| 外法帖放遊記 |
| 陽……壱話 弐話 参話 四話 伍話 六話 七話 八話 九話 拾話 拾壱話 拾弐話 拾参話 |
| 陰……拾四 拾伍 拾六 拾七 拾八 拾九 弐拾 弐拾壱 弐拾弐 弐拾参 弐拾四 弐拾伍 弐拾六 |
第拾八話「血契(ちぎり)」 |
|
なぜだか、早朝から、天戒といっしょにお山の散歩の遼次郎。 途中、迷い出てきた狐をきっかけに、 「化け狐と恐れられたり、一方では稲荷の使いと言われたり」 などと、狐談義。――ナニこれ? ★ 九角屋敷。 改めて、今までの行動の目的を確認する天戒。 江戸の霊場を荒らすことで、江戸全域の霊的防御力を弱めるのが、その目的である。 大蛇の小石川しかり、お葉の吉原しかりだ。 そして今回は、「北にうねりあり」という桔梗の占いにより、 北方の小塚原刑場に向かう一行。 刑場への道中、骨董品店に寄る、と言い出す九桐。 「ならば、二手に分かれるか――」と考え、同行する遼次郎。 と、「罪人の子供から金をダマし取る計画」を話す浪人どもの姿が。 どうやら、翌日の刑場で処刑される男だということらしい。 だが、ソイツらとはすれ違うのみで、遼次郎たちは気がつかない。 到着した如月骨董品店の店内では、 その噂の主らしい、兄と妹らしき子供たちふたりが、刀を売っている。 「銘刀である」として、喜んで買い取る、店主のジイさん。 しかし、傍目から見ても、どー見てもタダの刀にしか見えなかった。 なぜ買い取ったのか、と聞くと、子供たちの身の上話を始める店主のジイさん。 なにやら、ワケありの父親を助けるために、お金が要るらしい。 その店主の勧めにより、王子稲荷へ寄るふたり。 そこで、店にいた子供たちの、男のコの方に会う。 「父ちゃんと、妹を、助けたい――」 店主の態度といい、どうやら彼らの父親は、単なる罪人というわけではなさそうだ。 子供たちの気持ちに応えるためにも、事実を改めるべく、調査を開始。 ――なんだか、鬼道衆らしくない行動かも……とか思いつつも。 子供たちの父が捕まっているであろう番屋に来てみると――、 骨董品店のジイさんと、あのふたりの子供たちが。 どうやら、父親に会わせてくれと、直訴しに来たようだ。 だが、「規則」をタテに断わっている役人は――なんと、あのホモ……いや茂保衛門だ。 こいつが遼次郎の脳裏からデリートされることは、 たとえ七度生まれ変わったとしても、ありえまい(笑)。 それはともかく(笑)、子供たちのあまりのしつこさに、キレそうになる茂保衛門。 話がこじれそうになったので、割り込む二人。 茂保衛門、捕り手を呼び、戦闘へ――。 〜勝てるわけねーだろの木っ端捕り手ども〜 彼らを江戸の「鬼」と知り、あわてて逃げ出す茂保衛門。 子供たちを父親に会わせてあげると、 どうやらその男は、「役人斬り」の冤罪を、金と引き替えに「負わされた」らしい。 それとて、騙されてのことに違いあるまい。 しかし、ヘタに脱獄して、子供たちにも被害が及ぶといかんと、居残る父親。 だが、どちらにせよ、その子供たちも狙われているのだ――。 その場は引き上げる一行だが――。 鬼哭村にて、作戦会議。 その親子の「ウラミ」を利用せんとする嵐王の作戦は――、 いかに「鬼」にも理解のある遼次郎といえども、さすがに受け入れ難く、怒りの却下。 それは、天戒もまた同意見だ。 「鬼道衆ともあろうものが、義賊の真似事はどーか」 とわめく澳継クンを諭して、 「幼子が犠牲になるような世の中を、我々は決して認めたりはせぬ!」 という天戒の断により、父親の救出行、決定。 ……昔の天戒なら、「――犠牲にするような幕府の行為は許せん」ということで、 「処刑の妨害」が優先名目だっただろうに。 鬼道衆の理念も、少しく変わってきているようだ。 そこに、遼次郎の加入が、どう影響しているものなのか――。 作戦決行当日。 「気になる点」として、桔梗の吉原での「作戦」失敗の原因となった、 「龍閃組」の話題が。 そして、そのなかのひとり、「美里藍」と、「菩薩眼の娘」の関係も――。 急ぎ、調査を……と言う嵐王と、 連中とは、どうせ何度も会いそうだし、まずは目の前の事件を―― と言う九桐とが、いささか対立気味。 この辺も、鬼道衆の理念が変わりつつあるがゆえの混乱か。 そこで天戒は、まずは時間のない救出行をいつもの実働部隊に命じ、 一方で、対立組織の台頭により、激しくなるであろう戦いに備え、 嵐王には新兵器の研究・開発を急がせる。 さすがは頭目、あわてず騒がず、見事な裁き。 で、まずは子供たちの身を保護するべく、彼らの居そうな王子稲荷へ。 と、かわりに見つけた「龍閃組」。 よせばいいのに、九桐が「ご挨拶」に向かう。 遼次郎が苦笑する。 「あのとき」の九桐は、こーいう理由でやってきて、ただ素通りしていったのか……。 だが、その苦笑の意味は、周りはもとより、自分にさえわかりはしない。 ともあれ、肝心の子供たちは見つからず、骨董品店に行ってみる。 すると、子供たちは、先に刑場へ向かったという。 あわてて自分たちも向かう。 刑場にて、子供たち発見。 ――と、桔梗の懸念通り、兄ちゃんの方が、「早まった行動」に。 「父ちゃんは悪くないんだ!」 役人に食ってかかる兄。気色ばむ番役。ヤバい――その時! 忍装束の、謎の男――《影》、登場。 突如、刑場に鳴り響く雷鳴。 これは、彼の《力》なのだろうか――? 「君たちの父は、必ず助ける」 《影》は、子供たちに約束し、遠くへと逃がす。 そして、そのどさくさまぎれにと、救出部隊の一行は刑場に潜りこまんとするが、 そこに現れたのは、「服部半蔵」と呼ばれ、役人たちに信頼されている、 ――猿。 ちょっと待て。服部半蔵といったら、「半蔵門」にその名を残す、 稀有な働きをした忍びの頭目の名前だろう。 猿はないぞ、猿は。 いちおう、忍び装束を着ているところが、なおさらバカにしとる。 ていうか、こんなの信頼するなや、番役ども。 本物の半蔵が、草葉の影で泣いてるに違いない。 太閤秀吉あたりも、いっしょに怒っているかも。 澳継クンのため息(笑)とともに、力の抜ける戦闘へ……。 〜猿はやっぱり猿。〜 《陰氣》の塊だという「半蔵」は、現世に体を保持できず、消滅。 逃げ出す番役ども。 父親を磔から助け降ろす一行。駆け寄る子供たち。 だがその父親は、番屋にすべてを話すという。 「幕府にも、信ずべき者はいるはず――」 彼の信念を尊重し、引き上げる一行――。 と、帰りの山中にて、あの《影》を名乗る忍者に会う。 忍び装束を解いた彼は、水も滴るとはこのことかという、総髪の美青年で――、 しかも、あの如月骨董品店の店主だという。 あのジイさん姿は、変装だというのだ。 思わず桔梗が、「大事件だよ!」と叫ぶほど驚く一行(笑)。 そらそうだ、ギャップが……。 「奈涸(ながれ)」と名乗った彼は、以後、手を貸すことを約束して、消える。 後のインターミッションでの、如月骨董品店。 美男子バージョンの「奈涸」が店に出てる――! う、潤いがーー(笑)! |
| 陽……壱話 弐話 参話 四話 伍話 六話 七話 八話 九話 拾話 拾壱話 拾弐話 拾参話 |
| 陰……拾四 拾伍 拾六 拾七 拾八 拾九 弐拾 弐拾壱 弐拾弐 弐拾参 弐拾四 弐拾伍 弐拾六 |