2013.06.04 (Tue) 21:50
祝 サッカー日本代表、ブラジルWC出場決定@埼玉スタジアム
【性質・事実】
生命維持に不可欠なミネラル。
生体内では主に細胞外液に細胞外液に分布する。
植物性食品には殆ど含まれていない。
腎臓で再吸収されるため、極度の脱水・飢餓状態にでも陥らない限り欠乏しない。
汗、尿とともに排泄される。
ナトリウム濃度が高い食品は、たいがい加工食品である。
【最低必要量】
500mg/day
食塩相当量およそ1.3g
【上限】
規定無し
【働き】
暑さによる極度の疲労の予防。
熱中症の予防。
神経と筋肉の正常機能の保持。
浸透圧の調節。
水分の保持。
神経や筋肉の興奮性の維持などに関与。
【供給源】
食塩、味噌や醤油などの調味料、甲殻類、乾燥牛肉
人参、ビーツ、ベーコン
【欠乏症】
炭水化物の消化困難。
神経痛。
【毒性・過剰症】
1日に14g以上の塩化ナトリウムは毒性を持つ。
高血圧、ガン
【サプリメント】
必要ない
【他の栄養素との関係】
ナトリウムの多量摂取はカリウムの激減を招く。
理想的な摂取比率はナトリウム1に対してカリウム4である。
【注意事項】
塩分の多量摂取は自覚できないケースが多い。
注意すべきは以下の点である。
・ビールを控える。
・調理に化学調味料を使わない。
・緩下剤を使わない。
・食品の購入時に、成分表(Na)をよく見る。
・ハム、ベーコンなどの塩漬け燻製肉、缶詰肉、冷凍加工肉を控える。
・殆どの加工されているパンには多くのナトリウムが含まれている。
【備考・補足事項】
食塩相当量はナトリウムの含有量から、以下の式で算出できる。
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
食塩相当量1gは、ナトリウム量およそ400mgに相当する。
参考文献
「健康・栄養 -知っておきたい基礎知識-」 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 (第一出版)
「健康・栄誉食品事典(2006−2007 改訂新版)」 奥田拓道 監修 (東洋医学舎)
「ビタミンバイブル」 アールミンデル 著, 丸元淑生 訳 (小学館)
「ガンは栄養療法で治る」 パトリック・クイリン著, 今村光一 訳 (中央アート出版)