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 栄養素・食品データ【ミネラル】 
クロム (Cr)
2013.06.14 (Fri) 00:05
【性質・事実】
生物学的役割が初めて提唱されたのは1954年。
必須栄養素として認められたのは1977年。
グルコース耐性因子(GTF:Glucoe Tolerance Factor)に関与する説があるが、
議論の余地がある。
【所要量】
35mcg
【上限】
250mcg
※所要量、上限は成人男性を基準にしています。
その他の年齢・性別に関しては、こちらのビタミン摂取基準を参照(PDF)
【働き】
成長を助ける。
砂糖への渇望・高血圧・糖尿病を予防する。
インスリン作用を助長し、糖の代謝を行う。
三大栄養素の代謝に影響を及ぼす。
タンパク質の運搬に関わる。
眼圧を下げる。
DHEAの生産に関わる。(デヒドロエピアンドステロン)
【ヒトにおける有効性の高い症状・効果】
糖尿病。
【供給源】
レバー、小麦胚芽、ビール酵母、鶏肉、あさり、はまぐり、玄米
【欠乏症】
インスリン抵抗性による糖尿病。
脂質異常、動脈硬化。
【毒性・過剰症】
ピコリン酸クロムの過剰摂取による皮膚病変。
【サプリメント】
クロム含有酵母、ピコリン酸クロム、GTF、クロムポリニコチネート
【他の栄養素との関係】
ナイアシンと結合して複合体を形成し、インスリンを細胞膜にひきつけて
ブドウ糖の細胞内取り込みを促進させる。
キレートされた亜鉛が、クロムの欠乏を埋め合わせる可能性がある。
ビタミンCにより、吸収を妨げられる。
【吸収・排泄】
有機クロムは吸収されやすいが排出もされやすい。
酸化クロムの吸収率は2%未満と非常に低い。
大量に摂取しても尿から排泄されやすい。
無機クロムは腎臓から排泄され、有機クロムは胆汁から排泄される。
【注意事項】
ビタミンCと同時に摂取することは勧められない。
【備考・補足事項】
筋力、持久力が向上する説もあるが、議論の余地がある。
参考文献
「食品・栄養・食事療法事典」L.Kathleen 他48名 著 /日本語監修:木村修一・香川靖雄 (産調出版)
「健康・栄誉食品事典(2006−2007 改訂新版)」 奥田拓道 監修 (東洋医学舎)
「ビタミンサバイバル」 牧瀬忠廣 著 (ビジネス社)
「ビタミンバイブル」 アールミンデル 著, 丸元淑生 訳 (小学館)
「サプリメント・健康食品の効き目と安全性」 田中平三 著 (同文書院)
◆ 各種ミネラル
カルシウム (Ca)
マグネシウム (Mg)
カリウム (K)
ナトリウム (Na)
リン (P)
硫黄 (S)
塩素 (Cl)
鉄 (Fe)
亜鉛 (Zn)
銅 (Cu)
クロム (Cr)
セレン (Se)
マンガン (Mn)
ヨウ素 (I)
モリブデン (Mo)
バナジウム (V)
コバルト (Co)
フッ素 (F)
ケイ素 (Si)
ホウ素 (B)
ニッケル (Ni)
リチウム (Li)