「皆の衆、今日は我が野望のための最前線基地が出来た祝いに良く来てくれた。」
大志はコップを片手にそう高らかに宣言する。
って、おい。
俺は大志にケリを食らわす。
「何をする、同士よ。」
大志は真顔で言う。
「何が野望のための最前線基地だ。」
「ほんまやで。今日は目出度い日なんやで。」
俺の横に立ち、由宇も怒った表情で言う。
流石、関西の女。
義理人情に厚い。
「もっと言ってくれよ、由宇。このバカに。」
「今日は辛味亭関東支部の出来た日やないか。」
そうそう、関東支部の出来た・・・て、おい。
やはり俺は由宇にケリを入れる。
由宇相手の場合、女とかは関係はない。
「な、何するねん!?」
思いっ切り転けた体勢から結うが非難の声を上げる。
「お前も大志と同類だ。
今日は、俺と瑞希がこの新しいマンションに住むことになった祝いだろうが。」
そう。
今日から又新しく始まるんだ。
あの、色々あった一年。
漫画を描くことを始め、俺が目指す先を見つけた一年。
そして、自分と共に歩いてくれるパートナーを見つけた一年。
そのパートナーと再スタートを始める記念の日。
それが今日。
こみっくパーティ
アナザーストーリー
「それから始まる日々。」
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