| 外法帖放遊記 |
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第弐拾参話「魔教」 |
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龍閃組による「被害」が大きくなるにつれ、 対龍閃組を本気で考え始めざるを得なくなりつつある鬼道衆。 そもそも、その中心人物である藍を、捕らえておきながら逃がしたのは頭目自身で、 そのへんも、特に当人の天戒には、苦慮するところなのだろう。 そこで、嵐王の提案する「策」を全員で聞くところへ、 「出張中」だった火邑が帰還。 南方で、幕軍に多大な被害を与えてやったぜ、と意気揚揚な火邑。 対龍閃組の作戦と聞き、その先鋒も自ら買って出る。 ★ で、その「策」とは――やはり、「ヴラド」との共闘だった。 比良坂と合流したことで、ほぼ「前」の記憶のもどった遼次郎には、 火邑が現れた時点で予想はついたのだ。
だが、「よお火邑」と声をかけるわけにもいかず(そもそも「前」は敵だし)、 いきなり「ヴラドは好かん」とわめいて不審がられても困る。 そもそも、「陰と陽の太極を集め」なければならないのだから、ここでスパイ疑惑はマズイ。 どうも、余計な苦労を背負いこんだようだ……と、密かに思う遼次郎。 なるほど、比良坂が、今に至るまで詳しい事情を話さないのも、 知らない方が自然に振舞える、と考えての配慮だったのだなあ……などとも。 そして、そんな遼次郎にとって、「対龍閃組」というのは、複雑な思いでもあった。 だが、その思いも口にするわけにはいかず、ヴラド亭へと出発。
ヴラド亭のあると聞いた大森にて――、 呑み過ぎて千鳥足の美冬と、その姿に困惑する道場生たちの姿が。 あの時の負け(と、九桐に自害の無意味さをツッこまれたこと)が、よほど応えたのか。
それはともかく、「前」の龍閃組とは違い、無事遭難もせず(笑)、ヴラド亭到着。 と、攘夷の浪人に追われているらしい、アメリカ人ふうの男が突然、助けを求めてやってきた。 そこに、ヴラド亭からメイドのほのかちゃんも出てきた。 「ひさしぶりだね」 ……と、挨拶するわけにもいかないのが、遼次郎の辛いところだ。 ほのかちゃんに連れられ、アメリカ人のオッサンも一緒に、ヴラド亭内へ。
ほのかちゃんの無垢さと、あまりに対照的なヴラドの胡散臭さに、驚く一行(遼次郎除く)。 案内を請うていると、ほのかちゃんに連れられた金髪のガンマン風の男が。 テーマ曲がウエスタンで笑える……! (おや、この男、「前」にどこかで……) 遼次郎は、ちょっと考え、 大森の中で、ほんのり遭難気味(笑)の龍閃組とすれ違った男だと気が付いた。 (なんだ、この亭の客人だったのか――) クリスと名乗ったそのガンマンを、鬼道衆との会見に邪魔だとみたのか、 あわてて自室に、丁重に追い返すヴラド。
そして会見にて、人ならぬ≪夜魔族≫としての正体をあっさり明かすヴラド。 ≪人≫に追われた夜魔族として、≪人≫に復讐を画策するヴラドは、 人ならぬ≪鬼≫として体制に復讐を挑む鬼道衆とは、手を取り合えるだろう、と。
その夜中。 あてがわれた部屋で密談中の一行に、「ほのかがいなくなった」と助けを請うクリスが。 ヴラドは怪しい。ヴラドによからぬことに利用されるのではないか――と。 怪しいもなにも、その正体と思惑を知っている一行は、 ヴラドのその腹黒さ――というか、異質な邪悪さ――に辟易していたので、手伝うことに。
邸内にて、ほのかを探す一行。 ――と、突然の銃弾が、クリスを襲った! 現れたのは、あの助けを求めてきたアメリカ人のオッサンだった。 ジェフという名だというこいつは、実はなんと、幕府のやとわれ人であるという。 しかも、クリスにとっては、妹の仇だとか。 母国で一度「仇を討った」はずなんだそうだが、 何をどうしたのか、「闇から這い出て」きて、逆恨みで追っかけてきたものらしい。 「幕軍」も「卑怯者」も大嫌いな一行、遠慮呵責なく戦闘へ。
〜所詮は小悪党〜♪〜
ぶっちめたと思いきや、しぶとく立ち上がるジェフ。 どうやらマジで「悪魔に魂を売った」――「人間ではなくなった」ものらしい。 しかし、クリスの切り札・≪氣弾≫によって、この世から≪消滅≫せしめる――。
ほのかの行方は結局わからず、 ――「外の集会に出ることを許可しただけだ」とヴラドは言ったが―― 一行は、いったん部屋に戻ることに。 その、夜半。 長州の志士だったという火邑の身の上話を聞かされた遼次郎、 さらに、「大切な宝物」として、紅い≪珠≫まで見せてもらう。 それは――違うぞ。 だが、あまりにその≪珠≫に心をかけている様子なので、何も言えず。
