、トマト、せり、全ての緑色素野菜、向日葵の種、バナナ、かぼちゃ
【欠乏症】
浮腫、低血糖症
【毒性・過剰症】
18g摂ると毒性がある。
【サプリメント】
高単位のマルチビタミン・ミネラルに入っている。
無機のカリウム塩には硫酸カリウム(みょうばん)、塩化カリウム、
酸化カリウム、フマル酸カリウムがある。
カリウム単独では以下の通りである。
・グルコン酸カリウム ・クエン酸カリウム ・塩化カリウム
【他の栄養素との関係】
カリウムとナトリウムの摂取比率「Na/K」が小さいほど、
血圧を下げる傾向にある。健康的な摂取率は1/4である。
マグネシウムと協働して細胞膜の安定性・透過性を
決定的に
保つ。
【注意事項】
アルコール、コーヒー、砂糖、利尿剤で失われる。
降圧目的の利尿剤はカリウムのみならず、マグネシウムまで排泄が促進される。
【備考・補足事項】
ナトリウムの摂取量が多いと、カリウムの排泄量が増える。
一方、カリウムの摂取量が多くても、ナトリウムの排泄量が増えるわけではない。
適切な血圧を保つためには、ナトリウム摂取量を抑えるだけでなく、
カリウムの摂取量を増やす必要がある。
よって単なる減塩は、血圧を低下させる手段とはならない。
コーヒー、酒を多量に飲む習慣がある人は、日常的に多くのカリウムが奪われている。
血糖値の低い人は、排尿量が少なくてもカリウムを失っている可能性が高い。
低GIダイエットをしている人は、体重と共にカリウムも失われている。
反射が鈍くなったり、無力感を覚えているのなら、カリウム欠乏の可能性を考える。
過剰摂取しても腎臓が正常なら排泄されるが、障害がある場合は
高カリウム食とサプリメントでの摂取は避けるべきである。
医博マックス・ゲルソンのガン療法ではカリウムの多い食物を重要視した。
NaとKの理想的な摂取比率「1:4」にすることが理想的な細胞膜を保つ。
細胞膜は液状に保たれ、栄養素と酸素の出入り、
有害物質の排出がスムーズになり、様々な生活習慣病の予防、改善ならびに
ガンの予防へと繋がる。
参考文献
「健康・栄養 -知っておきたい基礎知識-」 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 (第一出版)
「健康・栄誉食品事典(2006−2007 改訂新版)」 奥田拓道 監修 (東洋医学舎)
「ビタミンサバイバル」 牧瀬忠廣 著 (ビジネス社)
「ビタミンバイブル」 アールミンデル 著, 丸元淑生 訳 (小学館)
「ガンは栄養療法で治る」 パトリック・クイリン著, 今村光一 訳 (中央アート出版)
「サプリメント・健康食品の効き目と安全性」 田中平三 著 (同文書院)
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