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外法帖放遊記

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第弐拾四話「慟哭」前篇

前回で捕らえた美冬を使い、降霊の儀を行わんとする天戒

しかし、これは自分一人でやらねばならぬという。

――お前は、この儀を……いや、なんでもない」

「……?」

天戒は何が聞きたかったのだろう?

「……どう思う?」

と、コトの是非を問うてみたかったのか?

揺れる頭目の心。考えてみれば、彼とてまだ若いのだ――。

鬼哭村周辺の山中をパトロール中の九桐遼次郎

途中、子猫に遭遇。

すると、その猫を「花梨」と呼ぶ少女が現れ、

そして彼女を「お政」と呼ぶ青年「又一郎」もやってきた。

又一郎は刀傷を負っており、何者かから逃げてきた様子である。

お政の「助けて」の言葉に、始めはいい顔をしなかった九桐だったが、

「こんな時代……滅んでしまえ……! 権力者だけがいい思いをする幕府なんて……」

という又一郎のセリフに反応。村に連れ帰ることに。

 

どうやら二人は、酒問屋の丁稚と、吉原の遊女だったらしい。

「この村に居たいのなら、それなりの覚悟を見せて貰いたい――」

自分と戦え、と又一郎に告げる九桐

「私に戦う力はありません。――ですが、命を差し上げます!

引き換えに、お政ちゃんだけでも――どうか――」

その言葉が聞きたかった、と九桐

確かに彼は、「力を見せろ」ではなく、「覚悟を」見せろと言ったのだ。

彼らの受け入れを決定する九桐

 

その夜半。

澳継クンの寝言に目が覚めた遼次郎は、同じく起きていた九桐に、「瓦版拾号」を貰う。

なんで(笑)

 

翌早朝。

又一郎お政がいないと騒ぐ澳継クン

 スパイということもあるまいが、鬼哭村周辺には妖(あやかし)も出る。

いちおう捜しに行こうか――という九桐の前に、ようやく目覚めたらしい比良坂が。

「まもなく、刻が満ちる――あなたたちに、大いなる災いが降りかかる――」

不吉な「予言」に、騒ぐ澳継クン騒いでばっかりだな、彼(笑)。

が、ともあれいつもの実行部隊で、探索に出ることに。

 

一方、駆け落ちの二人は、迷惑をかけたくないと、飛び出したらしい。

かえって迷惑だっつーに。

そこに、彼らを追ってやってきた浪人どもが――。

 

遼次郎たちが駆けつけた時には、もう二人は冷たくなっていた――。

まだ近くをうろついていた、下手人である浪人どもを、腹いせにぶっちめる一行。

だが、桔梗だけは、まだそれでも納得できないらしい。

生き残っていた猫の「花梨」に外法を施し、主であるお政の恨みを果たさせようとする。

だが、それが果たして二人の願いであるのかどうか――?

九桐も首を傾げて止めようとするが、桔梗はガンとして聞かず、

ひとりで山を駆け降りる。あわてて追う一行。

 

二人を殺した浪人を雇ったらしい、「備前屋」。

そこを、外法によって「化け猫」と化した、お政+花梨に襲わせる桔梗

逃げ惑う備前屋と、密談していた「御奉行様」。

そこに現れたのは、巫女にして「獣祓い師」でもある、葛乃

戦い一辺倒で、何事も力尽くな鬼道衆をなじる。

だが、割りきれない思いの桔梗は、聞く耳を持てない。

と、「化け猫」のお政が暴走。戦闘へ――。

 

〜悲しい戦いだな……〜

 

「化け猫」は倒れ、お政としての意識を取り戻す。

しかし彼女は、自らが呪われた存在である「怨霊」に堕しているのを知り、

もう又一郎のいるはずの黄泉にも行けないと聞いて、

一行を激しく憎み、呪いの言葉を吐く。

「私、復讐なんて望んでいなかった。あの世で又一郎さんと、結ばれる方が良かった。

どうして、私をこんな姿にしたの? どうして――」

声もない桔梗。と、そこに現れたのは――

又一郎さんっ!?」

驚き叫ぶお政。それは、又一郎の霊であった。

「さあ、僕と一緒に、行こう――」

「又一郎」の説得により、無事成仏できたらしいお政

 

次の瞬間――「又一郎」の霊は、一枚の人型の紙切れに変わった。

どうやら「又一郎」は、何者かが使役する「式神」であったらしい。

「少女の魂ひとつ救えないようでは、まだまだですね……」

驚く一行の前に、美形の少年が現れる。

彼は、桔梗と知り合いのようなことを言い、

怪しんで突っかかる澳継クンを、電撃のような技であしらう。

「又一郎」を送りこんだのは、彼であるらしい。

 

そんな彼の口から、驚愕の一言が。

「私の名は安部晴明――桔梗は、私の娘です」

 

つづく。


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