で――本来この件は火邑が引き受けたものであり、 桔梗と遼次郎は「依代捜し」の任務が終了していない。 だが桔梗は、自分は一人でいいから、火邑を手伝えという。 一方火邑も、かまわんから桔梗を手伝えと――どーせーつーんじゃ。
翌朝。 早々と、遼次郎を置いて出立したらしい桔梗。 「とっとと行け」と背中を押されて、仕方なく追いかける遼次郎。 と、クリスまでもが追いかけてきたため、 とりあえず、クリスとのコンビで江戸の町へ戻る。
そこで、澳継クンと九桐のコンビと合流。ソバ屋で会議。 店の主人から、「神隠し」の話を聞ける。 「干からびた死体」が見つかっている、という話だ。 今の遼次郎には、その真相はよくわかるのだが、まあ黙って聞いていた。 すると、美冬が臥龍館に居なくなった、という話も出た。 あちこちで呑んで暴れていたというような噂はあるそうだが。
鈴が森方面にて、よく彼女の姿を見かける、という情報を得た一行は、 さっそく急行してみる。 すると――鈴が森の刑場には、人の姿はなく、異様な妖気が充満していた――。 と、なにやらふらふらと、奥に向かって歩く美冬の姿が。 「どこに行くつもりだ?」 不審に思い、追ってみたところ――突如、大量の怨霊が現れ、囲まれてしまった! ――戦闘へ。
〜やたら怨霊と縁があるなあ……(笑)〜
やはり美冬を追っていた桔梗と合流、 その説明によると、どうやら、美冬は特殊な霊媒体質で、 そのせいでたくさんの霊が集まってきてしまうということらしい。 持ち味だった鉄の意志が二度までの敗北で緩んでしまったため、 そういう体質が全開になってしまったのだろう……。 ということは――彼女こそが、最高の≪依代≫ということになる。 意識を失っている美冬を、連れていくことにする一行。
「おい、そんなとこでいつまでグズグズしてんだ。彼女、寒そうだぜ?」 そんな説明と会議をしている一行に、澳継クンが怒鳴る。 そう言えば、美冬は薄い稽古着ひとつで無意識に歩き、地べたに倒れたままなのだ。 しかし、それを真っ先に気遣って見せたのが、なんと澳継クンだったことに、 「お前もそんな気遣いができるようになったか」 と、驚きと、気付けなかった照れ隠しとを兼ねて揶揄する一行。
そんな一行を見て、「根は悪人ではないのですね」と、クリスが胸を撫で下ろし、 鬼道衆の仲間入りを宣言した。 ……人攫いの相談とかしてるし、場合によっては誅する覚悟だったのだろう。 よかったよかった――のか? ホントにいいのか? クリス(笑)?
「――こんなヤツじゃなかった。もっと気位が高くて、負けることなんか、 考えもしないようなヤツだったのに――」 美冬を助け起こしながら、澳継クンがつぶやく。 「苦しみにあえぐ時、それを分かち合える者がいないということは、不幸なことだ――」 またしてもおんぶ担当の九桐が答える。 「俺は――認められたい人が居て、絶対負けたくない奴が居る。 くよくよしたり、落ちこんでるヒマなんて、ねえよ。だから――わかんねえ」 澳継クンが、くすんと鼻を鳴らす。 「いつか――わかるさ」
ホントによかったのか、クリス(笑)? なんだかんだ言っても、攫っているんだぞ(爆)?
さて、主人公は、ここで初めて「陽」編での記憶を取り戻した―― という設定にしてみました。 最後まで「陰編」のままの記憶だということでは、 比良坂のセリフとかが筋が通らないことになっちゃうし。 たぶん、前回での「黄泉の扉」から、記憶もいっしょにこぼれ出て来たんでしょう。 うーん、「剣風帖」における、「輪廻の罠」から戻る時の紗夜ちゃんとのカラミのような、 ドラマチックな演出が欲しかったですね。わかりやすいし。 勝手に書いてもよかったんですが、これ、ノベルじゃなくてプレイ日誌だし……。
でも、「記憶アリ」にすると、メチャクチャ書きやすいです。 すべてを理解した主人公の視点で書けるので。 たぶん、スタッフの方も、暗黙のうちに「記憶アリ」ということで、 ストーリーを進めてしまったのでしょう。 比良坂のセリフが、その説明ということだったのか……。 でも、それなら「前」の世界と「こっち」の世界との因果関係を書かねばなりません。 この日誌では、ソレは書いていないので、 まあ、こーいう設定にするしかないわけです。
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