陶芸って、何を準備してどういう工程で作るの?

とは言うものの、あまり焦らずに、まずは、お道具関係のお話から・・・
陶芸を始めるにあたって、高価な専用道具が多く必要だと思っていないかい?
私は初心者の頃、大いにそう思っていたんだが、実は、比較的手ごろな道具から始めることが可能だと解ってしまってね。(笑)
多分、多くの人はできるだけ節約出来て、出来るなら土などにお金を掛けて沢山いい作品を作りたいとお考えだろう。そこで、まずは最低限何があれば始められるのかからお伝えするね。
最低限これだけは揃えておきたい道具10種
・タタラ板
粘土を均一に延ばし板状にしてから作品をつくる「タタラつくり」に欠かせない道具なんだ。厚さ2mmと5mmのものを数枚ずつ揃えておくと便利だと思うよ。ホームセンターで丁度いい厚さの板を使いやすいサイズにカットしてもらうのも良いだろうね。
・ワイヤー
主に粘土を切ることに使用するよ。タタラを切ったり、ろくろから作品を切り離すのに使われる。自作する際は、ワイヤーの両端に持ち手をつければ完成さ。
・かや
陶土を型にはめる際などに使用するね。その他では、布目を作品の表面に押し付けて、凹凸のある模様をつくることにも。ガーゼでも代用可能だよ。
・板
作業台にしたり、完成前の作品を乗せて持ち運んだりと、1枚あると非常に便利だよ。板の大きさや厚さはつくるものに合わせるといいよ。薄すぎると作品の重さでしなってしまうことも。
・ポンス
主に、粘土に一定の穴をあけることに使用するんだな。口径の大きさはいろいろ。用途に応じて使い分けるといいな。
・カンナ
しのぎや装飾に用いるね。先端は丸型や三角型など種類があるから用途によって使い分けたいな。
・ハリ
掻き落としなどの装飾、タタラ板の切断やしるし付けに使うよ。
・木ベラ
手びねりやたたらつくりをする際、成形を助ける道具だ。木製のヘラは粘土が付着しにくいので扱いやすくオススメだよ。
・かきベラ
削りの作業に用いるよ。高台つくりや表面の成形に便利だな。
・弓
ワイヤーが弓のように張られた道具。粘土を切るのに使いるよ。主に、器の口の高さを揃える際に使用する。
以上だな。
最近は、陶芸でもスタートキットという様な便利なものを売られているが、初心者があまり使わない物も多く含まれていたりするからね。もし買われるならその点は気をつけた方が良いかもしれないな。ぜひ、ムダの無い様に上手にお道具を取り揃えてくださいませ。
さて、道具が揃ったなら次は、陶芸作品が、そもそもどういったプロセスで作られるのか、その全体像を説明しておかないとね。と言っても、そんなに複雑な工程ではないよ。基本的には、次の4ステップになるので、是非覚えておいておくれよ。
1、成形
オーブン陶芸専用の土を使って、自分の作りたい作品の形に仕上げて行くよ。
陶芸には、玉作り・ひも作り・タタラ作り・くり抜き・電動ロクロ成形といった成形方法があって、オーブン陶芸でも同様に、こういった成形技法で作って行くんだよ。
2、乾燥
成形が終わると、一旦乾燥に入るよ。乾燥を適切に行うことで、この後の装飾と焼成がとても上手く行くよ。せっかく綺麗に成形した作品なのに、乾燥を失敗して、ゆがんだり、ひび割れがしたりする場合が多いからね。この過程は慎重にお願いするよ。
3、装飾
これは、デザインのことだな。あなた好みの作品に仕上げて行くのだが、装飾方法も陶芸ならではの専門技術が多数あるよ。例えば、刷毛目・しのぎ・掻き落とし・面取り・練り込み象嵌・印花・彩色などなどさ。
装飾は、陶芸の作成過程の中でも特に楽しい時間と言ってもいいぐらいだな。
4、焼成
いよいよ緊張の焼成だ。陶芸の専用窯を使う事なく、ご自宅のオーブンでも出来るよ。
・温度:160〜180℃
・時間:目安として20〜50分
※作品の大きさや厚みによって異なるよ。
おおよそだが、上記を目安に完成することが可能だよ。
焼きあがったら、冷ました後に完成なんだが、食器として使う場合は、コート剤を塗ってもう一度、短時間(10〜30分程度)再焼成するよ。
どうだい?
本格的な、陶芸の専門技術を使いながらも手軽にオーブンで焼き上げる事も出来るからね。あまり難しく考えずにトライしておくれよ。
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