1.巣鴨歌謡劇場2000年6月14日編 2.巣鴨歌謡劇場2000年7月24日編 3.銀座演歌まつり2001年4月14日編
4.銀座演歌まつり2001年4月28日編 5.林あさ美さんキャンペーン2001年5月4日編  6.銀座演歌まつり2001年9月29日編
7.銀座演歌まつり2001年10月8日編 8.銀座演歌まつり2001年10月14日編  9.銀座演歌まつり2002年4月6日編
10.銀座演歌まつり2002年4月13日編  11.銀座演歌まつり2002年4月14日編 12.嶋三喜夫さんキャンペーン2002年4月29日編
13.バップ演歌まつり2002年5月3・4日編  14.銀座演歌コンサート2002年9月8日編  15.川越演歌の宴2002年9月15日編
16.銀座演歌コンサート2002年9月16日編  17.銀座演歌コンサート2002年9月23日編  18.小櫻舞子さんin平塚競輪2002年9月30日編
19.銀座演歌まつり2002年10月10・11日編  20.浅草バップ演歌祭典2002年10月27日編

川越演歌の宴・2002年9月15日 Click Here!

 

2002年9月15日、私は、「川越演歌の宴」に行ってまいりました。
以下は、私のその時の様子の記録です。

 

9月15日の出演は、12時から秀美明さん、13時から千葉山貴公さん、
13時30分から葉山香京さん、14時から藤野とし恵さん、
15時から 北野まち子さん、16時から三代沙也可さんでした。

 

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秀美明(ひでみ あきら)さん

 最初の曲がちょっとタイトルが分からなかったのですが、その後、「みちのくひとり旅」「ふたりのとまり木」「海峡ほたる」、新曲「恋ほたる」、CWの 「素晴らしき友情(とも)よ」を熱唱されました。
 秀美さんのキャッチフレーズは非常に珍しく、「演歌逆輸入」だそうです。私も、このフレーズにはびっくりしたのですが、日本で売り出すというより、まず、海外での公演を 精力的にこなし、日本でも、そのヒットを引っさげて売り出す、という形をとっているのです。なるほど、演歌の売り出しには、このような仕方もあるのかなぁ、という感想を 持った次第です。海外では、日系人や、現地在住の日本人がいて、日本の演歌を聴くと、郷愁がよみがえるそうで、受ける、という話もされていました。ニューミュージック系演歌 の歌声であり、また、今回の「恋ほたる」のようなスタンダードナンバーにも合った歌声です。その意味もあってか、板橋新人音楽祭では、有力事務所の新人歌手を抑えての 準グランプリにも輝き、さらに、新人ではなかなかできない「御園座座長公演」も行うそうです。
 新曲は、女性の芯の強さ、はかなさを歌っているそうです。

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千葉山貴公さん・ 葉山香京さん

 千葉山さんはデビューしてから半年と日が浅く、また、葉山さんも、まもなくデビュー一年という非常に若い男性の歌手で、これからが非常に楽しみな歌手です。曲目は、千葉山 さんが、デビュー曲のCW「ふたたびの愛」「津軽恋女」、デビュー曲「はまなす哀歌」、葉山さんが、デビュー曲のCW「港のつくり話」「あの娘たずねて」、デビュー曲の 「待ちぼうけ岬」でした。
 デビューから日が浅い、ということもあり、2方ともどんどん歌の技術が伸びている、ということを感じて、非常に楽しめました。お2方の夢が、同じ事務所、同じレコード会社、 ということで、2人で大きなショーをしたい、ということなので、私もその日が訪れるのを非常に楽しみにしております。 葉山さんのデビューのきっかけは、私は初めて聞いたの ですが、大学入学時に何かチャレンジしようと思い、歌のレッスンを(歌手になるかどうかはともかく)受けてみようと思い、それでメール、掲示板で連絡を取った、ということから だそうで、意外なところだと思いました。逆に、千葉山さんは、「歌手になる!」との意思の強さで、事務所に(悪い言い方かもしれませんが)押しかけ「見習い」として入門、 厳しい修業の後デビュー、という経歴だそうで、その性格の違いが、本日紹介され、千葉山さんの打たれ強さにもつながっているのだと思います。と言う意味で、非常に興味深い ところがありました。
 新曲は、若者らしさを前面にアピールしたニューミュージック演歌で、このような歌を流行らせて、演歌の良さをアピールしていきたいです。

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藤野とし恵さん

 新曲「霧の桟橋」、「女の流転」「流転舟」「ひぐれ町情話」(新曲CW)を熱唱されました。
 特に、平成元年の「女の流転」がかなりヒットして、有名になったベテランの歌手です。ということもあり、カラオケでの歌い方を丁寧に指導される姿も印象に残っています。 「女の流転」や、「流転舟」はカラオケでもかなり歌われた、という話を聞きました。特に、藤色のハッピを着たファンも大勢来客しましたし、全国に根強いファンの方が いらっしゃる、という印象でした。
 カラオケの歌い方の熱心さに、藤野さんの歌唱に合わせて、ファンの方も真剣に歌うところも聞こえました。今回、特に時間帯もよく、観客の方が多かった、ということもあり、 ステージが盛り上がった、という感じも大きかったです。
 また、新曲は、演歌の王道的スタンダード系、歌詞も、中高年の女性の方々には、心情を入れやすい、ということで、カラオケファンが増える、ということもあるのだと思います。

