禅問答の世界(第9問「不安な心」)
第9問「不安な心」
達磨のもとに神光(じんこう)が尋ねてきて問うた。
「心が不安でたまらないのです。この苦悩を取り去ってください」
「その不安でたまらない心を、ここに出してみろ。安心せしめてやる」
「出そうとしても出せません。心には姿がないからです」
「姿がないものに、どうして悩みなどあろうというのか」
それを聞いて、神光は達磨の弟子となった。
−無門関−
これに関する私の回答は、次の第10問と一緒に説明してあります。次の第10問をご覧ください。その前に、皆さん自身で、ちょっと考えてみてください。