前半・阿高・では阿高の出生の秘密を中心に藤太との深い友情をとてつもなく大きな・・いや、荻原規子さんには「あぁ、なるほど」と思えるような・・スケールで壮大に描かれている
そして・・・
もう一人の主人公・苑上との奇跡のような運命の出会い・・・皇女の苑上の兄への優しい思いと自分への虚しさ・・・それが交差しあって、物語は進んでいき そこで苑上は究極の選択をしいられる・・・・
後半・苑上・では二人、阿高と苑上の切なくも憧れる恋物語・・空色勾玉・白鳥異伝に続く壮大ファンタジー・・・自然と頭に思い浮かぶ美しい情景に思わず顔を綻ばせながら読んだのを覚えています・・・きっと気に入る物語、読み出したらとまらない・・・・そんな物語を・・あなたに。 本気でカンドウします!!!!この本に出会ったのはちょうど1年前ぐらいです。先輩から勧められて読みました。しかし・・・軽く・・のつもりが・・・ハマリました・・・。日本の物語では、ダントツで一位だと感じております・・勾玉三部作の中では一番好きです!!!本気で阿高大好きです!!!苑上も共感できます!!!!この物語が、日本のものであるからこそ、入り込みやすかった・・・!本気でお勧めできます!!!ぜひ・・・・! 大好き荻原さん初読の頃は、勾玉三部作では『白鳥異伝』がいちばん好きでしたが、今はこちら派。というか、読み返してヒロインがいいなあと思いました。早良親王のたたりのうわさ流れる桓武天皇の時代、15歳の内親王苑上は宮の奥にこもって都が荒れてゆくのをみていられず、救いの勾玉をもつ「天女」を探しに出る。一方東の武蔵国では、17歳の少年阿高が父方の家で同い年の甥たちと暮らす。父親も母親も生まれたときからおらず、阿高は自分の本当の居場所を求めてエミシの地へ旅立つ・・・。ヒロイン苑上はおひめさま言葉をつかいます。私のあらすじではなんだかファンタジー系ちゃきちゃきの女の子を想像してしまいそうですが、かわいらしい、妹のような素直な子です。彼女は天皇家にふりかかる呪いに阿高と共に立ち向かいます。勾玉三部作一影の薄いヒロインといわれる彼女ですが、前二作より時代が大分下り、色々なしがらみの中で頑張る苑上に心動かされます。阿高の男心は今も昔もよくわかりません。けれどその分苑上を応援できます。ドキドキわくわくはもちろんの、歴史ファンタジーです。 読んで損はない素直におもしろかった。作者は私の母と同じくらいの年だが、その年で少女の心を失わずにいられるのはすごいと思う。この本はぜひ、夢を失った大人たちに読んでほしい物語だ。ただ少女漫画的な要素もあるため、意見はきっぱりと分かれると思う。すごくおもしろいと思うか、くだらないと思うかだ。
本編の『クマのプーさん』から併せて読んで、上のセリフの意味する所を深く理解していただきたい。特に大人こそが読むべき本である。 プーさんはすごいくま!一般的なイメージでは、プーはただのかわいいくまに思われている節がありますが、実は深い知恵をもったくまです。
プーは詩人でもありますが、プーがウサギに、「その歌、君がこしらえたの?」と聞かれたときの返事がすごい。「うん、まあ、こしらえたようなものなんだ。そりゃ頭でするもんじゃないさ」。また別なところでは、「詩とか歌とかってものは、こっちでつかむものじゃなくて、むこうでこっちをつかむものなんだ。だから、ぼくらは、むこうでこっちを見つけてくれるところへ出かけるくらいのことっきり、できやしないんだ。」と自分に語るのです。作為をよしとせず、無為に生きるプーは、さながら中国の老子のように超然としています。
これはほんの一例ですが、この本には生きるうえでの知恵がさまざまなところにちりばめられていて、楽しいながらも深みに感じ入ることができます。子どもから大人まで、強く一読を勧めます。 Winnie-the-Pooh続編かわいくっておかしくって、なぜかちょっとキュッとせつなくなるプーさんと森のみんなのお話。ティガーはこの本で初登場です。
Methuenのハードカバーの表紙がかわいくて、中身の挿絵もカラーだし、いいなー、でもハードカバーだと読むには重いなあ…と思っていたときに見つけたのがこのバージョン。
ペーパーバックだけどオールカラーで、紙の質もいいのでカラー挿絵のが欲しいけどハードカバーは重いしちょっと大きい…と思っている方にはおすすめです。大きさはそれほど小さくはないです。縦長で、新書サイズを一回り大きくしたようなイメージです。