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ビタミン (Vitamin)
2013.05.29 (Wed) 21:49
【ビタミンとは】
糖質・脂質・タンパク質などが生体内で十分に機能するために
必要な有機化合物の総称を指す。
体内で起きている重要な化学変化をスムーズに進行させる働きがあり、
一部のものを除き、人間の体内で合成はできず、食物より補う必要がある。
◆体内で合成されるビタミン
・ビタミンD
コレステロールの一種が紫外線にさらされることにより作られる。
・ナイアシン、パントテン酸、ビタミンK
腸内細菌により、ある程度作られる。
【由来】
1911年、ポーランドのC ・フンクが米糠
(こめぬか)
のエキスから
遊離した物質が、脚気(白米病)に有効であることを発見。
その物質が炭素・水素・チッ素から構成される
アミノ化合物「Amine -アミン-」であると考え、
ラテン語で「Vita -生命-」に必要なアミンと見なし 「Vitamine」と名付けられた。
後になり、最初に発見されたビタミン以外の殆どは、
アミンの性質は持ち合わせていないことが判明。
英国のJ ・ドラモンドの提唱により「Vitamine」ではなく
「Vitamin」という綴りとなった。
米国のE・マッカラムやH ・スティーンボックらは牛乳やバターなど、
油脂成分の中にも有効な物質を発見し、未知の成分であるそれを
「脂溶性A」、前述の米糠エキスに含有する物質を「水溶性B」と名付けた。
さらに1918年、米国のL ・メンデルらはオレンジの酸性水溶性エキスに、
壊血病を防ぐ成分を発見、その翌年に英国のJ ・ドラモンドが
「水溶性C」と名付けると共に、ビタミンA、B、Cと符号を付けた。
以後、順次発見されていく過程でアルファベットの符号が付けられたが、
後になりビタミンでないことが判明したり、あるいは別の物質名で
呼ばれることになる経緯を経たため、欠けているアルファベット符号が存在する。
【種類】
現在正式に定義されているビタミンは以下の13種類である。
・水溶性ビタミン(9種類)
ビタミンB1, 2, 6, 12
ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン
ビタミンC
・脂溶性ビタミン(4種類)
ビタミンA, D, E, K
以上 計13種類。
このサイトでは右の通りに、古い呼び方ならびに
ビタミン様物質の一部も記載している。
【摂取量・過剰症】
ヒトが必要とするビタミンの量はわずかである。
使われる単位はmg、mcg(マイクログラム:mgの千分の一)と非常に小さい。
水溶性ビタミンは必要以上に摂取した分は排泄されるが、
脂溶性ビタミンは体内に留まる傾向があり、懸念事項として過剰症がある。
一部の水溶性ビタミンにも過剰症の弊害があるため、
ビタミンA・D・E・K・B6・ナイアシン・葉酸の7種類には上限値を規定している。
【ビタミンの摂取】
人体が必要とするビタミンを摂取する最良の方法は、
十分な量の野菜に果物、適量の全粒穀物、ナッツ・種子類、
動物性食品をほどほどに食事からとって、ある程度日光にあたることである。
【天然品・合成品】
自然の中に存在するビタミンと、人工的に作られたものは
構造が変わらないため、作用は同じだが効力が異なることがある。
ビタミンE(トコフェロール)に関しては注意が必要である。
トコフェロールは合成(L異性体)と天然(d異性体)の光学異性体があり、
鏡像のように左右対称となっている。
※右手と左手の関係と同様で両手とも構造は同じだが、重なり合うことができない
活動性があるトコフェロールはL型であり、天然由来である。
市販のサプリメントは合成と天然を混合したものが多く、
DL- トコフェロールと表記されている。
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◆ 各種ビタミン
ビタミンA (レチノイド)
ビタミンB1 (チアミン)
ビタミンB2 (リボフラビン)
ビタミンB3 (ナイアシン)
ビタミンB5 (パントテン酸)
ビタミンB6 (ピリドキシン)
ビタミンB8 (イノシトール)
ビタミンB9 (葉酸)
ビタミンB12 (コバラミン)
ビタミンC (アスコルビン酸)
ビタミンD (カルシフェロール)
ビタミンE (トコフェロール)
ビタミンF (不飽和脂肪酸)
ビタミンH (ビオチン)
ビタミンK (フィロキシン)
ビタミンP (フラボノール類)
ビタミンT
ビタミンU
コリン
PABA (パラアミノ安息香酸)