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北野まち子さん

 新曲「おんな春秋」、デビュー曲「包丁一代」、「親子鷹」「二輪草」、新曲CW「風のふるさと」を熱唱されました。
 デビューのきっかけは、作曲家で歌手もされている岡千秋先生が、「包丁一代」を歌っていた時期、岡先生自身は作曲活動を重視するため、別の歌手にこの歌を歌ってもらう ためにオーディションを開催した結果、北野さんが選ばれた、ということだそうです。
 デビュー当時の芸名は「北乃町子」、北野さん自身、「青森の弘前出身で、北の町から来た、ということで覚えていただければ」との紹介をされました。でも、「覚えやすい 反面、忘れやすい」らしく、そうならないように、注意しなければ・・・で、東京に出てきた時期は、津軽弁が抜けにくく、特にこの世界では苦労も多かった、という話もされ ました。北野さんは、ニュースを見て、ニュースのように標準語を話すように訓練していったそうです。確かに、津軽弁は、単語もイントネーションも相当違うそうで、特に、 口を大きく開けず、また、単語も短いのが特徴だそうです(例、私=「わ」、貴方=「な」)。というのは、寒さで口内が凍りつかないように、というらしいです。
 新曲は、リズム感ある女性的演歌で、語りかけるように歌うのがコツ、という話を聞きました。

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三代沙也可さん

 「赤い風車」(前々作)、「あなたさがして」(前作)、「夢花火」(新曲のCW)、「酒がたり」(新曲)を熱唱されました。
 前回、銀座では「赤い風車」の熱唱を聴きました。その当時も、丁寧なカラオケの指導ぶりが印象的だったのですが、今回も、その当時以上の熱心さをもって指導されました。 1曲のすべてのポイントポイントを指導されたのですが、途中で、違う歌い方をしている人も発見されたのでしょうか、また、声の種類も器用に聞き分けたのか、「3人ほど、 違った歌い方をしてますね〜」など、皆様にも上手に歌えるように、という気持ちが伝わってきました。もちろん、自分の歌をどんどん世の中に広めたい、という意気込みも 伝わってきます。特に、今回は、三代さんにとって、初めての「男歌」ということもあり、男の心情を理解するため、「無法松の一生」など、映画で勉強した、という話もありました し、振付も男性らしさを現して、ということなので、男性にも歌える歌、という特徴もあります。いつもステージでは熱心に、また、ファンを拡大へ、という意気込みを、特に感じ ます。

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全体印象

 本日の川越のステージで最大の心配は、天候のことでした。というのは、銀座三越と違って、屋根をつけることができないので、ステージ自体が中止になってしまうからです。 その意味では、16日も川越ではステージの予定があるので、非常に天候が心配です(当然、その歌手を目当てに来場される方もいらっしゃいますので)。
 前回、同じ川越丸広百貨店に(2002年春)観覧に行ったときは、入り口の特設ステージで行われました。今回は、屋上のステージだったのですが、確かに屋上だと、落ち着いて 演歌を聴ける、というのはありますので、既成のファンにとってはこのほうがいいと思います。前回は、入り口の狭い道路を車が通過するシーンとかあって、危ない、というのがある のもその理由です。また、百貨店の屋上は、多くの場合、遊園地のような子供の遊び場があるので、子供づれの家族も、子供が、「ちょっと音楽が聞こえるから、聞いていこう!」と 好奇心でこの会場に、親を連れて来る、というケースも考えられ、このことから、子供が演歌というのに興味を持つ、ということもありえます(もともと、演歌ファンの拡大の原点、 という気もしますし)。また、今回の川越のステージは、銀座三越よりもかなり広く(ステージの客席だけでも銀座の2倍くらいはあるでしょう、また、遊園地の部分もかなり広い ですし)、主催者側にとって、開催はしやすい場所ではないかと思います。
 逆に、「川越」という地理的条件、あるいは、丸広百貨店の入り口や店内での宣伝の少なさもあり、観客は銀座より少なめでした。(ただ、時間帯によっては銀座で見るくらいの 観客数はあったので、そんなに特別寂しい、という感じではなかったのでよかったです)もちろん、会場の広さ、あるいは、本日の天候にも問題があった、(中止かどうか微妙なの で、リスクを避けた方が多かったのかもしれません)ということを考えれば、むしろ観客は多かった、と言えるのかもしれません。でも、宣伝の仕方によっては、もっと来客を増や せるかもしれない、という感想もあります。
 あと、当初から演歌を見に、というファンは、やはり高齢化が進んでいる、という感じもあるのですが、百貨店の客層が銀座三越よりは若めなので、来客も、少し若い年代の家族 連れもいらっしゃったので、このような方々が、演歌の良さを子供に伝えていければ、と思います。

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