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<詩>に、 五月のハリネズミ
5月29日(水) 更新のお知らせ 22−28
をアップしました。<詩>に、 五月のハリネズミ
5月22日(水) 更新のお知らせ 15−21
をアップしました。5月18日に、新宿文化センターで、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団の「炎のマズルカ」を見た。その舞台のイメージが強烈。新着リンクも4つあります。
<詩>に、 五月のハリネズミ
5月15日(水) 更新のお知らせ 8−14
をアップしました。
「五月のハリネズミ」のコンセプトは、1ヶ月毎日詩を書いてみようということで、これはわたしにとってはかなり無謀な試み。<ことばのあやとり>に、
5月8日(水) "rain tree"vol.23発行のお知らせ 関富士子単独号
スピンドル・スピン
<詩>に、羽翼の骨
五月のハリネズミ 1−7
沖縄観光旅行
<詩を読む>に、「そのとき」という瞬間 宮澤賢治「印象」を読む
<雨の木の下で>に、
詩の催しもりだくさん
をアップしました。今号は関富士子単独号です。"rain tree"を、一人で手探りでおずおずと始めたあのころを思い出して、初心に返ります。暗中模索は今も変わりません。
5月3日(金) 死滅する脳細胞 詩誌・詩集情報
うかうかしているあいだに、5月も3日である。 とりとめもなく思うことはあるのだが、次の瞬間には忘れている。これではならじとメモをとってみるが、あとで見るとろくなものはない。脳細胞が80%ぐらい摩滅しているのを感じる。急速に老化に向かっている。恐ろしいくらいだ。人間はこうして壊れていくんだな。アルツハイマーで人格が崩壊してしまった祖母を思い出す。
子供たちが育ったら、仕事を減らして思う存分読書をしたり、詩を書いたりしたいと思っていたが、どうもそうは問屋が卸さない。うちの男には、妻を養うという考えが毛頭ないらしい。今までどおり、わたしにかかる生活費(食費、住居費、光熱費、保険料、年金など)はわたしが出すのが当然と思っている。わたしももちろん、それが当然と思って働いてきたし、育児期間の数年を除いて、夫の扶養家族になったことはない。貯金をする余裕はないが、洋服代などはもちろん、詩集や詩誌作りの費用も含めて、自分の個人的な支出はすべてまかなってきた。もちろん主婦としての家事もきちんとやってきたつもりである。
男もわたしと同じフリーのライターだが、わたしの仕事に比べれば原稿料はいい。本が売れれば印税も入る。わたしは自分に定期的にかかる費用を男に毎月渡して、家の経済をすっかり任せてきた。毎月の支出はだいたいわかるが、彼の収入はいくらかあるのか知らない。でも仕事一筋で、酒が好きなくらいで趣味もあまりなく、いわゆる遊び人ではない。住宅ローンの返済もあり、子どもを扶養して学費など一切を出しているのは彼である。ゆとりがないのはしかたのないことと思ってきた。
でもこれからは子ども二人分の学費や生活費が浮くのだから、その分のいくらかを利益として還元してほしい。せめて子供たちに渡していた毎月の小遣い分ぐらいはもらいたい。先日、そのことを夫に言ったところ、彼は不思議そうにこう言ったのである。
「なぜあなたにお金をあげなくちゃならないんだ?」
これでわたしはキレタ。二人で25年働いて、ようやく生まれようとしている利益分を、すべて自分のものとして当然と思っているのか。妻はその半分をもらう権利があるのだ。なにより、妻への感謝といたわりの気持ちはないのか。夫のの厚顔無恥な右頬を、利き腕の左手で思いきり平手打ちをし、シャツの胸を揺さぶって怒ったら、シャツが破れた。それから3日は腕の筋肉が痛かった。男は次の日、10万円もってきて、毎月利益の半分を還元すると言ったが、わたしはどうしても怒りが収まらない。この25年間のわたしの努力はなんだったのだろう。そう思うと、むかむかしてまた殴りたくなるので、できるだけ顔を合わせないようにしている。
男は朝は8時ごろ家を出ていくので、そのあと起きる。夜は8時ごろ帰ってくるが、その前に夕食の支度を済ませて、近所の大学の図書館へ行く。ほんとうは晩ご飯作りもボイコットしたいのだが、娘が慣れない仕事でおなかをすかせて帰ってくるのでしかたがない。図書館は夜の10時まで開いている。読みたい本がたくさんあり、静かで気持ちが落ち着く。
そういえば、時間を気にせずに、思う存分本が読みたかったんだな。わたしは足掛け30年詩を書いているが、自分を詩人と名乗るのはいまだに気が引ける。いつかある人が、詩人というのは勉強しませんねー、まだ、歌人や俳人のほうが知識があると言っていた。ほんとうにね。ほかの人は知らないが、わたしは詩人としての知識など何もない。詩を勉強したり研究したりということはほとんどできないできてしまった。自分の詩を書く時間を作るだけでせいいっぱいだった。
先輩の詩人に、詩はお金にはならないけれど片手間ではできないことだ、本気でやろうとしたら、やはりそれに専念しないと、と言われたこともある。詩人に大学の先生が多いのはそういうわけかな。好きな研究でお金がもらえるのはうらやましいことである。詩でも小説でも、ここ20年ほどで、生活の心配のない専業主婦に、いい仕事をする人が育っているのはいまさら言うまでもない。
もちろん、そうでなくても、妻子を養いながら詩人としてめざましい仕事をしている男性は大勢いる。わたしも働かずにすむ環境を羨ましいと思ったことはなかった。働いて自立することは詩人としてというより前に、人間として当然のことと思ってきた。
でも、もうそろそろいいのではないか。せめて今からでも、詩を読んだり書いたりすることに没頭して暮らしたいと思うのは、はたしてぜいたくなことなのだろうか? それとももうそんなことは無駄なことか? 脳細胞が目覚しい速度で死滅しているのに。
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いつもたくさんの詩誌・批評誌、詩集をご恵送ありがとうございます。遅れがちですが必ず読んでいます。ネットのみなさまにも、どんなものが発行されているのかお知らせします。
詩はいつも読者を求めています。読んでみたいという方は、遠慮なく発行者に注文してください。残部があれば喜んで送ってくれます。住所を知りたい方は関にメールをくださいね。
また、あざみ書房HP(桐田真輔さん管理)
個人誌・同人誌情報では、詩誌の写真や発行者、執筆者、作品紹介、購読案内などの詳しい情報があります。メールで注文できるようになっています。詩誌発行者の登録も随時受付中。ネットで詩誌を通販したいけれど、HPを持つ余裕がないという発行者の方も、ぜひのぞいてみてください。
"rain tree"もどうぞよろしく。
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寄贈詩誌など 敬称略 2002年4月
COAL SACK 42 鈴木比佐雄.
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KoKo 11 斉藤圭子.
SPACE 43 大家正志.ふたば工房
雨期 39 須永紀子.雨期
オドラデク 2 谷口哲郎
貝の火 13 紫野京子.・浅山泰美.・田中清光.
環 103 神谷鮎美
橄欖 62 伊藤芳博.
グッフォー 37 水出みどり
くり屋 13 木村恭子.
索 27 倉田良成.
断簡風信 173 桐田真輔.
庭園 2 北川有理.
パーマネント・プレス 33 石川為丸.クィクィ
帆翔 26 岩井昭児.
肘 号外1・2 島田牙城個人紙 石川為丸.
部分 18 三井喬子.
湧太詩誌 7 「彼岸」彩工房
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