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                    探求の光(第7話)


 神は人格神なのか、宇宙の普遍的法則なのか
 
 ところで、私は天使(たち)に一つの質問を向けてみた。
 「神様というのは、この宇宙を運行しているエネルギーというか、宇宙の法則のようなもので、人格のようなものはもっているのですか? 人間の言葉で、私たちに語りかけてくれるのですか?」
 右の天使がいった。
 「神様は、この宇宙を司っている根元的な法則でありエネルギーです。だれもその姿を知ることさえできない、本当に高くて、本当に深淵な存在なのです」
 左の天使がいった。
 「神様は愛です。愛は単独では意味を為しません。愛があるところには相互理解と関係性があるのです。もしも神様が、冷たい普遍的な法則に過ぎなかったら、いったいどうして人間と相互理解と関係性を築くことができるでしょう。それゆえ、神様は人格をもっているのです。人格を媒介としなければ、人間とコンタクトすることができないからです。そして、もしも神様が遠くて高い存在にとどまっていたならば、どうして関係性を結べるでしょうか。それゆえに神様は、私たちのもっとも身近にいるのです。あなたが笑うとき、神様も笑い、あなたが泣くとき、神様も泣いているのです。あなたは決して独りではありません。独りになることはできないのです。あなたが神様の方に気持ちを向けるだけで、あなたは神様と何らかの手段を通して交流することができるのです。なぜなら、神様の方は、常にあなたの方に顔を向けているのですから」

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