演歌イベント観戦記2002
 
2001年 2003年

9.銀座演歌まつり2002年4月6日編  10.銀座演歌まつり2002年4月13日編  11.銀座演歌まつり2002年4月14日編
12.嶋三喜夫さんキャンペーン2002年4月29日編  13.バップ演歌まつり2002年5月3・4日編  14.銀座演歌コンサート2002年9月8日編
15.川越演歌の宴2002年9月15日編  16.銀座演歌コンサート2002年9月16日編  17.銀座演歌コンサート2002年9月23日編
18.小櫻舞子さんin平塚競輪2002年9月30日編  19.銀座演歌まつり2002年10月10・11日編   20.浅草バップ演歌祭典2002年10月27日編

銀座演歌まつり・2002年10月10・11日 Click Here!

 

2002年10月10・11日、私は、銀座演歌まつり(10月10日安田一葉さん、10月11日高山厳さんの部)
に行ってまいりました。以下は、私のその時の様子の記録です。

 

10月10日安田一葉さん 10月11日高山厳さん

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・10月10日 安田一葉さん

 本日の会場となった、銀座山野楽器の7階イベント会場は、ライブハウス風の趣で、客席は100前後となっていました。で、客層は、私がやはり一番若い、という感じだったかも しれません。(平日の昼間という時間を考えれば、客層的にも限られると思いますが、でも、一部に20歳前後の若い学生くらいの年代の方がいらっしゃるかな?と思ったのですが)
 本日は、新曲の「歌奈」、「大阪BoRoRo」、「カモメの街」、「雨に咲く花」(=新曲のCW)、「テネシー・ワルツ」、「逢いたくて、逢いたくて」を熱唱されました。
 安田さんの場合、大阪出身、ということもあり、関西弁の歌詞の方が、なじみがあって歌いやすい、という話をされていました。デビュー曲「カモメの街」と、2作目「化粧」は、 ともにカバー曲で、安田さん自身も、カバーもオリジナルも区別なく大事にされているのですが、初めて「大阪BoRoRo」では、オリジナルの大阪弁の歌詞で歌うことができたので、 気持ちがよかった、とのことでした。かくいう私も、実は関西出身なのですが、私の場合は、「関西くずれ」の大阪弁になってしまっているのです。。。
 安田さんの場合、カバー曲を歌う、というイメージが多いかもしれません。というのも、デビュー曲「カモメの街」(=ちあきなおみさんのオリジナル)が、有線で流れてくると、 「知っている曲だけど、誰が歌っているのかなぁ?」というインパクトがあったためだと思います。で、今度発売のアルバムでも、昭和の名曲が多数収録されており、「知っている方 にはなつかしく、また、知らない方にも、こんな名曲があったんだ」と思えるようないい曲が揃っている、とのことです。
 今回、私が初めてライブで安田さんを聴いてよかった、と思ったのは、映像や音声で見るのと違い、生の声と顔の組み合わせで、見て聴くことを楽しめる、という感想を持てたこと です。実際、安田さん自身、ライブハウスでのコンサートが人気で、また、精力的にこなしている、というところからも、私と同じ感想をもっているファンの方々も多いのではないで しょうか?

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・10月11日 高山厳さん

 本日も、昨日と同じ銀座山野楽器の7階イベント会場での観戦になりました。本日の場合、高山さん自身が、ギターとピアノの弾き語りを行ったため、本物のライブハウスの様な 雰囲気を存分に楽しめました。このような雰囲気は、テレビではなかなか味わえません。(「ふたりのビッグショー」での出演があった場合くらいかもしれません)その意味で、本日 は貴重な体験だったと思います。また、本日の客層で特徴があったのは、女性、それも、昨日より若い年代の方々も多かった、ということでした。そして、昨日にまして、拍手、熱気 がすごかった、という感じも受けました。
 本日は、ギターの弾き語り部分で「悲しみよ一粒の涙も」「心の花」「池上線」新曲の「ふりむけば秋」(ピアノ生演奏つき)、また、高山さん自身のピアノの弾き語り部分で 「心凍らせて」「忘れません」を熱唱されました。今回は、高山さん自身が、「今までとは違った自分を見せたい」ということもあり、意欲的なステージを披露されました。
 高山さん自身、デビュー31周年ということで、また新たな一歩、という表現をされていましたが、デビューはグループサウンズ「バンバン」でした。その中で生まれた曲の一つに 「心の花」があるのですが、「バンバン」結成後、3年で高山さんは脱退、その後に「いちご白書をもう一度」という大ヒット曲が生まれた、ということで、当時の辛さを察するには 堪えません。そして、その時期に、高山さんは自身で作曲、作詞をしていたのですが、なかなかヒットにも恵まれず、初めて他の先生の曲を歌った、というのが「池上線」だったそう です。
 そんな時代の変遷とともに、音楽も時代とともに変遷していきます。その中で、高山さんもオールラウンドな歌謡曲歌手として活動していきます。そして、遂に「心凍らせて」に めぐり逢うに至ったのです。「いちご白書をもう一度」で逃したヒット曲を「取り戻した(=本日の表現、実感がこもっていました)」瞬間であったわけです。今回は、この 「心凍らせて」をソロピアノライブで演奏、歌唱されたのですが、今までの高山さんの活動史を、自身で語ってきた雰囲気にぴったり当てはまった、という印象だったので、二重の 意味で感動を覚えました。
 今回の新曲「ふりむけば秋」は、これからの人生を歩むにあたって、高山さんの等身大の姿を描いた歌、との表現をされました。私個人的な趣味ですが、このような雰囲気の歌は 大好きです。

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全体印象

 今回のイベントは「元祖・ぎんざ演歌まつり」というタイトルで行われました。この「元祖・ぎんざ演歌まつり」は、以前は銀座三越の屋上で行われていたのですが、以前の イベントは「銀座で演歌・ふれあいコンサート」に名称変更され、今回のイベントが「ぎんざ演歌まつり」の名称を継承することになったわけです。今回のイベントは、山野楽器 での演歌商品購入者の中で、イベント観覧希望者が希望の日時・歌手を明記の上で、専用ハガキを山野楽器に送ると、抽選でイベント招待券が当たる、という方式で行われ、私は 安田一葉さんと、高山厳さんの部が当選となったのです。今回のイベントは、10月9日〜11日の日程で、合計9名の歌手が出演されました。
 今回、参加してよかったのは、テレビではなかなか味わうことのできないような、ライブハウスの雰囲気を感じることができたことです。特に、今回観覧した、安田一葉さん、 高山厳さんの場合、今回のメンバーの中では、ライブハウスの雰囲気にぴったりの印象がある歌手だけになおさらでした(安田さんは、中島みゆきさん他のカバー曲で有名ですし、 高山さんは、元グループサウンズ出身)。その意味では、イベント会場のセット、というのも、実は歌手の売り出しに重要な意味合いが込められている、というのも実感できます。 意外に、キャンペーン(ファンと歌手との距離が近い)と、企画的なイベントを組み合わせて行う、というのは難しいのかもしれませんが(特に、1歌手に与えられた時間が約 30分くらいですので)、今回のイベントは、まさに組み合わせがぴったりだった、という意味で、貴重な体験だったと思います。

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