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邪……弐拾七 |
第弐拾六話「虚空」 |
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それから三月後――って、またか(笑)! 「刻が満ちる――」 なにやら呟きながら、那智山中を彷徨する比良坂。九角家の墓前へやってきて―― 「大丈夫。あなたたちの大切なひとたちは、死にません――」 ★ 蜉蝣についての調査を始めんとする鬼道衆ご一行。 (今まで三月もなにしてた!? ――とは、ツッコんじゃいけないのかな、やっぱ) その一行の耳に、聞き覚えのある、「しわがれた女の声」が――。 外に出てみると、先ほどまで明るかった空が真っ暗で、妖気があたりに満ちている。 そして――予想どおり、蜉蝣登場。 いきなり憎まれ口を叩いたかと思えば、亡者の集う山中にテレポート。 戦闘へ――。
〜いまさら、亡者ごときじゃ相手になりませぬ〜
自分の術にかなりの自信があったらしい蜉蝣、破られて驚く。 見回せば、元の鬼哭村。幻術の類か。 今度は、直接自分が――と意気込む蜉蝣に、威圧的な口調の男が――。 「ヒトよ――死すべき者よ――」 紅蓮の髪の男――そう、「アイツ」だ! (柳生、宗崇――!) 「前」の出来事は、忘れようとしても忘れられるものではない。 拳に力を込める遼次郎。
尊大に名乗った宗崇は、いままでの事件の顛末を「解説」する。 いわく、天戒たちが仕掛けてきた「外法」はみなハンパで、 おかげで丁度いい具合に江戸の龍脈を乱すのに役立った――と「礼を言い」、 さらに、真の「外法」――「鬼道」とは、日の本の龍脈を統べる「黄龍の器」を作り出し、 なおかつ自在に操る法なのだと言う。 すべては、自ら「器」になるための、彼の画策した事件だったと言うのだ。
そして、鬼道衆さえも、その策の一環に過ぎないということを証し立てるように、 「嵐王の正体」を、宗崇が明かす。 なんと、嵐王までが、宗崇の部下「是怨(ぜのん)」だったのだ! おまけに、覆面を脱いだその「素顔」は――、 「支奴!?」 思わず叫ぶ遼次郎。
なんと、仮面の下の素顔は、まごうことなき、あの下町の発明王、支奴だった。 どうりで、BGMが同じだった――って、それどころぢゃありません。 支奴として龍閃組を助け、嵐王として鬼道衆を支援させ、 戦を拡大せんというもくろみだったらしい。 「我ガ名ハ是怨……死ヌガイイ、ニンゲンドモヨ――」 天戒や澳継クンの説得にも耳を貸さず、襲い来る是怨。戦闘へ――。
〜この時点で、支奴仲間にし損ね、決定ですか?〜
勝利した一行。是怨のふところから、白い「珠」がこぼれ落ちる。 すると、彼は「支奴」に戻った。 どうやら彼は、この「陰気の珠」に操られていたものらしい。 他の「珠」持ちのメンバーも、同じクチなのだろう。 だが、事実と手口と対策が知れれば、もはや脅威ではない。 「お前の負けだ、柳生――」 言い放つ天戒。 「ふっ……ならば、オレの力を、見せてやろう」 切り返す宗崇。 言下に、白く虚ろな塊に――「石化」されてしまう鬼哭村。 宗崇が、「気脈」を堰き止め、村の「命」を弱らせた結果――らしい。 だが、なにより大事な、己の護るべき村を「殺されて」もなお。 「ならば、きさまを殺すまでのこと――」 少しも、動ぜぬ――少なくとも、そんな様子は微塵も表に見せぬ――天戒。 さすがは首領。弱みをみせず、あくまでも屈せぬ精神力。 しかし。 「ムダだ……お前も死ぬ――」 鬼気を迸らせる宗崇。 ああっ、「前」と同じことがっ!? と、そのとき! 彼らの間に割り込むように、どこからともなく飛んでくる、団子の串! 「よお、元気だったかい? 鬼道衆――」
屋根の上、足元から舐め上げるようなカメラワークで―― 龍閃組・蓬莱寺京梧、見参! 行進曲ふうにアレンジされた「風詠みて――」のテーマがカッコいい!
どうやら、円空上人に、「支奴から目を離すな」と言われていたらしい。 で、尾けて来てみたところ、ここに――と。 なんでも、あの百合センセも、鬼哭村と同じように「石化」されてしまったとのこと。 あの黒蠅翁のしわざとか。 もちろん、藍たち、他の龍閃組の面々も、やってきた。 今、鬼道衆と龍閃組が、共通の「邪敵」を前にして、共闘するのか? 鬼と龍が手を組みし時、恐れるものなどあろうか!
「……では、この馬鹿げた問答に、幕を引くとしようか。 それも、たった一撃でな――」 が――あくまでも、圧倒的な自信を失わない宗崇。 と、そこに、ウワサの黒蠅翁、現る。 「アノ者――水箭戸遼次郎ノ持ツ≪気≫が気ニカカリマス……」 と、撤退を勧める黒蠅翁。 「俺に会いたくば、『崑崙山』を捜すがよい。俺は、そこで待っている。 では、さらばだ――」 黒蠅王の言を容れ、つっかかる澳継クンを電撃であしらって、消える宗崇――。
「この村の『呪い』が、そういうこと(気脈云々)なら、簡単には解けな――」 「呪い」の専門家として、心配する桔梗に、 「案ずるな桔梗。奴を殺せば済むことだ。崑崙山を見つけてな」 びくともしない精神力を見せる天戒。 「なるほどな、そいつは話が早くていいぜ。俺たちも、そう思っていたところよ」 調子のいいことを言う京梧。 「ふ……これも、天命か。宿星の導きとは、不思議なものよ。 ――龍閃組、ひとまず勝負は預けるぞ。奴を倒すその日までは、な」 うおおお、天戒と京梧の、大画面ツーショットだ! ここに、龍閃組と鬼道衆、龍と鬼の最強タッグが、成ったのである!
「崑崙を捜すのなら、俺の力を貸してやるよ」 そこに、小猿を連れた少年――劉クンが登場。 「子供どうし」ということでか、澳継クンと口ゲンカしたりして、微笑ましい。 そんな中、京梧のキメ台詞。 「……礼は言わねえぜ、鬼の大将。 俺たちは江戸を――お前らは、村を護るため、戦う。 理由なんて、それで充分なんじゃねえか」 京梧らしいシンプルな言葉が、今は胸に染みる。 「ふっ――そうだな」 瞳を閉じる天戒。
「邪」ディスクへと、続く――。
や、やっと「陽」「陰」の両ディスクが終わったよー! ラスト、京梧の登場時のテーマがカッコよかったぁ。 サウンドトラック「天之章」では、「血風行」というタイトルが付けられているヤツ。 天戒と京梧の大画面ツーショットも感激。 しかし、その天戒と京梧ばかりが目立つラストで、 ヒーローとヒロイン……遼次郎と藍の立場は〜?(笑) わざと、うんと出番を増やした書き方をしてもよかったんですが、 ほら、コレ、ノベルでなくて、プレイ日誌だカラ……。 たぶん、天&京が話を進めている間に、 画面の端っこでラブラブしていたんでせう(笑)。 「また……会えたね」 「うん……会えると……思ってた……」 なんて会話が。 そして、次の章では、ついに陰と陽が一体に! 請うご期待! |
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| 陰……拾四 拾伍 拾六 拾七 拾八 拾九 弐拾 弐拾壱 弐拾弐 弐拾参 弐拾四 弐拾伍 弐拾六 |
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邪……弐拾七 |