東南アジア文学への招待
編者 宇戸清治/川口健一
段々社(発行) 星雲社(発売)
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【出版趣旨】 本書は、日本で初めての“東南アジア文学の入門書”である。1970年代以降、東南アジア地域のすぐれた文学作品が数多く邦訳されてきたが、それらの作品を体系的、概括的にとらえた本は皆無に等しい状況にあった。 本書は第一線の執筆陣が、東南アジア各国の文学を誰にでもわかりやすく解説し、作品も楽しめるよう編集したものである。 大学生、研究者、ビジネスマン、さらにはアジアに関心の高い人、文学を愛する人にとって、貴重な一冊になることと思う。 【本文内容】 本文は、東南アジアの6カ国を国別に分け、それぞれ3つの項目で構成。 ――各国の文学事情を社会や文化、歴史、言語の問題とともにとらえた【解説】、代表的な作家の詩や短編を紹介する【作品】、近現代文学史の【年表】。作品は全体で、短編10編、詩17編を収録。本書をとおして、政治や経済の指標ではとらえきれない興味深い東南アジア文学の世界が味わえよう。 【目次と執筆者】 序◇東南アジア文学へのいざない 押川典昭 (大東文化大学国際関係学部教授)T タイ文学 宇戸清治 (東京外国語大学外国語学部教授) |